
『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』
千田琢哉氏の著書です。
著書から「10の言葉」を厳選して紹介します。
中高年になった今でも、今日が一番若いとき。
これから、起業や副業を始める方にも参考になる内容です。
1.99%の人は準備だけで人生を終えてしまう。
仕事は準備で半分以上決まるというのは本当だ。
ところが、圧倒的多数の人達は、準備だけで人生を終えてしまう。
サラリーマンの多くが独立準備中だ。
準備ばかりして挑戦しないから、何も成し遂げられない。
会社に不満のある人には、耳の痛い話ではないでしょうか?
2.残業人間に、仕事ができる人はいない。
リストラ防止のために、忙しいふりをするには好都合だが、時代は変わった。
成功者たちは知っているけど、誰も口にしなかった事実。
労働時間の長さと年収は反比例する。
私の会社員時代、部下からの残業希望を容認したことがあります。
マイホームを購入し、残業手当を生活費の足しにしたいというもの。
現在の彼は、人事異動で関連会社に転籍になったと聞きます。
思い返すと、私自身の判断も甘く、人材育成を放棄したことに後悔しています。
3.プレゼントの頂点は、時間のプレゼント。
最高のプレゼントは、お金でもなければ高価な宝石でもない。
プレゼントの頂点は、時間のプレゼント。
時間のプレゼントは、あなたの命のお裾分けだ。
本当に大切な人には、プレゼント以上に、会ってゆっくり話しをすることだ。
優先したい仕事があるとすれば、それこそ命の無駄遣いなのだ。
著者は、時間の捻出方法についても触れています。
集団で行動しないだけで、時間は増える。
5人で行動すると、全員が一番遅い5番目の人に合わせなければいけない。
愚痴を発するためには、愚痴を聴いてくれる人が必要になります。
愚痴をやめれば、2人分の時間が自由になるということ。
新しい事をしなくても、不要を省くと時間を捻出できます。
4.現在群がっているグループで、あなたの一生が決まる。
親交の深い5人の顔を思い浮かべよう。
10年後、貴方の年収や社会的地位は、ちょうど5人の平均値になる。
この法則には、ほぼ例外がない。
人間は、普段の生活や住む場所など、同レベルの人で群がっていると心地良く感じる。
成長するためには、敢えて居心地の悪さを経験することも必要。
同じ志を持つ人との交流で、なりたい自分になれます。
5.立ち読みで終わる人は、傍観者で人生を終える人。
本を買うとかさばるから、自分は立ち読みで済ませているという人がいる。
でもそれは嘘だ。
単にお金を払うのが嫌だから、ケチっているだけにすぎない。
本を自腹で購入する人は、自分の人生を主人公として歩む。
立ち読みで終わる人は、傍観者の人生を歩む。
読書の達人は、気になった本は購入し、読んですぐ捨てると聞きます。
読み返したい本は、また購入します。
本屋は、気に入った本を有料で預けている感覚なのだそうです。
6.情報で大切なのは、集めることより捨てること。

大切なのは、いかにして情報を集めるかではない。
いかにして溢れかえったゴミ情報を捨てるかだ。
組織で昇進すると、部下から多くの情報が集まるようになるが、圧倒的多数のゴミ情報を根こそぎ捨てる決断が必要になる。
会社員時代、優秀な部下がいました。
彼は、営業先から戻ってくると、机上に並べられた「電話連絡メモ」を一読します。
そのあと、さっと掌に集めて、ゴミ箱に放り込みます。
多くの折り返し連絡依頼は、すべて無視。
上司から見ても、驚きの光景です。
無視してメモを捨てる理由を訊いてみると、このように返答がありました。
「本当に必要な要件であれば、また電話がかかってきますよ。」
彼が同期の出世頭であることを、理解した瞬間でした。
7.意見は違って当たり前と知っておく。
人間は、分かり合えなくて当然。
生まれ育った環境も違い、出逢ってきた人も違う。
ひとりひとりの価値観は違って当たり前なのだ。
ねじ伏せようとすると、戦争になる。
著者は、このように続けています。
「最初から、満場一致になる交渉は危険である。満場一致は、もう一度やり直し。」
8.沈黙は相手に破らせる。
交渉中に沈黙になる瞬間がある。
交渉に弱い人は、自ら沈黙を破ってしまう。
沈黙に耐えられないからである。
顧客が買おうか迷っているとき、「ちょっと高いですか?」「少し勉強させてもらいますよ」など、余計な一言で相手の思う壷だ。
相手に「値引きして欲しい」と言わせれば、優位に交渉を進められますね。
恋愛も、相手から告白させるが勝ちと言います。
9.相手に腹が立つのは、あなたが相手に依存しているから。
恋人に腹が立つのは、あなたが相手に過剰に依存しているからに他ならない。
会社で上司に腹を立て、組織の体制に腹を立てるのは、上司や組織に依存しているから。
人は、依存してもたれかかった途端に、傲慢になり腹を立て始める。
出逢った頃の、初々しい気持ちを思い出してみましょう。
就職できて嬉しかった感謝の気持ちを、思い返してみましょう。
10.遅い決断は、どんなに正しくても不正解。
決断には、正しい決断と、誤った決断があるわけではない。
スピーディな決断と、スローな決断があるだけだ。
スピーディな決断で選択を間違えたとしても、軌道修正すればよい。
締め切りに間に合わない決断は、論外である。
著者は、決断に時間をかけると「やっぱり辞めておくか」になってしまうと、警鐘を鳴らしています。
また、「どちらでもいい」という人は、生きているとは言えないと断じています。
「物事をすぐにやらず、先延ばしにしてきた人達の後悔」もご覧ください。
あとがき
著書から「10の言葉」を紹介しました。
社会人のヒントが凝縮されています。
残り「90の言葉」も、20代で出逢っておきたかった言葉が綴られています。
![]() | 死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉 [ 千田琢哉 ] 価格:1,210円 |

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