日本百名山のひとつ、鳥取県の伯耆大山。
標高1,729mは、中国地方の最高峰。その西側から見える雄姿は「伯耆富士」とも呼ばれる。
今回は、往復5時間の登山に挑戦することにした。私のような登山初心者は「夏山登山道」からアタックする。
問題は、駐車場の確保。
できれば登山口に一番近い南光河原駐車場に停めたいところ。駐車場は無料だが、早朝6時には満車になるらしい。
さて、駐車場で車中泊するか?
考えた末に、2024年にオープンしたモンベル大山キャンプサイトで前泊することにした。
今回の作戦はこうだ。キャンプ場で前泊し、夜中のうちに車を駐車場へ移動しておく。
のんびりチェックアウトして、登山を開始する。懸念点は、置き去りにされたキャンプ道具をうまく運搬できるかどうかだが…
ところが、結果は、モンベル大山キャンプサイトの駐車場を延長することにした。
この記事は、駐車場の確保で迷っている人に書いたものです。
モンベル大山キャンプサイト
2024年オープンのモンベル大山キャンプサイト。標高780m。旧下山キャンプ場を改装し、mont-bell大山店や、大山参道市場を中心に、街中がmont-bellランドのようになっている。
受付で今回の悩みを打ち明けてみた。明朝、大山登山をしたいのだが、駐車場の確保に悩んでいると。
そうすると、スタッフが申し訳なさそうに答えてくれた。
駐車場の利用は、チェックアウトの11時までです。500円頂くことになりますが、24時間延長することもできます。
キャンプ道具を運搬する手間を考えると500円は安すぎる!しかも駐車場から登山口までわずか1分。即答で、駐車場の延長を申し入れた。
キャンプ場は、グラウンドサイトを予約。24㎡の区画にテントだけ張ることにした。今回は、荷物を最小限にとどめ、焚き火も諦めた。体力は登山に温存しておきたい。
キャンプ場宿泊料金は、大人2人4,900円。駐車場の延長料金500円。モンベル会員は、10%ポイント還元される。
清潔なシャワールームは無料。ドライヤーは備え付けてあるが、シャンプーなど石鹸類は無い。また、専用ゴミ袋で、燃えるゴミのみ無料で引き取ってもらえる。
mont-bellが運営する大山参道市場。お土産が豊富で、朝には焼きたてパンが並ぶ。
レストラン「ベーカリーカフェSANDO」を運営している。営業時間は18時まで。
チキンカレー1,300円が美味しかった。
万が一、登山やキャンプの道具を忘れても安心。mont-bell大山店で、アウトドアグッズが何でも手に入る。店内では、クライミング体験もできる。
大山でしか買えない、mont-bellご当地アイテムにも興味をそそられた。
遠くに見えるのは、明日登る大山の北壁。
モンベル大山キャンプサイト
住所:鳥取県西伯郡大山町大山54
電話:0859-57-9792
南光河原駐車場
大山登山口の近くには、いくつかの県営駐車場がある。冬季スキーシーズン以外は、駐車料金が無料になる。
一番近い南光河原駐車場は、登山口まで歩いて2分。収容台数は50台。しかし、絶えず満車に近い状態が続く。
理由は、大山頂上避難小屋で宿泊し、ご来光を拝む登山客も多いからだ。ちなみに、頂上避難小屋の収容人数は50人、無料で宿泊できる。
今回、15時〜19時頃に駐車場を覗いてみたが、10台以上の空きを見つけられた。夕方に到着すれば、問題なく車中泊できるだろう。実際に車中泊らしき車が、たくさん駐車していた。
南光河原駐車場
住所:鳥取県西伯郡大山町
電話:0859-52-2502
収容:50台
料金:無料(スキーシーズン有料)
大山登山
さて、翌朝。夏山登山口でドキドキする。初心者の山と言っても、登山口から山頂まで1,000mの高低差を10kmも歩くのだから、まあまあしんどい。
こちらは、6合目の避難小屋。大山の北壁が眼前に迫る。3連休のため、大勢の登山客で休憩するスペースもない。トイレは山頂まで無いので注意しよう。
ブナの森、長い石段と木道を抜け、なんとか3時間で登頂できた。下りは2時間、景色を堪能しながら下山できる。日本海の絶景が素晴らしい。
入山協力金は500円。募金箱に協力金を入れると記念カードがもらえる。
募金箱は、山頂避難小屋トイレに置いてある。トイレを利用するために、多くの人が列をなしていたが、募金している人が少なかったように思う。少し悲しい。避難小屋やトイレの維持管理はタダではないのだ。
あとがき
今回の駐車場延長は、キャンプサイトを利用した人だけの特典。県営駐車場を利用すれば、そもそも無料で済む。お好きな方法を選んでもらえればよいと思う。
最後に、登山のあとは、大山参道市場前にある足湯がおすすめだ。温浴施設もあるが、足湯だけでも随分と疲れが取れて癒される。