
FIREを目指す会社員が多くりました。
FIREを達成するためには、退職後に必要な予算を知ることも大切です。
この記事では、会社員が早期退職後に必要なお金について紹介します。
また、老後2000万円問題についても、おさらいしておきます。
お金のロードマップを知ることで、退職後の準備に活かしましょう。
- FIRE後のお金が心配な人
- お金のロードマップが知りたい人
- 老後2000万円問題が心配な人
4種類のFIRE
FIREに4種類の定義があることを紹介しました。
① Fat FIRE (ファットFIRE=贅沢)
② Lean FIRE(リーンFIRE=質素)
③ Side FIRE (サイドFIRE=事業)
④ Barista FIRE (バリスタFIRE=雇用)
ここでは、働きながらFIREを達成するSide FIRE(事業)とBarista FIRE(雇用)について、FIRE後のイベント予算を紹介します。

働きながらFIREを目指す方は、将来のお金を準備しましょう。
FIRE達成後の予算

FIRE達成後に可能性のある3つの予算。
①養育費
②住居費
③医療費
①養育費
子供がいる場合は、以下の費用が発生します。
子供の教育
大学の入学金と学費は大きな負担。
- 国立大学…平均81万7,800円
- 私立大学…平均135万7080円
※出典:文部科学省「学生納付金等調査結果」「国公立私立大学の授業等の推移」
子供の結婚
子供の結婚で親が支援している平均額。
- 親の援助金…平均179万円
※出典:ゼクシィ結婚トレンド調査
子供の生活
成人した子供がニートで同居する場合。
- 同居人の生活費…月間平均8万円
②住居費
賃貸は毎月家賃が発生しますし、持ち家は固定資産税やリフォーム費用が必要になります。
- 賃貸(家賃3万円+更新料+火災保険)…平均1200万円
- 持家(固定資産税+リフォーム)…平均485万円
※出典:SUUMO
③医療費
高齢化とともに、医療費や介護費が発生します。
- 外来医療費(保険適用前、高額療養費制度適用前)…平均56万4,000円
- 介護サービス…月額5~36万円
- 老人ホーム…入居時500万円、月額5~20万円
- 葬式…5~200万円
※出典:厚生労働省「国民医療費の概要」

親の介護費や、同居する子供の生活費が発生することも考えられます。
FIRE達成後の収入
一方、FIRE達成後に見込める2つの収入。
①退職金
②年金
①退職金
会社員の定年退職による退職一時金。
- 大卒平均退職金…2,243万円
但し、早期退職の場合は、減額されることを覚悟しましょう。
※出典:経団連・退職金実態調査
②年金
65歳以降の年金受給。
- 国民年金…月平均64,816円
- 厚生年金…月平均219,593円
※出典:厚生労働省モデル世帯の年金額

退職金は期待できません。年金以外に収入源が必要です。
老後2000万円問題

<算出根拠>
人生100年、夫65歳以上・妻60歳以上の無職夫婦世帯が平均寿命まで生きた場合…
▲5万円×420ヵ月(35年×12カ月)=▲2,100万円


老後に2000万円が必要です!
老後の貯蓄額とローン残高
一方で、老後の貯蓄額とローン残高の平均額を示した表です。
夫婦のみ世帯
属性 | 資産残高 | 負債残高 |
---|---|---|
世帯主65~74歳 就業あり | 1,826万円 | 104万円 |
世帯主65歳以上 就業なし | 1,963万円 | 80万円 |
男性の単身世帯
年代 | 資産残高 | 負債残高 |
---|---|---|
60歳代 | 1,791万円 | 88万円 |
70歳代 | 1,427万円 | 69万円 |
80歳代 | 1,750万円 | 21万円 |
女性の単身世帯
年代 | 資産残高 | 負債残高 |
---|---|---|
60歳代 | 1,423万円 | 46万円 |
70歳代 | 1,217万円 | 39万円 |
80歳代 | 1,083万円 | 30万円 |
中央値なので鵜呑みにはできませんが、優秀な資産残高といえます。
それでも2,000万円に満たず、老後に不安が残ります。
※出典:総務省「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果」

老後2000万円問題の解決には、別に収入源が必要です。
FIRE後の資産づくり
「SideFIRE」と「Barista FIRE」は、退職後も働き続けることが前提です。
また、年金を繰り下げ受給をすることで受給額の大幅UPが見込めます。
「6つの年金大改正|人生100年時代を生き抜く」で解説しています。
更に、優遇税制のあるNISAやiDeCoで資産運用することが必要です。
少なくとも、現金を普通預金に預けているだけでは、2000万円問題を解決できません。
また、インフレに対応することもできず、資産は目減りする一方です。

現金は、インフレで資産が目減りします。
まとめ
FIRE達成後も人生は続きます。
必用予算(養育費・住居費・医療費)を考慮し、2000万円問題を解決する方法は以下の通り。
①65歳以降も働き続ける
②年金受給を繰り下げる
③資産を運用する
難しいと考えるならば、定年退職まで勤めて2000万円の退職金に期待しましょう。
2000万円の退職金が見込めない場合は、将来について真剣に考えましょう!
当サイトでは、中高年の「Side FIRE」を応援しています。

コメントをどうぞ