人生100年時代。
第二の人生を、リタイアではなく仕事を続けるのも選択肢のひとつ。
定年退職後の仕事と年収は、どうなるのか?
定年退職後も働き続ける男女から得たアンケート結果と、業種別の定年制度や再雇用制度を紹介します。
定年退職後のアンケート
定年後も働き続ける男女のアンケート結果です。
仕事の形態
- 別の会社で再就職 39.7%
- 同じで会社で再雇用 34.9%
- 起業・独立 19.2%
- その他 6.2%
意外にも再雇用は少数派です。
定年後の年収
定年前
- 300万円未満 13.0%
- 300万~500万円未満 19.9%
- 500万~700万円未満 22.6%
- 700万円~1000万未満 24.0%
- 1000万~2000万円未満 11.6%
- 2000万円以上 0.7%
- 答えたくない 8.2%
定年後
- 100万円未満 6.8%
- 300万円未満 26.0%
- 300万~500万円未満 32.2%
- 500万~700万円未満 15.8%
- 700万円~1000万円未満 6.2%
- 1000万~2000万円未満 2.7%
- 2000万円以上 1.4%
- 答えたくない 8.9%
定年後は、100万円未満という回答が入ってきます。
勤務先の従業員数
定年前
- 10人未満 19.9%
- 10~100人未満 26.7%
- 100~500人未満 18.5%
- 500~1000人未満 6.8%
- 1000人以上 28.1%
定年後
- 10人未満 29.5%
- 10~100人未満 26.7%
- 100~500人未満 19.2%
- 500~1000人未満 5.4%
- 1000人以上 19.2%
定年後は、零細企業への就職が増加します。
仕事はうまくいっているか
- うまくいっている 56.2%
- うまくいっていない 8.9%
- どちらともいえない 34.9%
良好と思う人が、半数を超えます。
成功するために大切なこと
- 人脈 30.1%
- スキル 29.5%
- 資格 13.7%
- 資金 9.6%
- 情報収集 7.5%
- その他 5.5%
- 家族の協力 4.1%
資格より、人脈やスキルが大切です。
人脈は、仕事関係の知り合いだけではありません。
仕事に成功するためには「人柄」も大切です。
同僚への気遣い、優しい心、真面目に業務に取り組む姿勢が重要。
採用担当者は、明るく行動的で協調性のある人材を求めています。
(出典:PREIDENT)
定年退職の実態
年齢別の定年制
厚生労働省が発表している企業の定年制です。定年退職の年齢は、以下の通り。
- 60歳 91.1%
- 61歳以上 8.7%
- 65歳以上 6.2%
業種別の定年制
業種別にみる、定年65歳以上の割合です。
- 鉱業 2.5%
- 建設業 12.8%
- 製造業 3.1%
- 電気・ガス・水道業 1.0%
- 情報通信業 0.1%
- 運輸業 6.2%
- 卸売・小売業 5.1%
- 金融・保険業 0.5%
- 不動産業 9.8%
- 飲食業・宿泊業 11.3%
- 医療・福祉 9.5%
- 教育・学習支援業 0.1%
- サービス業 10.2%
業種別の再雇用制度
業種別にみる、再雇用制度の割合です。
- 鉱業 40.2%
- 建設業 49.2%
- 製造業 55.8%
- 電気・ガス・水道業 74.6%
- 情報通信業 42.1%
- 運輸業 46.1%
- 卸売・小売業 51.0%
- 金融・保険業 55.2%
- 不動産業 53.1%
- 飲食業・宿泊業 37.2%
- 医療・福祉 39.0%
- 教育・学習支援業 58.7%
- サービス業 47.9%
定年退職の盲点
90%以上の企業が、定年退職を60歳と定めています。
一方、60歳以降の再雇用制度や勤務延長制度を採用するの企業は、半数しかありません。
自分は、65歳まで再雇用で働くつもりだと考えている人は多いでしょう。貴方の勤める会社は、本当に65歳まで雇ってくれるでしょうか?
再雇用の制度はあっても、実際に再雇用されるのは有益な人材だけです。
取り返しがつく前に、今から再就職や再雇用の準備をしておきましょう。
漫然と日々を過ごしていると、再雇用も難しくなる時代がくるかもしれません。
あとがき
定年後の仕事や年収について、アンケート結果を紹介しました。
定年後の年収は減額するものの、「仕事がうまくいっている」と回答する人の多いことが印象的でした。
一方、ぼんやり定年まで勤めていても、定年後も働けるかどうか危ういものです。
アンケートによると、定年後に起業する人の割合は、19.2%。
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