退職する前に、やっておいて良かったこと・辞めればよかったこと

退職前に辞めるべきこと

会社員生活が終盤に差し掛かった中高年が、退職後に後悔しない時間術のヒント。

先人達の言葉に耳を傾けることで、よりよい人生の選択ができるのではないでしょうか。

FIREを目指す方にも、早期退職後に後悔しない心の準備になるでしょう。

年代別40代・50代・60代の「やっておいて良かったこと」「辞めればよかったこと」を紹介します。

スポンサーリンク

今やらないと後悔するベスト10

会社員の経験がある、80歳代の男女を対象にしたアンケートです。

後悔のベスト3は、お金・健康・パートナーに関することでした。

1位 貯蓄・資産形成
2位 健康増進
3位 パートナーを大切にする
4位 趣味をつくる
5位 人生設計
6位 病気予防
7位 子どもとの会話
8位 旅行
9位 親孝行
10位 自己啓発

やって良かったこと ・辞めればよかったこと

次に、年代別40代・50代・60代において、やっておいて良かったこと、辞めれば良かったことを紹介します。

①40代
40代は、公私ともに重責をにない、収入もUPしていく人生の充実期。同時に無駄遣いも増えて、人生晩年の反省点につながっているようです。

また、時間を武器にできる、資産形成のラストタイミング。「やっておくべきこと」と「辞めておくべきこと」のトップに、お金がランクインしています。

やっておいて良かった事
1位 貯蓄・資産形成
2位 健康増進
3位 趣味を作る
4位 パートナーを大切にする
5位 歯のケア
6位 病気予防
7位 子供との会話
8位 人生設計
9位 親孝行
10位 資格の取得

辞めればよかった事
1位 お金の無駄遣い
2位 運動不足
3位 不摂生な食生活
4位 家庭に対する無関心な姿勢
5位 仕事第一主義
6位 見栄を張る生活
7位 自分の可能性の否定
8位 仕事に対する不熱心な姿勢
9位 子供の過保護
10位 マイホームの購入

②50代
50代も、40代と同様にお金の項目がトップ。

興味深いのは「やっておくべきこと」と「辞めておくべきこと」の3位に、パートナーや家族の項目が入ってくることです。50代は、昇進の限界が見えて、ショックを受ける時期でもあります。

仕事第一主義の自分をかえりみて、家族との信頼関係を構築し、老後の居場所を確保しておく時期であると読み取れます。

やっておいて良かった事
1位 貯蓄・資産形成
2位 健康増進
3位 パートナーを大切にする
4位 人生設計
5位 病気予防
6位 子供との会話
7位 自己啓発
8位 近所付き合い
9位 親孝行
10位 会社以外のアイデンティティ確立

辞めればよかった事
1位 お金の無駄遣い
2位 運動不足
3位 家庭に対する無関心な姿勢
4位 不摂生な食生活
5位 仕事第一主義
6位 役職への過信
7位 安易な早期退職
8位 自分の可能性の否定
9位 子供の過保護
10位 無計画な起業・独立

③60代
60代は、健康に関する項目が上位を占めます。

興味深いのは「やっておくべきこと」に健康増進・病気予防・かかりつけ医が入る一方で、「辞めておくべきこと」に保険の加入・インプラント治療が入っています。健康には、充分に留意する必要がありますが、過剰な出費は不要と読み取れます。

また、仕事に執着することを良しとせず、元気なうちに旅行や趣味、人とのコミュニケーションを大切にしておくべきだとさとしているようです。

やっておいて良かった事
1位 健康増進
2位 仕事を続けて収入を得る
3位 海外・国内旅行
4位 病気予防
5位 新しい趣味
6位 かかりつけ医をつくる
7位 身の回りの整理
8位 同窓会
9位 近所付き合い
10位 相続対策

辞めればよかった事
1位 現役への執着
2位 保険の加入
3位 定年後の引きこもり
4位 パートナーへの依存
5位 無計画なリフォーム
6位 子供への援助
7位 相続税対策
8位 田舎への移住
9位 2世帯住宅への変更
10位 インプラント治療

時間に対する意識

次に、時間に対する感覚のアンケートです。

  • かなり速くなる61.5%
  • 少し速くなる…27.5%
  • 変わらない…6.0%
  • 少し遅くなる…4.5%
  • かなり遅くなる…0.5%

時間の感覚について、約9割の方が速く感じているそうです。有り余る時間を手に入れ、ゆっくりのんびりしているイメージとは大違いです。

先人達の言葉

最後に、80歳代の大先輩の言葉が紹介されていました。

人生の総決算を歩んでいる先人達の言葉には、とても説得力があります。

  • 76歳のときに妻に先立たれたが、生前もっと大切にしておけばと悔やんで仕方ない。
  • 63歳で仕事を辞めた途端、気力も体力も衰える一方になってしまった。
  • 70代になってから分かったが、もっと両親、特に父親と話しておけばよかったと反省している。
  • 40代に競馬にのめりこんで貯金を使い果たした。それがなければもっと良い生活を送れた。

※参考出典:PRESIDENT誌

大先輩の言葉は、自分自身がこれから歩む道標みちしるべとして参考になります。体力・気力があるうちに好きな事をしておかないと、後で悔いが残りそうですね。人生100年時代となり、退職後も続く長い余暇よかを有意義に過ごしたいものです。