樹齢1000年以上の巨大な杉が生育する屋久島。1993年、日本最初の世界自然遺産として登録されました。島には、亜熱帯から亜寒帯までの植生が分布しています。
今回、巨木の森を往復22km歩く縄文杉トレッキングに、夫婦で挑戦しました。縄文杉とハートのウィルソン株に会えるのが楽しみです。
縄文杉トレッキング
- 6:00荒川登山口
- 7:00小杉谷小中学校跡地
- 8:15三代杉
- 9:15トイレ休憩
- 10:00ウィルソン株
- 11:15大王杉
- 11:45縄文杉
- 16:30荒川登山口
登山道は一本道ですが、片道8Kmのトロッコ道が、やたらに長く感じます。轍に足を取られて、非常に歩きにくいものです。
そして、トロッコ道を抜けると、本格的な登山道に入ります。ハートのウィルソン株まで600m。
有名なウィルソン株に到着。ウィルソン株は、周囲13.8mの巨大な切り株で、中は10畳ほどの空洞になっています。
株の中に入り、空を見上げると、ハート形に見えるポイントがあります。
見上げる角度を間違えると、ハートに見えませんが…
綺麗なハートに見えました!
さらに登山道を進むと、大王杉が、見えてきます。1966年に縄文杉が発見されるまでは、大王杉が最大の屋久杉とされていました。
屋久杉のシンボルとして君臨してきた大王杉。間近で見上げると、威風堂々とした雄姿に圧倒されます。
そして、いよいよ縄文杉に到着。
縄文杉は、高さ25.3m、周囲16.4m、直径5.1m。1966年、町役場職員により発見されました。名前の由来は、推定樹齢4000年以上で縄文時代から生きているからという説と、奔放にうねる幹の造形が縄文土器に似ているからという説があります。
片道11Kmを、歩いてきて良かったと思える瞬間です。
最後にヤクシカが出迎えてくれました。ヤクシカは、本州に生息するニホンジカに比べて小さいのが特徴です。
屋久島の世界遺産登録
1993年 屋久島は世界自然遺産に登録。直径30kmの島に、日本列島の気候が凝縮され、屋久杉と植生の垂直分布が認められました。
・鹿児島県熊毛郡屋久島町
・面積:504.9K㎡
・最大幅:25.7Km
・最大長:28.3Km
・最高峰:宮之浦岳(1936m/九州最高峰)
ひと月のうち35日は雨といわれ、雨量の多い屋久島。別名「水の島」。世界有数のアカウミガメとアオウミガメの産卵地でもあり、神秘的な景観を形成しています。
あとがき
登山道は整備されており、特に危険な場所もありません。しかし、妻は転倒し、痛いと言いながら登山しました。後日、病院で診断すると、肋骨にヒビが入っていたようです。よく最後まで歩いたと感心します。
長いトロッコ道は歩きにくいので、トレッキングシューズが必須です。約10時間程度の登山ですが、大満足のトレッキングでした。