
「人生にはどんな時にも意味がある。たとえ絶望の中にあっても。」ヴィクトール・フランクル『夜と霧』〜ナチス強制収容所での過酷な体験をもとに、極限状態における人間心理を分析した記録。飢えや恐怖の中でも、「生きる意味」を見出した者だけが生き残れると説く。
損害賠償金に絶望する〜絶望その⑧から続く。
諦めの悪い私は、三○住○海上火災に相談した。
ユニットバスの補償は受けられなかったが、事故時諸費用が適用できるかもしれないという。
数日後に、算定額の結果メールが届いた。
その算定額を見て絶望した。
事故時諸費用
事故時諸費用(特約)とは、建物や家財に損害を受けて保険金が支払われる際、その損害保険金とは別枠で受け取れる臨時の費用保険金のこと。損害保険金の10%(上限300万円)程度が一般的で、生活再建の雑費に充当される。
書類に請求金額欄がある。
金額をいくら記載したら良いのか聞いてみた。
すると「1,026,300円と記載しておいてください」という。
もしかしたら、全額補填されるのかもしれない。
ワクワク、ドキドキ。
しかし、算定額の結果メールに落胆した。
・請求額:1,026,300円
・算定額:13,612円
ケタが間違っているのかと思った。
加害者の損害賠償不足分(差額▲222,420円)に大きく及ばない。
算定額の結果メールには、ステータス「対応完了」となっている。
もう何を言っても覆らないのだろう。
まあ、想定通りではある。
内覧者から購入申し込み
100万円値下げした今回のマンション。
内覧してくださった方から、購入の申し込みが入った。
現在、金融機関でローンの審査中である。
この申込者から、次のような質問が入った。
「隣人がどのような人か知っていれば教えて欲しい」とのこと。
残念ながら、よく知らない。
しかし、上下階の住人は良い人達だと伝えておいた。
上階のオーナーは最悪の人物だが、住んでいる賃借人に非はない。
ところで、このマンションが事故物件であることは告知済である。
隣人よりも、鏡の奥に住んでいる同居人(事故物件を買うとこうなる!)のことは、気にならないのだろうか?
売却できたら、事故物件を運用した10年間の収支報告をしてみたい。
最後の懸念事項
住宅ローンを組めない人は多い。
賃貸保証会社の審査に落ちる人も多い。
事故物件が売却できるのか、一抹の不安が残る。
そしてもうひとつ、最後の懸念事項がある。
実は、このマンションには、開かずの金庫が隠されていることだ。
押入れの壁の中に、小さな金庫が埋め込んである。
前のオーナーが、リフォームの際に造作したのだろう。
だが、マンションを購入した当時から、金庫の鍵は受け継いでいない。
今まで気にも留めていなかったが、売却するとなると妙に気になり始めた。
もし、万が一、お宝が眠っていたら?
鍵師に依頼すると、数万円は請求されるしなあ…
(つづく)