
私は、会社を早期退職しました。
上司に相談し、退職までの半年間、モチベーション維持に苦労しました。
時間の経過が、とても遅く感じたものです。
やる気が出ないのは、決して自分のせいではありません。
科学的なモチベーション減退の正体について紹介します。
- 退職を考えている人
- 最近やる気がでない人
- モチベーションの正体を知りたい人
モチベーション
モチベーションとは、動機のこと。
動機は、2種類あります。
①内発的動機
②外発的動機
①内発的動機
内的要因で、自身の内側から出るモチベーション。
損得勘定なしに、自発的に、且つ無限に湧き出る動機。
趣味のように、寝食を忘れて没頭できるような状態です。
②外発的動機
外的要因で、誘発されるモチベーション。
給料や報酬など数値に表れやすく、有限の動機。
昇給や昇格は、誰かが獲得すると誰かが失うという側面があり、問題が潜みます。
会社組織には、外発的動機を与えながら、うまく内発的動機を引き出す仕組みが必要です。
モチベーション減退の原因

モチベーション減退の原因も、2種類あります。
①脳の報酬系への刺激不足
②脳や体の疲労
①脳の報酬系への刺激不足
- 締め切りがまだ先
- 仕事内容が好きではない
- 褒められない
- 頼りにされていない
- プレッシャーが強すぎる
「やる気が起きる」のは、脳内で報酬系のメカニズムが働くから。
ドーパミン放出のきっかけは、自分へのご褒美です。
何をしても褒められたり報酬が得られないと、やる気もなくなります。
この仕事を終えたら、美味しいものを食べよう、週末に旅行しよう、欲しかった物を買おう…。
こまめに自分自身へ、ご褒美を与えてあげましょう。
②脳や体の疲労
- 朝早く起きて遅くまで仕事をした
- 上司から叱責された
- 同僚と言い争いをしてしまった
- 失恋したばかりだ
- 作業に没頭していた
ご褒美があっても、脳や体が疲れていては、やる気がでません。
精神医学において、感情をコントールすることは難しいとされています。
感情よりも環境や行動をコントロールし、リフレッシュすることを考えます。
今日は早く帰ろう、飲みに行こう、趣味に没頭しよう…。
環境を変えて行動してみましょう。
モチベーション・チェックリスト

モチベーションチェックです。
①~③のチェックリストで、該当する項目が多いリストは?
チェックリスト① |
・嫌な仕事を押し付けられている |
・一緒に働いている同僚が嫌い |
・何をしても文句を言われることが目に見える |
・勝てる気がしないコンペの準備中 |
・プロジェクトの進め方がガチガチに決まっている |
チェックリスト② |
・当初はちゃんと仕事をしていた |
・朝は調子がよかったのに午後は作業ペースが落ちる |
・日によって集中力が変わると感じる |
・次に何をしたらよいか分からなくなる時がある |
・締め切りが迫っているのにSNSを見てしまう |
チェックリスト③ |
・大事なコンペに向けて連日徹夜した |
・時間を忘れて集中したことがあった |
・食事より作業を優先して仕事をした日があった |
・受信したメールにはすぐに返信しないといけない |
・頑張って作った成果物にクレームを付けられた |
リスト①直前にならないと火が付かない
①が多い貴方
ご褒美不足
何をやってもいいことがないと感じる場合、報酬系が弱いといえます。
資格を取っても給料が上がらなければ、やる気もでません。
こういう場合は、自分自身でご褒美を与えてあげましょう。
美味しいものや旅行など、自分へのプレゼントを考えてみては如何でしょうか。
作業興奮
「作業興奮」という概念があります。
動き始めると、やる気が湧いてくるというものです。
「やる気が出てからやる」のではなく「動き始めるとやる気が出る」
まず、5分間やり始めてみましょう。
リスト②手をつけても長続きしない
②が多い貴方
脳や体の疲労
いつもより集中できない場合、単純に疲れている可能性があります。
対策は、休憩すること。
5分間休憩するだけでも、随分と違うもの。
終わりの時間を決めたり、思い切って辞めることも効果的です。
リスト③頑張りすぎて電池が切れた
③が多い貴方
ご褒美不足と脳や体の疲労
一生懸命取り組んだ結果、疲れ切っている状態です。
給料も一定金額を超えると、それ以上増えても刺激になりません。
人間の活動エネルギーは、肉体的にも精神的にも容量が決まっています。
日頃から、10のエネルギーを使うのではなく、無理せず5で抑えておくのも健全な働き方です。
(※出典:PRESIDENT)
あとがき
私自身は、脳の報酬系への刺激が足りなかったのかなと、反省しています。
中高年の会社員は、会社や家庭での責任も重く、心身ともに疲労困憊しがち。
いつもリフレッシュして、モチベーションの維持に努めましょう。
当サイトでは、中高年の「Side FIRE」を応援しています。
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