年齢制限55歳?早期退職で後悔しない中高年の再就職事情

早期退職を検討している会社員は、多いと思います。

私は、54歳で早期退職しました。

この記事は、ハローワークでの経験をまとめたものです。

早期退職して再就職を希望している方には、特に知っておいて頂きたいことです。

読んで頂ければ、中高年厳しい現実をご理解して頂けます。

早期退職の判断材料として頂ければ幸いです。

この記事のお勧め
  • 早期退職を検討している人
  • 中高年で転職を考えている人
  • 転職の年齢制限を知りたい人
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中高年の年齢制限

職業訓練校の年齢制限

再就職先が未定の場合は、ハローワークや職業訓練校で求職活動を行います。

しかし、手に職を付けるはずの職業訓練校には、年齢制限があります。

職業訓練校の年齢制限

職業訓練校の年齢制限は、55歳です。

ハローワークの求職活動で職業訓練校を見学した際の体験談です。

入校の選考条件は、おおむ55歳までと説明がありました。

再就職の年齢制限

また、企業からの求人募集はおおむね下記の通り。

求人募集の年齢制限
  • 現場作業員35歳未満
  • 施工管理員45歳未満

スキルを身に付け再就職を目指す中高年には、厳しい現実です。

記事「ポリテクセンター関西・大阪支部の見学会」で紹介しています。

私は、職業訓練校年齢制限があることを初めて知りました。

転職の時代背景

終身雇用制の崩壊

高度成長期の日本は、終身雇用年功序列が当たりまえでした。

いまや、総資産日本一のトヨタ自動車社長自ら「終身雇用は難しい」と公言する時代です。

人生3度転職する

現代では、転職無しではステップアップできないという時代になりました。

キャリアで3度転職することが、普通になるそうです。

30代までの若い世代では、既に半数が転職を経験をしています。

「石の上にも3年」、転職は根性無しと見做みなす風潮さえあった昔が嘘のようです。

転職実態調査

厚生労働省が発表している「転職実態調査」です。

40代・50代の正社員以外の比率

正社員以外の比率は、40代から急上昇することが分かります。

一方、20代~30代は、転職比率も高いですが、正社員比率も高いです。

正社員以外の表
※出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」

40代・50代の転職希望

40代・50代は、転職希望の比率が高いことが分かります。

むしろ若い世代よりも高い比率です。

転職希望の分布図

40代・50代の離職理由

「自己都合」で離職する割合が減ります。

一方、「整理解雇・人員整理」で離職する割合が増えます。

離職理由の分布図

中高年は、転職希望は旺盛ですが、望まぬ理由による離職が多いようです。

自己都合会社都合では、失業保険金額に差が生じますのでご注意ください。

中高年の転職

内閣府は、40歳64歳の世代を、中高年層と定義しています。

「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」では、下記の通り定義されます。

  • 45歳以上中高年齢者
  • 65歳以上…高年齢者

転職の限界年齢

転職の限界年齢」という言葉があります。

雇用対策法には、「年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならない」という規定があります。

よって、年齢制限の禁止は義務化されているはずです。

ところが、実際の求職活動において、中高年にハンディキャップがあることは否めません。

転職後の待遇

中高年が転職する場合は、転職後の待遇にも覚悟が必要です。

企業の採用担当者は、以下を受け入れることが出来るか見極めています。

  • 年収ダウン
  • 肩書のランクダウン、もしくは肩書無し
  • 自分より年齢の若い上司に仕える
  • 組織適応力があるか
  • 対人適応力があるか
  • 新しい環境に馴染めるか
  • チャレンジ精神が残っているか
  • 健康に問題がないか
  • 清潔感があるか
  • プライドを捨てることができるか

転職後の待遇に、覚悟が必要です。

まとめ

中高年の再就職には、年齢制限という厳しい現実があります。

・職業訓練校の年齢制限は55歳

・企業の求人募集は35歳~45歳

職業訓練校に入校できたとしても、そもそも中高年の求人募集が少ないのです。

早期退職する前に、よく考えてみましょう。

しかし、知見の広い中高年が活躍できる場所は、必ずあります

過去のプライドを捨て、組織に貢献しようとする真摯しんしいさぎよい姿勢があれば、就職活動はうまくいくでしょう。

当サイトでは、中高年の「Side FIRE」を応援しています。

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