アントワープ中央駅は、世界一美しいとされる駅。1895年から10年かけて建設された。
ガラス張りの屋根、ドーム型の玄関ホール、荘厳なたたずまいは、ベルギーの重要文化財だ。
12月は、アントワープの街が、クリスマスマーケットで盛り上がる。
フランダースの犬で、ネロが見たかったルーベンスの絵画も観てみたい。
アントワープ中央駅
ところが…
早速やらかした。
海外あるある。降りる駅を間違えた。
アントワープC(中央駅)で降りるはずが、アントワープBで降りてしまった。
世界一美しいはずが、どうりで平凡な駅だと思った。
ヨーロッパは、改札もなく駅員もいない。しれっとホームに戻ったが、30分後の電車が来ない。1時間以上待っても、なんのアナウンスもなかった…
気を取り直して…
こちらが、アントワープ中央駅。3階建てのホームが圧巻のスケール。
まるで博物館のような駅舎。
絢爛豪華な構内に目を奪われる。
構内にあるカフェまで洒落ている。
ル・ロイヤル・カフェ。
通勤の1杯は、至福のひとときだろう。
さて、ノートル大聖堂までトラムで移動できるが、ゆっくり歩いてクリスマスを楽しむ。
これは1500年代に建築された市庁舎。
銅像は、古代ローマ人のブラボー。
ブラボーが、巨人の手(アント)を切って投げた(ワープ)ことから、アントワープの地名が付いた。
ルーベンスの絵画
お目当てのノートルダム大聖堂。
大聖堂の前に、ネロとパトラッシュが横たわっている。
???
中国人が造ったらしい。
ネロもパトラッシュも、もっと可愛いだろ!(怒)
日本で大ヒットしたアニメは、ベルギー人には馴染みが薄い。バッドエンドの物語が、万人受けしないようだ。
ネロが見たかった、3枚のルーベンスの絵がある。
祭壇中央に「聖母被昇天」
左に「キリスト昇架」
右に「キリスト降架」
ネロを思い出すと、なんだか泣けてきた…
夜になるまで街を散策。これは巨人の手。
地ビールのアントワープシーフ。ベルギーはビール大国、アルコール度数も高めだ。
16:30 日の入り。
イルミネーション点灯。
街中がライトアップされる。アントワープのAが可愛らしい。
そして、アントワープ中央駅もライトアップされていた。
とても駅の玄関とは思えない。パリのオルセー美術館も旧い駅舎を改装したものだが、こちらはいまだに現役である。
今回は、ブリュッセル、ブルージュ、アントワープ、3つのクリスマスマーケットに訪れた。ベルギーに一夜しか居られないなら、アントワープがおすすめだ。