
日本のインフレを反映して、ベースアップに応じる企業が目立ちます。
「成果主義」や「ジョブ型雇用」を導入し、優秀な社員のつなぎ止めに必死です。
一方で、中高年にベースアップが反映されるかどうかは、甚だ疑問。
あくまでも、給与全体のベースをアップさせるに過ぎないからです。
中高年にとっては、翌年の給料も約束されない不安定な時代になったものです。
今回は、中高年が年収を上げる方法を6つに分けて解説します。
最後に、実際に年収がUPする年代についても紹介しています。
- 給料をUPさせたい人
- 転職を検討している人
- FIREを目指している人
年収を上げる方法6選
中高年が年収を上げる方法は6つ。
①昇進
②残業
③転職
④副業
⑤投資
⑥起業
①昇進
会社で昇給・昇格すること。
昇進に必要な資格やスキルがあれば、必ず取得し習得する必要があります。
実績はもとより、社内での評判も重要な評価軸となります。
最近では、360度サーベイを導入する企業が増えました。
上席の評価だけでなく、同僚や部下からの評判も昇進に反映されます。
残念なのは、大企業であるほど、新入社員の時点で一定の昇進レールがひかれていることです。
東大・京大のような帝国大学出身者は、最初から幹部候補生として採用されています。
②残業
管理職になれなかった場合は、残業手当を期待することになります。
会社員にとって、自ら収入を増やせる数少ない手段です。
しかし、フレックスタイムやリモートワークが主流になりつつあり、残業機会も減少しています。
また、残業する社員に対して、上席からの評価は一層低くなります。
昇進チャンスを自ら放棄しているようなものです。
記事「仕事に役立つ考え方」でも紹介しています。
③転職
現在勤めている会社が給料を上げてくれないなら、転職が有効な手段となります。
人生で3回、転職する時代になりました。
ちなみに、アメリカでは転職10回が当たり前です。
年収を上げる転職方法
- 好業績な業界へ転職 48%
- 転職と同時に役職が上がる 43%
- 外資系企業へ転職 40%
- コンサル企業の交渉力 31%
- ヘッドハンティング 21%
転職後に年収が上がる業種
- メーカー系 46%
- IT系 44%
- 建設、不動産 25%
- コンサルティング 21%
- 金融 15%
- メディカル 14%
- 商社 9%
- 流通、小売り、サービス 8%
- 官公庁、公共インフラ 1%
- 広告、マスコミ 1%
IT業界など、好業績の業界へ転職することが吉です。
記事「IT系ハイクラス転職」で解説しています。
④副業
副業を解禁する企業が増えました。
年功序列・終身雇用の時代は終わり、将来の不確定な人生を自分で守る必要があります。
ノウハウが出尽くしている副業を、一通り真似てみることです。
- せどり(難易度低・即収益につながる)
- アフィリエイト(難易度低・広告収益に1年以上かかる)
- ハンドメイド(難易度低・ファンを掴めば販路は多い)
- 動画編集(難易度中・パソコンやソフトが必須だが簡単に収益可能)
- 不動産賃貸(難易度中・再現性が高く会社員との親和性が高い)
- 物販(難易度中・企画製造を外注できれば販路は多い)
- プログラミング(難易度高・本業を超える収入を期待できるが独学は難しい)
- webデザイン(難易度高・webページ制作の需要多いが独学は難しい)
- YouTube(難易度高・自由度が高いが飽和状態で収益化が難しい)
副業は、クラウドワークスで簡単に見つけられます。
⑤投資
金融資産を増やすために、投資をします。
投資信託から始めても良いですし、「お金にお金を生んでもらう」経験を積みましょう。
しかし、働かずに不労所得だけで暮らしていくには、相応の資産が必要です。
よく耳にする「4%ルール」。
年間支出額の約25倍を資産形成し、以降は4%の運用益で暮らしていくものです。
仮に年間支出額が400万円だった場合、1億円の資産形成後に会社を辞めることができます。
⑥起業
早期退職して起業することも、年収を増やす選択肢です。
自由に好きなことをして、働きながら暮らしていくものです。
一定の金融資産を生活防衛資金とし、副業で生活費を稼げるようになれば現実味を帯びます。
私は、不動産投資でSide FIREを達成しました。
年収が上がる年齢と役職

中高年が年収を上げる方法を6つ紹介しました。
しかしながら、中高年はハンディキャップも抱えています。
転職で年収が上がる年齢
- 35~39歳 67%
- 40~44歳 74%
- 45~49歳 36%
- 50~54歳 12%
- 55~59歳 3%
- 60代 0%
転職で実際に年収が上がるのは、ミドル層(30代後半~40代)が大半です。
高齢になればなるほど、年収UPを望むことが厳しくなります。
記事「中高年の再就職事情」で詳しく解説しています。
転職で年収が上がる役職
- 部長クラス 27%
- 次長クラス 54%
- 課長クラス 67%
- 主任・係長クラス 34%
- 平社員 14%
中高年は、既に高い役職に就いていることが多いでしょう。
実際は、ミドル層の課長クラスが転職の恩恵に与ることができます。
記事「年収が上がる年齢とステップアップ方法」で解説しています。
(出典:PRESIDENT)
あとがき
年収を上げる方法を6つ紹介しました。
中高年になった今から、昇進を目指すのは難しいかもしれません。
自分の時間を切り売りする残業は、お勧めしません。
また、中高年の転職には高いハードルが存在します。
中高年でも、リスクを抑えて挑戦できるのが副業だと思います。
少しでも年収を上げるために、副業に挑戦してみては如何でしょうか。
当サイトでは、「Side FIRE」を推奨しています。
自由に好きなことをして働き続け、それで暮らしていけるなら幸せなことです。


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