日本の東西南北。国土交通省国土地理院が定める日本の最端は下記の通り。
▶最東端:南鳥島(東京都)
▶最西端:与那国島・トゥイシ(沖縄県)
▶最南端:沖ノ鳥島(東京都)
▶最北端:択捉島(北海道)
日本の最端と、民間人が自由に行ける最端を紹介します。
日本の東西南北端
日本最東端:南鳥島(東京都)
南鳥島には、気象庁と海上自衛他の施設があり、その職員だけが上陸可能。
島の周囲は、約7.6kmの三角形。サンゴ礁の沿岸は浅いですが、外礁の深さは約1000mの断崖になります。
日本最西端:与那国島(沖縄県)
与那国島の沖合にあるトゥイシ(岩礁)が最西端。
国土地理院がドローンで調査した結果、従来の西崎から110m西に移動しました。
日本最南端:沖ノ鳥島(東京都)
沖ノ鳥島は、2つの岩からなる島で、浸食保護が施されています。
ちなみに、中国・韓国・台湾・北朝鮮は、これを島と認めていません。
日本最北端:択捉島(北海道)
北方領土の択捉島が、日本が領有権を主張する最北端。
千島列島で最大の島ですが、ロシアが実効支配しているといえます。
自由に行ける東西南北端
続いて、民間人が交通機関を利用して、自由に到達可能な日本の最端は下記の通り。
▶最東端:納沙布岬(北海道根室市)
▶最西端:与那国島・西崎(沖縄県八重山郡与那国町)
▶最南端:波照間島・高那崎(沖縄県八重山郡竹富町)
▶最北端:宗谷岬(北海道稚内市)
日本最東端:納沙布岬
最東端は、北海道根室市にある納沙布岬。
ロシアが実効支配する歯舞群島まで3.7kmの納沙布岬へは、根室中標津空港もしくは釧路空港から陸路で約2時間。北海道の中でも特に寒冷で、8月の平均気温16.5度は、日本一低いものです。
日本最西端:与那国島・西崎
最西端は、与那国島の西崎。
台湾まで111kmの与那国島は、沖縄から飛行機で約80分、石垣島から飛行機で約30分。石垣島から週2便のフェリーは、約4時間で到達できますが、日本一揺れるフェリーとして有名です。
対岸の東崎では、在来種の与那国馬に出会うことができます。
日本最南端:波照間島・高那崎
最南端は、石垣島の波照間島。
「果てのサンゴ(うるま)の島」という意味を持つ波照間島は、石垣島から高速フェリーで約100分。外洋は揺れますので、酔い止め薬があると安心。ハテルマブルーのニシハマは、日本一綺麗な海として有名です。また、南十字星が観測できるポイントとしても知られています。
日本最北端:宗谷岬
最北端は、北海道稚内市の宗谷岬。
ロシアが実効支配する樺太から43kmの宗谷岬は、稚内空港から陸路で約30分、もしくは稚内駅から路線バスで約50分。北国のシンボル北極星をかたどった碑は、いつも観光客でにぎやかです。
あとがき
日本の最東端(南鳥島)と最南端(沖ノ鳥島)は、いずれも東京都です。
東京都は、47都道府県で3番目に小さい面積(1位:香川県、2位:大阪府)ですから、南北にとても長いことがわかりますね。