
とても暇なので、機内食を食リポします。
関空(KIX)から、上海(PGV)経由、ドバイ(DXV)まで、中国東方航空(一部、上海航空)のエコノミーを利用。
中国系の航空会社は、コロナ前に比べてホスピタリティが改善されたと聞く。
最大のメリットは、激安の航空券。関空からドバイまで、ひとり往復5万円。
期待はしていないが、はたして機内食はどんなものだろうか?
結論から書くと、サプライズが起こり、大満足の機内食になった。
・関空〜上海:上海航空
・上海〜ドバイ:中国東方航空
・ドバイ〜上海:中国東方航空
・上海〜関空:中国東方航空
関空~上海

19:00 定刻フライト。
上海航空(中国東方航空の子会社)の機材は、B737-800の中型機。座席配列3-3。シートピッチ79cm。飛行予定3時間。

機内は満員。私は窓側席が嫌いなので、事前に通路側の席を確保しておいた。モニターやUSBポートは無く、アメニティも無い。
20:00 機内食。

選択肢は無し。ミートスパゲティのように見えるが、肉が入っていない。チーズ、エビ、ナス、パプリカを添えた薄いケチャップ味。りんご、瓜、オレンジのカットフルーツ。「もっちりたい焼き」は日本のお菓子。
左下の謎のトレイは用途不明。ドリンクサービスは無く、水のペットボトルが配られた。
22:00 着陸
トランジットで16時間もある。昨年から中国はビザ免除になったので、エアポートホテルに宿泊することにした(後述)
22:30 出国(現地時間21:30)
イミグレの外国人レーンに混雑はなく、予想外に早く出国できた。
上海〜ドバイ

12:40 フライト。
数日前にフライト時刻30分遅延の連絡が届いていた。

機材はA330の大型機。座席配列2-4-2の通路側席を確保。シートピッチ79cm。飛行予定10時間35分。
Panasonic製の大型モニターがあるが、日本語字幕は無い。USBポート(Aタイプ)が使えるので、スマホにエンタメをダウンロードしておこう。アメニティは無いが、寒い機内にクッションとブランケットはありがたい。
14:00 機内食1回目。

選択肢は、ビーフかチキン。ビーフは、甘いあんかけソース。小エビと人参、じゃがいものマヨネーズサラダ。スイカは水々しい。ナッツにビスケット。

妻が選択したチキンは、ソイビーンズの入った日本の焼きそば風味。

中国のバドワイザーは、アルコール度数3.6%。

食後にコーヒーが出ないと思っていたら、温かいパンが配られた。どうりでマーガリンが付いているはずだ。紙ナプキンは温かくて気配りを感じる。
20:00 機内食2回目。

選択肢は、ピラフかヌードル。ヌードルを選択。きのこと青梗菜、おからで味付けした中華麺で、インパクトのない薄味。サラダは、スパム、トマト、大根の千切り。

デザートは、お汁粉のように見えるが、餅は入っておらず甘味もない。微妙…

やはり食後にパンが配られた。ドリンクサービスは、配膳中のみで食後はない。
24:00 着陸(現地時間20:00)

予定より1時間遅れた。
ドバイ~上海

18:55 定刻フライト。
機材はA330。座席配列2-4-2の通路側席を確保。飛行予定時間8時間。アメニティは、ブランケット、クッション、カナルタイプイヤホン。
20:30 機内食1回目。

選択肢は、チキンかシーフード。シーフードは、白身魚フライのあんかけ。椎茸、人参、パプリカの炒めもの。バスマティライスは、パサパサの薄味。オリーブとレモンの入ったフレッシュサラダは、バルサミコ酢とソルトでイタリア風に。杏のスポンジケーキ。クラッカーは、柔らかいカマンベールチーズにディップして。

そして、アフターコーヒーとナッツ。今回の機内食で一番美味しかった。
水の配給がないので、ギャレーでもらうか事前に準備したい。しかし、Transfer乗り継ぎの際に、水は没収されるので注意。
01:30 機内食2回目。

着陸1時間前で選択肢はない。ツナ野菜サンドとソフトドリンクが配られた。深夜なので、これで充分。
02:40着陸(現地時間06:40)
すると、着陸と同時に保安官2名が搭乗してきた。女性乗客パスポートの再検閲があり、降機まで20分待たされた。制限区域内で動画を撮影していたYouTuberが原因だと思う。
上海~関空
機材はA330。座席配列2-4-2の通路側席を確保。飛行予定2時間20分。アメニティはないが、希望者はブランケットを貸してもらえる。
ここでサプライズ!

当日は妻の誕生日。搭乗するやいなや、ハンサムな男性クルーから、ハッピーバースデイの祝福を受けた。離陸後にケーキのプレゼントがあると言う。
10:00 定刻通りプッシュバックが始まったが、離陸まで20分待機。浦東空港はマカオよりも広い。

10:50 誕生日ケーキのプレゼント。
抹茶ケーキと温かいパッションフルーツジュース。手書きのバースデイカードに、妻は感激していた。

抹茶ケーキに添えられたエアプレーンの砂糖菓子が可愛らしい。
11:10 機内食。

着陸まで1時間しかないが、機内食が提供された。選択肢は、チキンかフィッシュ。フィッシュライスは、白身魚の切り身と椎茸や野菜の炒めもの。片栗粉のトロミが美味しい。ポテトサラダ、トマト、練りもの、香のもの。デザートにスイカと大福餅。水は大小2本もらえた。
12:10 着陸(現地時間13:10)
離陸で待たされたが、10分早く到着した。
中国東方航空の評価
中国系の航空会社は、航空会社ランキングで最低ランクを付けられることがある。遅延が多く、安全性に疑問が残る。2022年の墜落事故は記憶に新しい。昔の接客サービスは雑だったし、客層の喧騒を嫌う人も多い。
今回も、リクライニングされた前席シートを、叩いて押し返している乗客を見かけた。やはり気分がいいものではない…
手荷物のセキュリティ検査は執拗だったが、制限8kgの重量を計測されることは一度もなかった。
残念だったのは、トランジットホテルが無料で使えなかったこと。通常、24時間以内のトランジットであれば、中国系航空会社が提携するエアポートホテルに無料で宿泊させてもらえる。
日本語対応のコールセンターに問い合わせたが、この航空券は対象外だと告げられた。セール価格では、対象外になることがあると言う。本当かな…?上海航空とのコードシェア便は、連携されないのかも…

浦東エアポートホテル「ジョイフルスター・ワンシァホテル」には、Expediaポイントを使って無料で宿泊できたので我慢しよう。
UAEに行くなら、できればエミレーツ航空かエティハド航空に乗りたい。しかし、さすがに中国東方航空もフルキャリア。座席も狭くないし、なにより機内食の提供がうれしい。全体的に薄味だが、辛すぎたり濃すぎるよりいい。クルーも親切で手際がよい。
また、中国東方航空はスカイチームだが、独自に日本航空と提携しており、JALマイルが積算されるのも嬉しいポイント。
往復5万円という激安チケットは、格安LCCに比べても遜色なく、コスト重視派にとっても費用対効果は高いと思う。そして、今回のサプライズで、中国東方航空の評価は爆上がりした。次も乗りたい。