絶望はまだ続く〜絶望その③

希望とは最大の悪である

希望とは、最大の悪である。それは人間の苦悩を引き延ばすからだ。-フリードリヒ・ニーチェ-

絶望が長く続くことを、ニーチェが皮肉的に言い表した言葉である。

ユニットバスの解体作業

呪われたユニットバスの件だが、断腸の思いで解体することにした。

給水管、給湯管、排水管の水漏れをチェックする。

あれ?どこからも水漏れの痕跡はない。

水圧調査も問題ない。

しかし…、

壁をよく見るとクラックが入っている。

壁のクラック

これか!

なんと壁から水が染み出しているではないか。

振動ドリルで穴を広げてみる。

壁に穴を開けると水漏れの原因が判明

上階の排水管から壁を伝って水が流れ落ちてくる。

その足で上階の部屋のインターホンを鳴らす。

顔を見せた住人に、現場の様子を確認してもらった。

そして、2ヶ月に及ぶ水漏れの被害を報告した。

すると、その住人から衝撃の言葉が発せられた。

「私も賃貸で住んでいるんです」

ガーン Σ(゚д゚lll)

なんと、マンションの区分所有者ではなかったようだ。

やれやれ。

希望が見えたと思った途端、一転して最悪の事態を迎えてしまった。

上階のオーナーは、ユニットバスの弁償をしてくれるのだろうか?

いつになったら、上階の修理が完了するのだろうか?

面倒なオーナーだったらどうしようか?

絶望には続きがある〜絶望その②