
FIREを目指す会社員の方へ。
FIREの最大の落とし穴は、年金にあると断言します。
私は54歳で早期退職し、将来受け取れる年金額が大幅にダウンしました。
この記事では、実際に減額になった年金額を披露します。
FIREで自由を手に入れるのか、会社に人生を捧げるのか、貴方の参考にしてください。
- FIREを目指している人
- 退職後の年金が気になる人
- 早期退職のデメリットを知っておきたい人
年金激減の衝撃!
日本年金機構から「ねんきん定期便」が届きました。
ねんきん定期便
ねんきん定期便とは、日本年金機構から届くハガキ(35歳・45歳・59歳の節目は封書)です。 これまでの年金加入期間や、将来の年金見込額が記されています。 日本年金機構
下図は、令和3年度と令和4年度の「ねんきん定期便」を比較したものです。

年金の見込額
- 令和3年度(会社員給料)→ 年間2,549,666円
- 令和4年度(個人事業主)→ 年間2,225,617円(前年比▲324,049円)

受取額が、なんと30万円以上激減しました!
年金激減の原因

年金は3階建てになっています。
老齢年金は、1階の国民年金と2階の厚生年金で構成されます。
▶早期退職前に確認したい2つの社会保険で解説しています。
早期退職により、60歳まで積み立てる筈だった厚生年金が減額になりました。

FIREの最大の落とし穴です。退職前に計算しておきましょう!
年金の回収期間
ところで、年金は何年貰えば元が取れるかご存じでしょうか?
答えは 11年です。
<国民年金の回収期間=10.3年>
■納付金額=16,590円×12ヶ月×40年≒800万円
■受給金額=65歳から年間≒78万円
■800万円÷78万円=10.3年 ≒ 11年
※厚生年金は見解が分かれます。
■給料天引分を納付と考える≒11年
■労使折半分も納付と考える≒22年
65歳から受給開始して、76歳で元が取れる計算です。
70歳から繰り下げ受給すれば、81歳で元が取れます。

受給開始から11年経過後は、長生きするほどお得ですね!
厚生年金の不遇
FIREを諦めて、会社員として働き続けようと考えた方も多いと思います。
ところが、こんな記事が飛び込んできました。
2022年9月28日付、日経新聞に「国民年金5万円維持へ」が掲載されました。

概要は、国民年金を減額せずに、高所得者の厚生年金を減額して穴埋めするというものです。

高所得者は、厚生年金の回収率が悪化しそうです。本当にFIREを諦めますか?
FIRE後に年金を穴埋めする方法

目指すFIRE
当サイトでは、中高年の「Side FIRE」を応援しています。
将来、減額の可能性が高い公的年金を見限り、自ら稼ぐ力を身に付け、自由に生きていこうとするものです。
減額された厚生年金を補う方法
65歳以降も働き続け、年金を繰り下げ受給し、資産を運用することです。
65歳以降も働く
会社員として働き続けることではありません。
好きな事や得意な事でお金を稼ぎ、ずっと現役を続けていくことです。

私は不動産賃貸業を続けるつもりです。
繰り下げ受給する
年金を繰り下げ受給することです。
- 70歳繰り下げ→42%増加
- 75歳繰り下げ→84%増加
年金の回収期間で解説した通り、11年で元が取れます。

受給年齢70歳が、ベストバランスではないかと考えています。
▶年金の損益分岐点は、6つの年金大改正で解説しています。
資産を運用する
資産運用方法は、NISA、iDeCo、株式、債券、不動産など様々です。
▶バビロン大富豪の教え|5つの黄金法則では「外国株式インデックスファンド」を推奨しています。
あとがき
年金減額分は、何もしなければ負担となり、長生きするほど損失が膨らむように見えます。
とはいえ、月に僅か数万円を稼ぐことで補填できますし、難しい事でもありません。
本気でFIREを志す方に、大きな障壁ではないと思います。
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