暴落相場に慌てない~インデックス投資の父Bogle10の哲学

Bogle投資哲学

新NISA元年に、ボラティリティの高い相場がやってきた。

投資初心者は、驚いて狼狽売りしたくなる人がいるのだろう。

証券会社のコールセンターに「相場の回復がいつになるのか」不安の声が殺到しているらしい。

Yahoo!ニュースになるぐらいだから、笑い話でもないようだ。

間違いなく言えるのは、自分の理解できない投資商品は買わないことだ。

さて、今回の記事では、”インデックス投資の父”と言われるBogleボーグル氏の名言を紹介する。

ギャンブル性の高い株取引を、庶民にもわかりやすく資産構築できる商品として世に送り出した功績は絶大だ。

投資哲学を理解することで、株の暴落時にも心穏やかにいられるはずだ。

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Bogleの名言

Bogle

投資で成功する勝利の法則は、インデックスファンドを通じて株式市場全体を保有したら、あとは何もしないことである。最後までやり遂げるだけである。(John C. Bogle)

John C. Bogle(1929-2019)
1975年 Vanguardヴァンガード 創設。
1976年 世界初個人向けインデックスファンド発売。
有名なVOO、VTI、VIGなどは、Vanguard社の商品。その偉業からインデックス投資の父と呼ばれる。

Bogleheads 10の投資哲学

相場の暴落時に「Bogleheads ボーグルヘッズ10の投資哲学」が役に立つ。

①Live bellow your means.

収入を上回らない生活

借金をするような贅沢な暮らしをしてはいけない。

②Develop a workable plan.

実行できる計画

最初だけで終わるような無理な投資計画はするな。

③Never bear too much or too little risk.

リスクの負いすぎ・負わなすぎは駄目

リスクを取らなければ、リターンはない。株式は±50%、債券は±20%変動する。自分のリスク許容範囲を知っておこう。

④Invest early and often.

できるだけ早く定期的に買う

長期目線で、できるだけ早くが正解。

Vanguard社が、時間の効果を調査。
25歳で年間$2,000の投資を始めたX氏。40歳で年間$5,000の投資を始めたY氏。結果、生涯の資産は、X氏がY氏を上回った。大切なのは、複利の効果。入金力よりも時間である

⑤Diversify

分散せよ

VOO(S&P500)など分散投資が正解である。

⑥Invest with simplicity.

シンプルな投資

個別の株式や複雑な商品を組み合わせない。

⑦Use index funds when possible.

できるだけインデックスファンドを使う

低コストと分散を同時に達成できる商品がインデックスファンド。

⑧Minimise costs, Minimise taxes.

税とコストを最小化

投資信託は、購入時に0円でも信託報酬が発生する。銀行ではなく、手数料の安いネット証券で買おう。新NISAは、会社員の数少ない節税手段のひとつ。ネット証券で新NISA口座を開こう。

⑨Never try to time the market.

タイミングを計らない

安値で買って高値で売ることは、未来予知ができなければ不可能。

Vanguard社が、コロナショック時「S&P500」を解約した人のデータを集計。何もしなかった人に比べて、狼狽売りした人の86%が損をした。14%の勝ち組が、次の暴落時も勝ち組になれるかどうかは極めて難しい。

⑩Stay the course.

航路を守れ

株式が高いリターンを生み出す一方で、株式市場は非常に不安定であることを認識する。短期的に優れたパフォーマンスを示す商品に目移りせず、決めた商品をコツコツ買い進めよう。

あとがき

S&P500(全米)やオールカントリー(全世界)は、為替の影響も受ける。

株式相場の下落トレンドに、円高が進むとダブルパンチで心穏やかではない。

しかし、世界の未来を想像したとき、人口81億人の地球の未来は明るいと考える。

コツコツと全世界に投資を続けるのが吉である。

ちなみに、人口が減少していく国の未来は暗いと言わざるを得ない。