継続の才能があるといわれる、イチロー選手の目標はこうだ。
「次の目標は、次のヒットです。」
打率ではなく、本数を目標にしていた。
調子が悪いと打率は落ちるが、打った本数は減ることがない。
この足し算の考え方が、継続の原点のようだ。
会社員に置き換えるとどうだろうか。
アメリカ人の平均転職回数は10回。
その点、日本人は我慢強い。
同じ会社に40年も勤め続けるのは、もはや才能といえるのではないだろうか。
次の目標
あなたの次の目標は、なんだろうか?
次のプロジェクト?
次の企画開発?
次の商談?
もしや、こんな風になっていないか。
「次の目標は、明日も出勤すること」
「次の目標は、先月より残業すること」
「次の目標は、来年のボーナスをもらうこと」
そんなあなたに、辛辣な言葉を紹介しよう。
会社に損失をもたらす。
悪意がなくても結果は泥棒と同じこと。
by. 経営の神様:松下幸之助
無駄に会社に居続けるだけでは、才能とは呼ばないだろう。
若者の行動原理
高度成長期に完成形をみた終身雇用や年功序列を、信奉する日本人は多い。
しかし、最近の若者は少し違うようだ。
やりたかった仕事と違う。
「そんな理由」で、次々とやめていく。
もっぱら給料だけでもないようだ。
好きな仕事を任せてもらえる会社なんて、どこにもない。
しかし、「そんな理由」と考える私自身が、すでに時代遅れなのだろう。
むしろ頼もしい限りではないか。
去りゆく若者と、しがみつく中高年。
バブル期に大量採用した人員構成の歪みが、さらに助長される。
日本人の美徳
日本の偉人たちに学ぶことは多い。
イチローの継続力
自分の思ったことをやりつづける事に後悔はありません。それでもし失敗しても後悔は絶対に無いはずですから。
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
MLBシーズン最多安打(262安打)記録保持者。
通算4367安打は、ギネス世界記録。
2001年、アジア人初のMVP受賞。
王貞治の努力
報われない努力があるとすれば、それは努力ではない。
通算868本の記録を持つ、世界のホームラン王。
甲子園優勝投手として、二刀流で巨人軍に入団。
しかし、ピッチャーの才能は開花せず、バッターとしても不振に喘ぐ。
努力のすえ、一本足打法を生み出した。
稲盛和夫の粘り
もうダメだ、無理だというのは、通過点に過ぎない。全ての力を尽くして限界まで粘れば、絶対に成功するのだ。
京セラ創業者。
通信業界の牙城を崩すべく、盛田昭夫らと第二電電(KDDI)設立。
日本航空(JAL)経営破綻後の復活を果たしたカリスマ経営者。
あとがき
人徳があり、結果も出し続けるスーパーサラリーマンがいる。
良い意味で、この人には逆らえないという傑物がいるものだ。
それは、会社員としての才能といえるだろう。
ぼんやり会社に居座るだけでは、時間がもったいない。
遊び以外で、何か次の目標を見つけよう。
私の次の目標は、次の不動産を買うことだ。