「フェリーさんふらわあ」は、商船三井の子会社が運航するカジュアルクルーズ船。
弾丸フェリーは、現地0泊3日の往復ツアー。
今回は、別府温泉に宿泊し、1泊4日のツアーとなります。飛行機と違い、ゆったりリーズナブルな感動体験を味わえます。
この記事では、クルーズ船の様子や杉乃井ホテル、別府温泉の見どころを紹介します。
さんふらわあ「あいぼり」
さんふらわあは、太陽マークがシンボルの長距離フェリー。全長153mの船体は、威風堂々とした迫力があります。
往路「あいぼり号」、復路「こばると号」に乗船しました。
普通のカーフェリーは、船主や船尾に車輛の出入口があります。
しかし、さんふらわあは、船体側面に設置されています。瀬戸内海を運航するため、波の打ち込みを心配する必要がないからです。
19:05 大阪南港出港。約12時間の船旅が始まります。
ルームキーを受け取り4階客室へ。
往路「あいぼり号」では、4人定員の貸切個室「ツーリストベット」を予約。
テレビを観れますが、航行中は受信電波が弱くなります。
2段ベッドが2列で、190cm以上あります。
冷暖房完備、扇風機も置いてありました。
コンセントがあり、スマホ充電も問題ありません。
使い捨てスリッパの備え付けはうれしい。
出港してまもなく、楽しみにしていたレストランへ。
本日は、乗客も少ないようです。
メニューは、夕食バイキング 1500円のみ。
当日は、「フェリーさんふらわあ × 大分県」の共同キャンペーン中。
ひとり1000円分の割引券を、往復2枚頂きました。
レストランで利用できてうれしい。
肉類、魚介類、サラダ、デザートなど35種類の豊富なメニュー。
フルーツやデザートも満腹頂きました。
実質500円の食事とは思えない満足感です。
乗船前に、ビールを購入して持ち込みました。しかし、船内自販機で良心的な値段で販売されています。350㎖ 230円、500㎖ 310円。
レストランは3時間で閉店しますが、一部スペースが解放され、朝まで居座ることも可能。
ゆったりとした船旅の時間が流れていきます。
展望デッキに出てみると、あいにくの曇空。
これ以上、身を乗り出すのは危険…
潮風を浴びながら、瀬戸内海の島々をながめます。
陽が沈むと、いろいろな橋がライトアップされて幻想的。
明石海峡大橋・瀬戸大橋・来島海峡大橋がライトアップされます。
4階プロムナード。夜中でも、たくさんの客がくつろいでいました。
男女洗面所の入口。
入口からは想像できない広いスペース。ドライヤーが備えつけられています。
展望大浴場は、無料。
入浴時間は、夜23時までと翌朝5時以降。本日の乗船客は150名のようです。
大浴場入口。
意外に広い脱衣所。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ドライヤー、綿棒が備えつけてあります。
タオルは無いので、持参が必要。
脱衣所のロッカーは、100円返却式。
大海原を眺めながらの、朝湯は最高でした。
ショップは、豊富な品揃え。お土産を買い忘れても安心です。
翌朝 6:55 別府国際観光港に入港。
「ようこそ別府へ」の看板が高揚感を盛り上げます。
車輛甲板は、隙間なく車が並んでいます。
順番を待ち、ランプウェイを自走して船外へ。
別府の街に到着しました!
別府温泉観光
日帰り弾丸フェリーは、約12時間のフリータイムがあります。
今回は、さらに別府温泉で1泊しました。
「城島高原ゴルフクラブ」と「臼杵カントリークラブ」でラウンド。
城島高原の昔ながらの遊園地は、いまだに現役。木製コースターなど絶叫マシンから、楽しそうな悲鳴が聞こえてきます。
昼食は、大分県の郷土料理とり天。
ラウンドの後は、地獄めぐり観光へ。
血の池地獄へ立ち寄りました。日本最古の天然地獄、煮えたぎる粘土は噴気まで赤色です。
泉温78度。定期的に掃除しないと、粘土が詰まって爆発するそうです。
皮膚病に効く「血の池軟膏」が有名です。効能は、にきび・やけど・あかぎれ・ひび・水虫など。
敷地内の売店。毎日が地獄は、嫌ですね…
平日ですが、たくさんの観光客でにぎわっていました。
別府温泉杉乃井ホテル
今夜は、杉乃井ホテルに宿泊。露天風呂からの雄大な別府湾を眺めるのが楽しみ。
和洋室の広くて綺麗な部屋でした。
レンタカーは、麓の無料駐車場へ。駐車場から、送迎バスで移動します。
駐車場↔本館↔別館を、ピストン輸送しています。待ち時間は、ほとんどありません。
杉乃井ホテルの正面玄関。
広いレセプション。
高台に位置しているので、眺望も良好。遠くに別府湾が見えます。
別館の杉乃井パレスに行ってみました。
送迎バスが運航していますが、徒歩でも数分です。
売店は、充実した品揃え。
プールやボーリング場など、レジャー施設も豊富です。
ザ・アクアガーデンに、温泉プールと露天風呂があります。
これは素晴らしい!高台にある露天風呂から望む別府湾が絶景。ホテル宿泊者だけの優越感です。
温泉プールは、たくさんのファミリーでいっぱいでした。
朝夕の食事は、バイキング形式。
品揃えは豊富ですが、あまりにも広すぎて少々疲れます。
ビール820円、ソフトドリンクバー300円。
親子3世代の大家族が、たくさん宿泊していたようです。小さな子供連れファミリーは、楽しい思い出になるでしょう。
落ち着いた雰囲気が好みの方には、少々にぎやかすぎる印象。
それでも、杉乃井パレスの露天風呂からの絶景は、一見の価値ありです。
さんふらわあ「こばると」
別府駅に立ち寄りました。
変なおじさんがいるなと見ていたら…
別府を観光地に育て上げた「あぶらや・くまはち」 の銅像でした。
駅にも手湯がありました。さすが別府温泉。
菊家「地卵はちみつぷりん」を購入。
別府国際観光港へ戻ってきました。
19:35 出港。
さんふらわあの歴史と模型。
乗船手続きをしていたら、フェリー往路での忘れ物が戻ってきました。
なんと…洗濯バサミ!!!
貴重品ではありませんが、クルーのきめ細かい心配りがうれしい。
ありがとう、さんふらわあ号。
復路「こばると号」では、4人定員「ファースト」を予約しました。
窓付の貸切個室です。
居間スペースがあり、存分に寛ぐことができます。
居間は土足禁止。仲間とゲームも楽しめます。
部屋には、専用の洗面台が備え付けられています。
アメニティも充実、浴衣、タオル、歯ブラシ、スリッパ。
夕食は、レストランでバイキング。
今回も1000円割引券がありますので、実質500円の満足な食事です。
翌朝、ファーストの窓越しに、明石海峡大橋が綺麗に見えました。
7:35 大阪南港に入港。
さんふらわあ号、感動体験をありがとう。
さんふらわあ弾丸フェリーの概要
弾丸フェリーは、現地0泊・船中2泊の往復ツアー。
現地で最大12時間のフリータイムがあります。
マイカーやレンタカー、公共交通機関を利用して観光できます。
関西と九州を結ぶ航路は3ルート。
・南港(大阪)↔ 別府(大分)
・南港(大阪)↔ 志布志(鹿児島)
・神戸(兵庫)↔ 大分(大分)
料金は、10,000円からのお値打ち価格(閑散期/ツーリストベット)
2023年から新造船くれない・むらさきが運航しています。
別府温泉のみどころ
別府温泉の湯めぐり
大分県の湧出量は日本一。温泉地別の湧出量も、大分県が1位〜2位を占めます。
1位 別府 (大分) 8.3万L/分
2位 湯布院 (大分) 4.4万L/分
3位 奥飛騨 (岐阜) 3.6万L/分
4位 伊東 (静岡) 3.4万L/分
5位 草津 (群馬) 3.2万L/分
別府は「別府八湯」で構成される温泉天国。それぞれが、個性豊かな温泉地です。
- 別府温泉
- 鉄輪温泉
- 紫石温泉
- 明礬温泉
- 亀川温泉
- 堀田温泉
- 浜脇温泉
- 観海寺温泉
地獄めぐり
噴気・熱泥・熱湯が噴き出す「地獄」は、地球のエネルギーを体感できるエンターテイメント。1日ですべて制覇することも可能です。
- 血の池地獄
- 竜巻地獄
- 海地獄
- 鬼山地獄
- 白池地獄
- 鬼石坊主地獄
- 山地獄
- かまど地獄
別府ロープウェイ
別府高原駅からロープウェイで、鶴見岳山上へ登ることができます。
山上一帯は、多くの神仏が祀られており、「七福神めぐり」「札所めぐり」を楽しむことができます。
城島高原パーク
絶叫マシンからキッズアトラクションまでそろう巨大遊園地。ゴルフやキャンプもできる高原リゾートで、大人から子供まで楽しめます。
あとがき
瀬戸内海は、外洋と違い、船が大きく揺れることもありません。船酔いが心配な方も、安心してクルージングを楽しむことができます。
また、一昔前のカーフェリーとは大違い。風呂場が狭くて暗い、トイレが汚れている、アメニティがない、食事がまずいといったネガティブ要素は一切ありません。
さんふらわあ号は、クルーの心配りが強く印象に残りました。