日本のインフレを反映して、ベースアップに応じる企業が目立ちます。
「成果主義」や「ジョブ型雇用」を導入し、優秀な社員のつなぎ止めに必死です。
一方、中高年にベースアップが反映されるかどうかは、甚だ疑問。
あくまでも、給与全体のベースをアップさせるに過ぎないからです。
中高年にとっては、翌年の給料も約束されない不安定な時代になったものです。
今回は、中高年が年収を上げる方法を6つ紹介します。
最後に、実際に年収が上がる年代を紹介しています。
・給料をUPさせたい人
・転職を検討している人
・FIREを目指している人
年収を上げる方法6選
中高年が年収を上げる6つの方法。
昇進
会社で昇給・昇格すること。
昇進に必要な資格やスキルがあれば、必ず取得し習得する必要があります。
実績はもとより、社内での評判も重要な評価軸となります。
最近では、360度サーベイを導入する企業が増えました。
上席の評価だけでなく、同僚や部下からの評判も昇進に反映されます。
残念なのは、大企業であるほど、新入社員の時点で一定の昇進レールがひかれていることです。
東大・京大のような帝国大学出身者は、最初から幹部候補生として採用されています。
残業
管理職になれなかった場合は、残業手当を期待することになります。
会社員にとって、自ら収入を増やせる数少ない手段です。
しかし、フレックスタイムやリモートワークが主流になりつつあり、残業機会も減少しています。
また、残業する社員に対して、上席からの評価は一層低くなります。
昇進チャンスを自ら放棄しているようなものです。
投資
金融資産を増やすために、投資をします。
投資信託から始めても良いので、「お金にお金を生んでもらう」経験を積みましょう。
しかし、働かずに不労所得だけで暮らしていくには、相応の資産が必要です。
よく耳にする「4%ルール」。
年間支出額の約25倍を資産形成し、以降は4%の運用益で暮らしていくものです。
仮に年間支出額が400万円だった場合、1億円の資産形成後に、会社を辞めることができます。
副業
副業を解禁する企業が増えました。
年功序列・終身雇用の時代は終わり、将来の不確定な人生を自分で守る必要があります。
ノウハウが出尽くしている副業を、一通り真似てみることです。
・せどり(難易度低・即収益につながる)
・アフィリエイト(難易度低・広告収益に1年以上かかる)
・ハンドメイド(難易度低・ファンを掴めば販路は多い)
・動画編集(難易度中・パソコンやソフトが必須だが簡単に収益可能)
・不動産賃貸(難易度中・再現性が高く会社員との親和性が高い)
・物販(難易度中・企画製造を外注できれば販路は多い)
・プログラミング(難易度高・本業を超える収入を期待できるが独学は難しい)
・webデザイン(難易度高・webページ制作の需要多いが独学は難しい)
・YouTube(難易度高・自由度が高いが飽和状態で収益化が難しい)
起業
早期退職して起業することも、年収を増やす選択肢。
自由に好きなことをして、働きながら暮らしていくものです。
一定の金融資産を生活防衛資金として準備し、副業で生活費を稼げるようになれば現実味を帯びます。
転職
勤める会社が給料を上げてくれないなら、転職も有効な手段となります。生涯でで3回転職する時代になりました。アメリカでは、転職10回が当たり前です。
年収を上げる転職方法
・好業績な業界へ転職 48%
・転職と同時に役職が上がる 43%
・外資系企業へ転職 40%
・コンサル企業の交渉力 31%
・ヘッドハンティング 21%
転職後に年収が上がる業種
・メーカー系 46%
・IT系 44%
・建設、不動産 25%
・コンサルティング 21%
・金融 15%
・メディカル 14%
・商社 9%
・流通、小売り、サービス 8%
・官公庁、公共インフラ 1%
・広告、マスコミ 1%
IT業界など、好業績の業界へ転職することが吉です。
転職後に年収が上がる評価軸
・専門スキル 76%
・リーダーシップ 45%
・コミュニケーション能力、適応力 38%
・課題解決力 30%
・業界知識 28%
・グローバル対応力 24%
・主体性、積極性 21%
・論理的思考力 19%
・経営力 11%
・人脈 11%
・人材育成力 7%
専門スキルが圧倒的に評価されます。
転職で年収が上がる年齢
・35~39歳 67%
・40~44歳 74%
・45~49歳 36%
・50~54歳 12%
・55~59歳 3%
・60代 0%
転職で年収が上がる役職
・部長クラス 27%
・次長クラス 54%
・課長クラス 67%
・主任・係長クラス 34%
・平社員 14%
転職で実際に年収が上がるのは、ミドル層(30代後半~40代)。
高齢になればなるほど、年収UPを望むことが難しくなります。
(出典:PRESIDENT)
あとがき
年収を上げる6つの方法を紹介しました。
中高年にさしかかった今から、昇進を目指すのは難しいかもしれません。
自分の時間を切り売りする残業も、おすすめしません。
また、中高年の転職には、高いハードルが存在します。
中高年でも、リスクを抑えて挑戦できるのが副業だと思います。
自由に好きなことをして働き続け、それで暮らしていけるなら幸せなことです。
当ブログでは、中高年のサイドFIREを応援しています。