
ハローワークで求職活動されている方へ。
この記事では、職業訓練学校の試験問題や、受講のメリット・デメリットを解説しています。
自身のスキルアップにつながり、人気のIT業界にも、高い確率で就職することができます。
また、職業訓練学校を見学すると、ハローワークの求職活動実績1回分として認めて貰えます。
求職活動中の方に、参考となれば幸いです。
- 職業訓練学校に興味のある方
- IT業界に転職したい方
- ハローワークで求職中の方
職業訓練学校
職業訓練を受講できる施設は、全国に点在しています。
人気のIT系技能も習得でき、就職活動にも有利。
訓練分野は、以下の通りです。
- IT系
- 事務系
- サービス系
- 介護系
- 福祉系
- 製造系
- 電気・電子系
- 建築系
- デザイン系
職業訓練コーナー
全国のハローワークには、必ず「職業訓練コーナー」が設置されています。
職業訓練コーナーでは、様々な職業訓練に関する相談や受講の斡旋を行っています。
更に、訓練修了後も、就職までフォローアップを受けることが可能。
職業訓練コーナーで相談することで、希望職種や習得したいスキルに応じた職業訓練学校を紹介して貰えるほか、ハローワークの求職活動実績1回分としてカウントして貰えます。

職業訓練コーナーの窓口に座るだけで、求職活動実績1回としてカウントして貰えます。
訓練の見学会

各校が開催する見学会に参加すると、授業の雰囲気が掴めて良いと思います。
また、見学会に参加するだけで、求職活動実績1回としてカウントして貰えます。
▶ハローワークの求職活動実績|2回の求職活動を認めて貰う簡単な方法

見学会に参加するだけで、求職活動実績1回としてカウントして貰えます。
応募倍率
職業訓練学校に入校するには、選考試験に合格する必要があります。
就職に有利なIT系は、高い倍率になる傾向です。
ポリテクセンター関西 「ICTエンジニア科」は、倍率3.2倍。
IT業界は、人手不足の職業ランキング1位です!
1位 IT業界
2位 建設業界
3位 運輸業界
4位 保安業界
5位 外務事務
6位 介護士
7位 看護師
8位 販売・小売り業界
9位 電気工事士
10位 保育士
訓練後の就職率
卒業生の就職率は、80%以上。
尚、職業訓練学校では、起業の支援はしていません。
あくまでも、就職支援の訓練となります。
訓練生の年齢構成と男女比率
30歳~40歳代が最も多く、全体の6割を占めます。
50歳代以上の中高年も、約2割の比率で在籍しています。
男女比率は、IT系で男女半々、製造系は大半が男性です。
受講費用
訓練期間
職業訓練期間は、受講するコースにより1ヶ月~24ヶ月です。
コースの選り好みがなければ、毎月いずれかのコースを受講できます。
ポリテクセンターは、ほとんどのコースが訓練期間6ヶ月です。
訓練時間
1日の訓練時間は、概ね9時始業~16時終業です。
土・日・祝日・お盆・年末年始は、休校。
訓練スケジュール
- 1~3ヶ月目専門スキルを基礎から習得、就職活動の準備。
- 4~5ヶ月目スキルの応用、就職活動。
- 6ヶ月目企業で現場研修、個別就職相談。
- 終了後訓練終了後もフォローアップ、求人情報提供。
受講までの流れ
訓練の申し込みから受講までは、以下の通り。
- 1ハローワークへ求職申込
- 2職業相談
- 3職業訓練コース選択
- 4職業訓練受講申し込み
- 5選考試験
- 6合格通知
- 7ハローワークで諸手続き
- 8職業訓練学校入校
選考試験

選考試験は、面接・筆記テスト・適正テストが行われます。
筆記テストは中学校卒業レベル、適正テストは簡単な判断テストです。
面接
面接では、受講志望動機と希望就職先を聴取されます。
希望する就職先に対し、現段階で具体的にどのようなアプローチをしているか聴取されます。
筆記テスト・適正テスト
筆記テストと適正テストのサンプルです。



選考は、面接と簡単な筆記テストです。
受講のメリット
専門分野のスキルが身に付く
職業訓練学校で受講することにより、IT系、機械系、電気系、建築系など様々な分野の専門知識が身に付きます。
いわゆる手に職をつけるための訓練ですから、就職に直結するスキルを学ぶことができます。
実践できるカリキュラム
訓練は「分かる」ではなく、「出来る」を目指したカリキュラムとなっています。
基礎からスタートすることで、未経験の初心者でも実際に「出来る」を手に入れることができますので、就職活動にも自信が持てます。
経済的負担が少ない
全国のポリテクセンターは受講料無料で、テキストや作業服の実費のみ必要。
一方で、公立高等職業技術専門校は、入校選考料・授業料・テキスト代で年間20万円程度の費用が発生します。
公立高等職業技術専門校は、訓練期間1年~2年の専門コースを設定するなど、ポリテクセンターより充実した教育環境が整っています。
いずれにしても、民間の専門学校へ入校することを考えると、経済的負担は軽いと言えます。
就職活動をサポート
職業訓練校では、求人情報の提供、個別相談、就職支援セミナーを開催しています。
企業も即戦力の訓練生を求めており、企業からのオファー情報を即座に入手することも可能。
また、同じ目標を持った仲間ができますので、お互い切磋琢磨し情報を交換することもできます。
資格取得
訓練中に、任意で資格を取得することができます。
もちろん受験して合格する必要が有りますが、資格試験を受験できる知識が身に付きます。
資格取得の一例です。
- ICT科→ITパスポート、ITストラテジスト
- 電気設備科→第二種電気工事士、消防設備士
- 建築施工・CAD科→建築CAD検定試験3級、2級建築施工管理技士
- ビル設備サービス科→二級ボイラー技士、危険物取扱者
- テクニカルメタルワーク化→溶接技能者、非破壊検査技術者
- 住宅設備科→2級管工事施工管理技士補

訓練期間中に受験できるので一石二鳥です!
託児サービス
無料託児サービスがあります。
訓練時間中にお子様を預けることができますので、安心して訓練に励むことができます。
失業給付期間の延長
失業給付期間が延長されます。
失業保険を受給中の方は、訓練期間が終了するまで失業給付期間も延長されます。
受講のデメリット
積極的にスキルを身に付け就職を目指す方に、特段のデメリットはありません。
しかし、下記をデメリットと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
対象年齢
職業訓練コースにより、年齢制限があります。
概ね、55歳未満のコースが多いようです。
建築科など、45歳未満のコースもあります。
残念ながら、中高年が卒業しても企業から求人が無いのが現実です。

残念ながら年齢制限があります。
中高年には厳しい現実です。
出席日数
概ね、8~9割の出席日数が必要です。
出席日数が足りないと、職業訓練校の終了証書は貰えません。
但し、訓練途中で就職が決まり、正当な事由により退学していく方は大勢いらっしゃいます。
現場研修
訓練期間の最終月や最終週を、実習訓練として企業で就業するケースが多いです。
実際の現場で労働することで、現場の雰囲気を掴む事ができます。
1日の研修時間は、正社員の勤務時間と同じ。
給料は支給されません。
即戦力として認めて貰えれば、そのまま正社員として採用されることもありますので、いわゆるインターンシップ制度と同様です。
就職以外の入校は不可
手軽にスキルを習得することができるといって、就職する意思が無く入校することはできません。
面接では、受講志望動機を聞かれますし、入校後も積極的な就職活動を求められます。
▶ポリテクセンター関西の見学会|職業訓練学校の応募倍率と求職活動実績
▶ポリテクセンター兵庫の見学会|ハローワーク2回の求職活動実績と応募倍率
IT系職業訓練
IT系の職業訓練を受講するメリット・デメリットは、以下の通り。
IT業界は、人手不足で就職率が高い。
人気があり、入校の競争率が高い。
まとめ
職業訓練学校について、受講のメリット・デメリットについて解説しました。
実際に見学会に参加して、職業訓練に興味を持てば、入校して損はないと思います。
IT系のように、応募倍率が3倍を超える人気コースもあります。
人気コースは、就職率が高いというメリットもありますが、応募倍率も高いというデメリットは否定できません。
貴方が暮らす町にも、必ずポリテクセンターがありますので、調べてみては如何でしょうか。
貴方の求職活動を応援しています。
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