
都内大手15社のホテルが、カルテルで摘発された。
オーバーツーリズムの影響で客室単価が一律26,000円を超え、独占禁止法の疑いがあるという。
しかし、どこの業界でも大なり小なり談合はあると思う。
管理職の貴方なら、いわゆる横の繋がりで、一度や二度は情報を共有したことが有るのではないだろうか。
自社だけが値引きをしていては、正直者が損をするからだ。
オーバーツーリズム
オーバーツリズムによって、受け入れる施設側や地元住民のご苦労は多いと思う。
一方で、日本にとっては至極ありがたい。
円安で国力が落ち込み、大企業だけが潤う現在の日本において、地方財政が価値の高い外貨を手に入れる有効な手段だからだ。
美しい四季のある日本には、観光資源が豊富にある。
しかし、弊害があることも覚悟しなければいけない。

先日、桜が満開の新倉山浅間公園に出かけた。
オーバーツーリズムのあおりで無料駐車場が廃止になり、2025年4月から1,000円徴収されるようになった。
外国人の比率は9割。JRグループや日本政府観光局が海外向けに展開したプロモーション広告に、新倉山浅間公園の写真が使われて瞬く間に人気が広がった。
特に「桜・五重塔・富士山」が一枚の写真に収まる構図が、“The Japan you imagined” のキャッチコピーとともに外国人観光客の心を掴んだ。
そして弊害といえば、外国人は列に並ぶという習慣に疎いことか。展望台のアクセスに並んでいても、いつまで経っても最後尾のままだ。
まさに正直者が損をする状況だが、そもそも列に並ぶという概念の無い国も多く、彼らには悪気もないのだろう。
せめて、プラカードの文字は、英語表記を大きくしたらよいのではないか。ほとんど日本人がいないのだから…
最近、海外へ出かけても日本人が少ないように感じる。今年のGWに海外旅行に出かける人は、コロナ前より減少するらしい。
がんばれ日本!