ナイル川クルーズ3泊4日の旅。エジプトの5つ星豪華客船 ROYAL BEAU RIVAGE。
5つ星と言っても国際基準ではない。あくまでもエジプト基準だ。ダイヤモンドプリンセス号のような豪華クルーズ船とは比べようもなく、さんふらわあ号などカーフェリーにも見劣る。豪華な客船を想像していたら多いに裏切られるので、過度な期待は禁物だ。
青いナイル川の景観と非日常空間を楽しみながら、あくまでも移動手段のひとつと心得ておきたい。
5つ星 豪華客船の内部
ROYAL BEAU RIVAGEとは船の名前だが、ハイクラスツアーを除いて、どの名前の船に乗船しても似たり寄ったりである。
上の写真は、船から船へ渡り歩いているところ。ほとんどくっついている状態。寄港地で乗り降りするたび、何隻も横付けに停泊した船を通り抜けてよくわかった。
世界最長のナイル川は、穏やかな流れで船体が揺れることはない。たくさんのクルーズ船や、ファルーカとすれ違い、快適な船旅を楽しめる。
客船のフロント。
Wi-Fiは有料。そもそもエジプトは、どこへ行っても電波が弱い。
客船は4階建て。地階がレストラン。1階から3階が客室とバーラウンジ。屋上にカフェとプールがある。
客室210号室。
部屋の雰囲気は良いが、お世辞にも清潔とは言い難い。
水回りの配管は詰まりがちだ。最低限のアメニティだが、ドライヤーはある。ポットはない。
ただ、毎日ベッドメイキングしてくれるし、遊び心も満載だ。バスタオルで創られたワニのオブジェが面白い。
ショップは営業しているのかどうかよく分からない。値札もない。エジプトは値段交渉が基本。言い値の5分の1が相場だ。
もちろん自販機もない。飲食はレストランかバーラウンジで済ませる。
屋上に出てみる。
デッキは広々としていて、風が気持ちよい。しかし、ここはナイル川。サハラ砂漠のど真ん中なので、絶えず砂塵が舞っている。
プールがあるが、それ以外にやることもない。オプショナルツアーには、積極的に参加した方が気分も紛れるだろう。
しかし、サンセットだけは抜群だった。西岸に沈む夕日にファルーカが絵になる。
夕食はビュッフェ。
飲み物は、水もアルコールも有料。
写真はゴマペースト。エジプト人は、ゴマペーストが大好きらしい。肉や野菜に大量にまぶして食べる。しかし、日本人の口には合わない。日本のゴマドレッシングとは似ても似つかない。
客船のイベントスケジュール。
夜は、ガラベイヤパーティやベリーダンスショーが開催される。旅の疲れもあり自由参加なのだが、客席は満員で盛り上がる。
ナイル川クルーズの見所
アスワンからルクソール。3泊4日のナイル川クルーズは、観光名所が多く見所満載だ。
寄港地で手渡されるカード。カードを無くすと再乗船できない。
王家の谷では…
ツタンカーメンのミイラが保存されていた。
ハトシェプスト女王葬祭殿。1997年、銃撃テロで日本人10人を含む62人が死亡した事件は記憶に新しい。
高さ18mのメムノンの巨像。
ライトアップされたコムオンボ神殿。珍しいワニのミイラが保存されている。
ルクソール神殿のオベリスク。本来は左右2本あった。1本はパリのコンコルド広場に移築された。
エジプトの街の雰囲気
最後に街の様子。
どこへ行っても、大人から子供まで汚れた商品を持ち、ワンダラー(1ドル)と叫びながら群がってくる。
バスはもちろん、ボートにも泳いでくる。
ボートにしがみ付いている小さな女の子がわかるだろうか。チップをあげるまで、大きな声で歌い続ける。商魂たくましいと言うより、危険だし気迫が怖い。
エジプトには信号機がない。もちろん車優先だ。横断するには勇気がいる。
また、どこの観光地にも野良犬が多い…と思っていたら、警察が飼っているようだ。エジプトはテロも多い。
インド、モロッコ、エジプトを3大うざい国に数える人もいる。しかし、国民は陽気で明るい。道やエレベーターで迷っていると、見ず知らずの人達が必ず助けてくれようとする。こちらが日本人だとわかると、一層フレンドリーに話しかけてくれる。ジョークが好きで、人懐っこい人達なのだ。