
経済学者は「宝くじ」を「愚か者に課せられた税金」と呼んでいます。
鈴木信之氏の著者「宝くじで1億円当たった人の末路」は、「ろくでもない」という結論です。
- 宝くじで1億円を当てたい人
- 宝くじを買っている人
- 宝くじを買おうと思っている人
宝くじで1億円が当たった日
宝くじで1億円が当たると、当選金が払い戻される日に、『【その日】から読む本』が配られます。
『【その日】から読む本』
当選した興奮と付き合い、落ち着いたらローンなどの返済を優先することが書かれています。
本が配られる理由は、宝くじが当たった瞬間に舞い上がり、家庭内トラブルを起こしたり、身を滅ぼしたりするケースが少なくないからです。
それまで疎遠だった遠縁が”おすそわけ”を要求してきたり、家庭内でもお金の話題しか出なくなります。
当選したら必ずバレる
それでは、当選したことを内緒にしておいたらよいのでは?

ところが、自分では大丈夫だと思っている人ほど、危険なようです。
- 我慢しきれずカミングアウトしてしまう。
- 800円のランチが1,000円になる。
- 美味しいものを食べると脳内麻薬が出て、更に美味しいものを求める。
- 車、旅行、宝飾品のグレードが上がる。
- 豪華なパンフレットや招待状が届いて気分がよくなる。
- 急に会社を辞めてしまう。
- 経験がないのに事業を初めてしまう。
宝くじで1億円当たった人の末路
宝くじで1億円が当たった人の末路です。
- 一家離散
- 貧困化
- 人生の目的喪失
- ろくなことにならない
宝くじに、当たっても外れても悲惨な末路。
一発逆転、バラ色の人生とは、程遠い結果になってしまうようです。
1億円に当選してしまったら

宝くじで1等に当選する確率(0.00001%)は、交通事故で死ぬ確率(0.0055%)より低いものです。
もし、当選してしまったら?
夢がないようですが、仕事を辞めず、生活習慣を変えず、従来の交友関係を続ければ大丈夫です。
投機の還元率
投機
投機は、投資や浪費とは明らかに異なる性質のものです。
- 投機…ギャンブル、マネーゲーム。
- 浪費…金銭や時間を無駄に使う行為。無駄遣い。
- 消費…欲求を満たすために、商品やサービスを消耗する行為。
- 投資…株式や不動産など、資本を増加させるために投じる行為。
還元率

日本の還元率は、カジノで人気の「ルーレット(95%)」や「バカラ(99%)」に比べて、極めて低いものです。
日本の投機商品 | 還元率 |
---|---|
宝くじ | 45% |
オートレース | 70% |
競輪・競艇 | 75% |
競馬 | 70~80% |
パチンコ | 80~85% |
宝くじは、還元率45%で、1等の確率0.00001%という投機商品です。
労働は3つの悪から逃れしめる
フランスの経済学者、ヴォルテールの格言です。
労働は、3つの悪から逃れしめる。
- 退屈
- 悪徳
- 欲求
3つの悪とは、退屈・悪徳・欲求。
宝くじで、急に大金を手にしても、想像以上の速さでお金はなくなります。
会社を辞めてしまうのは論外。
人生で「やる気」を失うことは、何よりも不幸なことです。
あとがき
宝くじが当たった人への妬みとも取れますが、信憑性のある結論でした。
日本で、宝くじを購入したことがある人は、なんと2人に1人。
年齢別に見ると、40~50代の中高年が多いようです。
会社では、やる気のない中高年が、確率の低い宝くじに挑戦する姿は笑えません。
会社を辞めたい人は、起業を目指しましょう。
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