ピーター・F・ドラッカー格言10選|明日は必ず来る。そして明日は今日とは違う。

ドラッカー名言集

マネジメントの父

ピーター・F・ドラッカー(Peter F.Drucker、1909-2005)

100年以上前の生誕でありながら、著書がいまだに書店の最前列に並んでいるのは驚きです。

ビジネス界に大きな影響を与えただけでなく、彼の未来予測はことごとく的中。

預言者よげんしゃのように信棒しんぼうされている側面も見逃せません。

現代の社会人にも通じる、格言10選を紹介します。

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明日は必ず来る。そして明日は今日とは違う。

明日は必ず来る。

そして明日は今日とは違う。

Tomorrow always arrives. It is always different.

今日の最強企業といえども、未来に対する働きかけをおこたれば苦境におちい

個性を失い、リーダーシップを失う。

残るものといえば、大企業特有の膨大な間接費かんせつひだけである。

風と共に去りぬ」の名セリフ「明日あした明日あしたの風が吹く」とは、意味が違います。

Tomorrow is another days.

先のことを心配しても仕方がない。

成りゆきに任せて生きて行こう。

何によって人に憶えられたいか。

何によって人におぼえられたいか。

What do you want to be remembered for ?

ドラッカーは、子供の頃に先生から質問されました。

『何によって人におぼえられたいか?』

答えられる生徒はいませんでしたが、先生はさらにこう言いました。

いま答えられるとは思っていない。

でも、50歳になって答えられないと問題だよ。

人生を無駄に過ごしたことになるからね。

時間からスタートする。

成果をあげる者は、時間からスタートする。

They start with their time.

仕事からスタートするのではなく、計画からスタートするのでもない。

何に時間を取られているか」を明らかにすることからスタートする。

次に、時間を管理するべく、時間を奪おうとする非生産的な要求を退けることである。

最高のキャリアをつかむ。

最高のキャリアは、計画して手にできるものではない。

Successful careers are not planned.

最高のキャリアは、計画して手にできるものではない。

自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機会をつかむ用意をした者だけが手にできる。

自らを知ることによって、有能なだけの者から、卓越した仕事ができる者になる。

自分を使って何をしたいか。

何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいか。

“What shall I do with myself ?” rather than “What shall I do ?”

問題は、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいのかである。

出世はたいした問題ではない。

出世は、たいした問題ではない。

Promotion itself is not the important thing.

組織が腐っているとき、あるいは成果が認められないとき、めることが正しい選択である。

出世は、たいした問題ではない。

予期せぬ成功を追究する。

予期せぬ成功を追究する。

The most effective road to self-renewal is to look for the unexpected success and run with it.

自らの成長につながる効果的な方法は、自らの予期せぬ成功を見つけ、その予期せぬ成功を追究することである。

ところが、ほとんどの人が問題にばかり気をとられ、成功の証をおろそかにする。

心地よくなったら変化を求める。

心地よくなったら変化を求める。

When you begin to fall into pleasant routine,it is time to force yourself to do something different.

日常化した毎日が心地良くなったときこそ、違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある。

第二の人生に備える。

第二の人生に備える。

There is one requirement for managing the second haif of one’s life :to begin creating it long before one enters it.

第二の人生を送るには、ひとつだけ条件がある。

本格的に踏み切るかなり前から、助走していなければならない。

明日のために今日何をなすべきか。

明日のために今日何をなすべきか。

What do we have to do today to be ready for an uncertain tomorrow?

意思決定の問題は、明日何をなすかではない。

不確実な明日のために、今日何をなすべきかである。

※出典:マネジメント、日本成功の代償、すでに起こった未来、イノベーションと企業家精神、経営論集、明日を支配するもの、ネクストソサエティ、ドラッカー名言集。

あとがき

ドラッカーは、オーストリア・ハンガリー帝国ウィーンで生まれ、ドイツ系ユダヤ人の裕福な家庭に育ちました。

生前せいぜん、日本経済新聞「私の履歴書りれきしょ」にも連載され、記憶されている方も多いでしょう。

彼は、日本好きだったがゆえに、日本の将来について落胆らくたんしていました。

20年前の著書「ネクスト・ソサエティ」で、IT社会の到来、雇用の変貌、ビジネスチャンスと社会問題について、すでに警鐘けいしょうを鳴らしていました。

20年後の現代に読むからこそ、その慧眼けいがんには感服するばかりです。