私が所有する貸家に、昨年から韓国人が住んでいる。
律儀な韓国人
家賃+ペット飼育3000円増しで賃貸募集したところ、現在はペットがいないとのこと。
よくある話しだが、知らない内にペットを飼っていたり、1匹限定のところを数匹飼っているというのが実情である。
悲しいが、節操のない日本人は多い。
今回も同じパターンを覚悟していたが、先日この韓国人から丁寧なお手紙を頂いた。
「知人からトイプードルを譲ってもらうことになりました。家賃の変更手続きをお願いします。」とのこと。
家主を10年やっているが、家賃引き上げの申し入れを頂いたのは初めての経験だ。
ちなみに、この韓国人は、税理士事務所で働く税理士さん。さすがにお金にきっちりしているなと感心した。
当然のことだが、国籍で人を判断するのはよくないことを痛感する。
韓国には7回訪れたことがある。焼肉や海鮮が美味しいので、ついついリピートしてしまう国である。
家賃交渉の決定権は?
ところで、あなたの暮らす賃貸マンションの大家さんから、家賃引き上げの申し入れがあった場合はどうするか?
嫌なら断ろう!
拒否権は、入居者にある。
同意なく家主が家賃を上げる権限は無い。
借地借家法では、家賃の変更は以下の条件を満たす必要がある。経済事情や周辺地域の賃料相場などを考慮し、合理的な理由があること。双方が話し合いで合意できない場合、裁判所が最終的に判断することも可能。
ただ、昨今の物価上昇もあり、大家さんにも生活がある。
私のように借金して不動産賃貸業を営んでいる者は、金利の上昇も死活問題である。
常識的な家賃の引き上げ幅であれば、お許し頂きたいのが本音である。