ポリテクセンター兵庫の見学会|職業訓練応募倍率とハローワーク求職活動実績

ポリテクセンター兵庫の外観

ポリテクセンター兵庫の見学会に参加しました。

入校の応募倍率は、0.4倍~1.4倍

この記事は、見学会の様子と職業訓練校のメリット・デメリットについてまとめたものです。

また、見学会の参加は、ハローワークの求職活動実績としても認めてもらえます。

現在、求職活動中の方に参考となれば幸いです。

この記事のお勧め
  • 求職活動中の人
  • 職業訓練校に興味のある人
  • ハローワークに活動実績を報告している人

職業訓練学校

職業訓練を受講できる施設として、「公立高等職業技術専門校」や「独立行政法人ポリテクセンター」が全国に点在しています。また、民間の専門学校や教育機関で受講できるコースもあります。

訓練分野
  • 事務系
  • IT系
  • サービス系
  • 介護系
  • 福祉系
  • 製造系
  • 電気・電子系
  • 建築系
  • デザイン系

ポリテクセンター兵庫

ポリテクセンターとは、ハローワークが推奨する職業訓練機関です。

独立行政法人で、高齢・障害・求職者雇用支援機構として全国に点在しています。

その兵庫支部が、ポリテクセンター兵庫です。

就職に必要な知識とスキルを習得するものづくり分野(機械、電気、IT、電子、居住)に特化し、職業訓練を実施しています。

見学会の参加申込み

参加費無料
・事前の申込み不要、直接会場へ往訪します。

「府立北大阪高等職業技術専門」と「ポリテクセンター関西」の見学会にも参加しましたが、いずれも事前予約が必要でした。ポリテクセンター兵庫は、申込み不要という点に驚きました。

開催日程と開催時間

説明会会場の看板

毎月3~4回、見学会が開催されています。

見学時間は、13:00~14:00。

見学会の内容

講師によ訓練内容の説明40分作業工場見学20分、合計60分

取得可能なスキル資格の説明、就職支援体制をスライドで説明されます。

その後、訓練生が受講する工場で、実際の授業風景を見学します。

私は、電気設備技術科を見学。

講師も生徒も、楽しく演習しているようでした。

入校に際し疑問点があれば、講師に質問することができます。

なお、複数コースを同時に見学をすることはできません。

ほかのコースも興味があれば、後日改めて参加することになります。

訓練受講までの流れ

職業訓練の申し込みから受講まで以下の通り。

ハローワークで訓練受講までの流れ
  • 1
    求職申込
  • 2
    職業相談
  • 3
    コース選択
  • 4
    受講申し込み
  • 5
    選考試験
  • 6
    合格通知
  • 7
    諸手続き
  • 8
    訓練開始

選考試験

選考試験は、面接・筆記テスト・適正テストが行われます。

面接

面接では、受講志望動機希望する就職先を聴取されます。

希望就職先に対し、現段階で具体的にどのようなアプローチをしているか聴取されます。

受講に対する心構えや本気度が試されます。

筆記テスト・適正テスト

筆記テストは中学卒業レベル、適正テストは簡単な判断テスト。

以下、筆記テスト適正テストの参考問題です。

テスト問題1
テスト問題2

面接・筆記テスト・適正テスト。中学校卒業レベルの試験です。

応募倍率

2022年度の応募倍率は、0.4倍1.4倍IT系居住系の応募倍率が高いです。

訓練コース

訓練コースは以下の通り。

  • 機械:テクニカルメタルワーク科
  • 機械:ものづくり機械加工科
  • 機械:機械CAD技術科
  • 電気:電気設備技術科
  • 電気:FAソリューション技術科
  • IT・電子:スマート機器開発科
  • IT・電子:組込みシステム技術科
  • IT・電子:IOTシステム技術科
  • IT・電子:生産管理ITサポート科
  • 居住:住宅リフォーム技術科
  • 居住:建築施工・CAD科
  • 居住:住まいの点検サービス科
  • 居住:ビル設備サービス科

訓練期間とスケジュール

訓練スケジュール
  • 1~3ヶ月目
    専門スキルを基礎から習得、就職活動の準備。
  • 4~5ヶ月目
    スキルの応用、就職活動。
  • 6ヶ月目
    企業での現場研修、個別就職相談。
  • 終了後
    訓練終了後もフォローアップ、求人情報提供。

訓練後の就職率

2020年度実績は、就職率84%

訓練生の年齢構成

30歳代~40歳代が6割、50歳代以上の中高年も2割の比率で受講しています。

受講費用

  • 受講料は無料
  • テキストや作業服は、実費(4,000円~20,000円)

職業訓練を受講するメリット

専門分野のスキルが身に付く

機械系、電気系、建築系、IT系など様々な分野の専門知識が身に付きます。

いわゆる「手に職をつける」ための訓練ですから、就職に直結するスキルを学ぶことができます。

実践できるカリキュラム

訓練は「分かる」ではなく、「出来る」を目指したカリキュラムとなっています。

基礎からスタートすることで、未経験の初心者でも実際に「出来る」を手に入れることができますので、就職活動にも自信が持てます。

経済的負担が少ない

全国のポリテクセンターは、受講料無料でテキストや作業服の実費のみ負担します。

一方、公立高等職業技術専門校は、入校選考料・授業料・テキスト代金など年間約20万円の費用が発生します。

公立高等職業技術専門校は、訓練期間1年~2年の長期専門コースが設定され、ポリテクセンターより充実した教育環境が整っています。

いずれにしても、民間専門学校へ入校するより、経済的負担は少ないといえます。

就職活動をサポート

求人情報の提供個別相談就職支援セミナーを開催しています。

企業側も即戦力の訓練生を求めており、企業側からのオファー情報を即座に入手することができます。

また、同じ目標を持った仲間ができますので、お互い切磋琢磨し情報交換することもできます。

資格取得の近道

訓練中、任意で資格を取得することができます。

もちろん受験して合格する必要が有りますが、受験できるレベルの知識が身に付きます。

下記は資格取得の一例です。

  • 電気設備科技術科 → 第二種電気工事士、消防設備士。
  • 建築施工・CAD科 → 建築CAD検定試験3級、2級建築施工管理技士。
  • ビル設備サービス科 → 二級ボイラー技士、危険物取扱者。
  • テクニカルメタルワーク科 → 溶接技能者、非破壊検査技術者。
  • 住宅リフォーム技術科 → 2級管工事施工管理技士補。

託児サービス

無料の託児サービスがあります。

訓練時間中にお子様を預けることができますので、安心して勉学に励むことができます。

失業給付期間の延長

失業給付期間が延長されます。

失業保険を受給中の方は、訓練期間が終了するまで失業給付期間も延長されます。

無料でスキルが身に付きます。

これ以上のメリットはありません。

職業訓練を受講するデメリット

積極的にスキルを身に付け就職を目指す方に、デメリットは見当たりません。

ただ、以下をデメリットと感じる方がいらっしゃるかもしれません。

対象年齢

職業訓練コースにより、対象年齢に制限があります。

おおむね、55歳未満のコースが多いようです。

建築科など、45歳未満のコースもあります。

残念ながら、中高年は卒業後も求人が無いのが現実です。

  • 現場作業員の求人→35歳未満
  • 施工管理員の求人→45歳未満

残念ながら年齢制限があります。

中高年には厳しい現実です。

出席日数

8~9割の出席日数が必要です。

出席日数が足りないと、職業訓練校の終了証書はもらえません。

ただし、訓練途中で就職が決まり、正当な事由で退学していく方は大勢いらっしゃいます。

現場研修

訓練期間の最終月は、民間企業で現場研修があり、現場の雰囲気を掴むことができます。

1日の研修時間は、正社員の勤務時間と同じです。

インターンシップ制度と同様に、即戦力として認めてもらえれば、そのまま正社員として採用されることもあります。

ただし、給料は支給されませんので、デメリットと感じる方がいらっしゃるかもしれません。

就職以外の入校目的は不可

手軽にスキルを習得できるからといって、就職する意思がなく入校することはできません

失業認定期間を延長する目的や、起業の準備などは認められません

面接では、受講志望動機を聞かれますし、入校後も積極的な就職活動が求められます。

失業給付期間延長目的で、受講することはできません。

ポリテクセンター兵庫へのアクセス

最寄りのバス停

阪急武庫之荘駅からバスがでています。武庫豊町停下車すぐ。

駐車場
駐車場

広い無料駐車場も完備されています。

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私は車で往訪しました。

■兵庫県尼崎市武庫豊町3-1-50
■06-631-7276
阪急・武庫之荘駅→駅北口阪神バス→武庫営業所行き「武庫豊町停」下車

まとめ

ポリテクセンター兵庫の見学会には、30名程度が参加していました。

どなたでも気軽に参加でき、施設や訓練風景を見学することができます。

見学会の参加は、ハローワークの求職活動実績1回分としてカウントされます。

応募倍率1倍以上の人気コースもありますので、興味があれば参加してみることをおすすめします。

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