樹齢1,000年以上の巨大な杉が生育する屋久島。
1993年、日本最初の世界自然遺産として登録されました。
縄文杉トレッキングツアーは、縄文杉とウィルソン株に出会える登山。
往復22Kmの心に残る体験ツアーです。
屋久島の概要
屋久島は、鹿児島県に属する島で、標高1,000ｍ以上の山々が連なっています。
直径わずか30kmほどの島に日本列島の気候が凝縮されており、屋久杉天然林と植生の垂直分布により、世界自然遺産に登録されています。
別名「水の島」と呼ばれ「ひと月のうち35日は雨」といわれるほど、年間降水量が多いことでも有名です。
また、世界でも有数のアカウミガメとアオウミガメの産卵地として有名で、日本全体の30～40％を占め、北太平洋最大の産卵地となっています。
縄文杉トレッキング
屋久島にはたくさんの見所があり、とても1日では観光し尽くすことはできません。
どれかひとつだけ選ぶとすれば、縄文杉トレッキングをお薦めします。
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縄文杉トレッキング
縄文杉トレッキングとは、樹齢4,000年とも7,000年ともいわれる屋久杉「縄文杉」を往復するトレッキングのことです。
道中は、屋久島原生林、高層湿原、滝、奇岩など見所がいっぱい。
大株歩道では、大王杉やハート形で有名なウィルソン株など代表的な屋久杉が出迎えてくれます。
往復22Kmのトレッキングのうち、片道約８Kmのトロッコ道では、学校跡地などの歴史を辿りながら歩くことができます。
降水量
「ひと月のうち35日は雨」といわれる屋久島ですから、雨具は必須。
特に6月は最も降水量の多い季節となります。
行程
登山道は一本道ですから、登りと下りの登山者のすれ違いが多く、夏季やGWの混雑時は各所で渋滞が発生します。
トイレも行列ができますので、覚悟しておきましょう。
タイムスケジュール
- 6:00荒川登山口
- 7：00小杉谷小中学校跡地
- 8：15三代杉
- 9：15トイレ休憩
- 10：00ウィルソン株
- 11：15大王杉
- 11：45縄文杉
- 16：30荒川登山口
見所
ウィルソン株
「ウィルソン株」は、屋久杉の切り株です。
1586年に豊臣秀吉が島津氏に命じ、京都東山に建立した方広寺大仏殿の用材として伐採された切り株のひとつといわれています。
中は10畳ほどの空洞で、胸高周囲13.8mの巨大な切り株です。
株の中に入ることができ、空を見上げるとハート形に見えるポイントがあります。
また、株の中では清水が湧き出ており、内部に祠（ほこら）があります。
順番に内部に入ります。
角度を間違えるとハートに見えません。
綺麗なハートに見えました！！
大王杉
1966年に縄文杉が発見されるまでは、最大の屋久杉とされ「大王杉」と名付けられました。
大株歩道沿いの急斜面に立っているため、下から仰ぎ見ることになりますが、屋久杉のシンボルとして君臨してきた威風堂々とした雄姿に圧倒されます。
縄文杉
「縄文杉」は、世界遺産「屋久島」を代表する屋久杉。
1966年、屋久町役場の職員が発見して紹介されました。
縄文杉という名前の由来は、推定樹齢4000年以上で縄文時代から生きていることから来たという説と、奔放にうねる幹の造形が縄文土器に似ているからという説があります。
縄文杉トレッキングの最終目的地で、片道11Kmを歩いてきて良かったと思える瞬間です。
直接手に触れることはできませんが、近くから写真を撮影することができます。
樹高25.3ｍ。胸高周囲16.4ｍ（直径5.1ｍ）！
あとがき
登山道は整備されており、危険な場所もありません。
健康な成人の体力があれば、トレッキングに参加することができます。
トロッコ道は歩きにくいため、靴底のしっかりしたトレッキングシューズがあると重宝します。
屋久島へは、各地から直行便が飛んでおり、鹿児島本港からも、高速船2時間でアクセス可能。
機会があれば、挑戦してみては如何でしょうか。
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