『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』
千田琢哉氏の著書から「10の言葉」を厳選して紹介します。
中高年になった今でも、今日が一番若いとき。
これから、起業や副業を始める方にも参考になる内容です。
99%の人は準備だけで人生を終えてしまう。
仕事は準備で半分以上決まるというのは本当だ。
ところが、圧倒的多数の人達は、準備だけで人生を終えてしまう。
サラリーマンの多くが独立準備中だ。
準備ばかりして挑戦しないから、何も成し遂げられない。
会社に不満のある人には、耳の痛い話ではないでしょうか?
残業人間に、仕事ができる人はいない。
リストラ防止のために、忙しいふりをするには好都合だが、時代は変わった。
成功者たちは知っているけど、誰も口にしなかった事実。
労働時間の長さと年収は反比例する。
私の会社員時代、部下からの残業希望を容認したことがあります。
マイホームを購入し、残業手当を生活費の足しにしたいというもの。
現在の彼は、人事異動で関連会社に転籍になったと聞きます。
思い返すと、私自身の判断も甘く、人材育成を放棄したことに後悔しています。
プレゼントの頂点は、時間のプレゼン
最高のプレゼントは、お金でもなければ高価な宝石でもない。
プレゼントの頂点は、時間のプレゼント。
時間のプレゼントは、あなたの命のお裾分けだ。
本当に大切な人には、プレゼント以上に、会ってゆっくり話しをすることだ。
優先したい仕事があるとすれば、それこそ命の無駄遣いなのだ。
著者は、時間の捻出方法についても触れています。
集団で行動しないだけで、時間は増える。
5人で行動すると、全員が一番遅い5番目の人に合わせなければいけない。
愚痴を発するためには、愚痴を聴いてくれる人が必要になります。
愚痴をやめれば、2人分の時間が自由になるということ。
新しい事をしなくても、不要を省くと時間を捻出できます。
現在群がっているグループで、あなたの一生が決まる。
親交の深い5人の顔を思い浮かべよう。
10年後、貴方の年収や社会的地位は、ちょうど5人の平均値になる。
この法則には、ほぼ例外がない。
人間は、普段の生活や住む場所など、同レベルの人で群がっていると心地良く感じる。
成長するためには、敢えて居心地の悪さを経験することも必要。
同じ志を持つ人との交流で、なりたい自分になれます。
立ち読みで終わる人は、傍観者で人生を終える人。
本を買うとかさばるから、自分は立ち読みで済ませているという人がいる。
でもそれは嘘だ。
単にお金を払うのが嫌だから、ケチっているだけにすぎない。
本を自腹で購入する人は、自分の人生を主人公として歩む。
立ち読みで終わる人は、傍観者の人生を歩む。
読書の達人は、気になった本は購入し、読んですぐ捨てると聞きます。
読み返したい本は、また購入します。
本屋は、気に入った本を有料で預けている感覚なのだそうです。
情報で大切なのは、集めることより捨てること。
大切なのは、いかにして情報を集めるかではない。
いかにして溢れかえったゴミ情報を捨てるかだ。
組織で昇進すると、部下から多くの情報が集まるようになるが、圧倒的多数のゴミ情報を根こそぎ捨てる決断が必要になる。
会社員時代、優秀な部下がいました。
彼は、営業先から戻ってくると、机上に並べられた「電話連絡メモ」を一読します。
そのあと、さっと掌に集めて、ゴミ箱に放り込みます。
多くの折り返し連絡依頼は、すべて無視。
上司から見ても、驚きの光景です。
無視してメモを捨てる理由を訊いてみると、このように返答がありました。
「本当に必要な要件であれば、また電話がかかってきますよ。」
彼が同期の出世頭であることを、理解した瞬間でした。
意見は違って当たり前と知っておく。
人間は、分かり合えなくて当然。
生まれ育った環境も違い、出逢ってきた人も違う。
ひとりひとりの価値観は違って当たり前なのだ。
ねじ伏せようとすると、戦争になる。
著者は、このように続けています。
「最初から、満場一致になる交渉は危険である。満場一致は、もう一度やり直し。」
沈黙は相手に破らせる。
交渉中に沈黙になる瞬間がある。
交渉に弱い人は、自ら沈黙を破ってしまう。
沈黙に耐えられないからである。
顧客が買おうか迷っているとき、「ちょっと高いですか?」「少し勉強させてもらいますよ」など、余計な一言で相手の思う壷だ。
相手に「値引きして欲しい」と言わせれば、優位に交渉を進められますね。
恋愛も、相手から告白させるが勝ちと言います。
相手に腹が立つのは、あなたが相手に依存しているから。
恋人に腹が立つのは、あなたが相手に過剰に依存しているからに他ならない。
会社で上司に腹を立て、組織の体制に腹を立てるのは、上司や組織に依存しているから。
人は、依存してもたれかかった途端に、傲慢になり腹を立て始める。
出逢った頃の、初々しい気持ちを思い出してみましょう。
就職できて嬉しかった感謝の気持ちを、思い返してみましょう。
遅い決断は、どんなに正しくても不正解
決断には、正しい決断と、誤った決断があるわけではない。
スピーディな決断と、スローな決断があるだけだ。
スピーディな決断で選択を間違えたとしても、軌道修正すればよい。
締め切りに間に合わない決断は、論外である。
著者は、決断に時間をかけると「やっぱり辞めておくか」になってしまうと、警鐘を鳴らしています。
また、「どちらでもいい」という人は、生きているとは言えないと断じています。
著書から「10の言葉」を紹介しましたが、社会人のヒントが凝縮されていますね。