湯の峰温泉「つぼ湯」〜入浴できる世界遺産の心得と混雑状況

世界遺産つぼ湯

湯の峰温泉「つぼ湯」は、日本でここだけ、世界遺産に登録された温泉です。

和歌山県田辺市の「湯の峰温泉公衆浴場」にある小さな岩風呂で、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として世界遺産に登録されました。

1800年前に発見された湯の峰温泉は、熊野詣の湯垢離ゆごりの場として知られ、日本最古の温泉ともいわれます。「つぼ湯」は、公衆浴場として誰でも入浴できますが、30分交代制で一度に数人しか入れません。

この記事では、気になる入浴待ちの混雑状況や周辺の駐車場について紹介します。

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つぼ湯

つぼ湯の待ち時間

公衆浴場

入浴料はひとり800円。公衆浴場で受付を済ませ、つぼ湯の待合所に向かいます。時間帯により1〜2時間程度の待ち時間が発生します。

つぼ湯の外観

私は土曜日の午前中に訪れ、30分待って入浴できました。前の組が早めに出ることもありますので、待機しておくのが無難です。1時間以上の待ち時間があれば、温泉たまご作りに挑戦してみるとよいでしょう。

つぼ湯の入浴心得

つぼ湯の入口

つぼ湯には、入浴心得があります。

一. 入浴時間は、1組30分。
ニ. 石鹸、シャンプー使用不可。
三. 靴は入り口で脱ぐ。
四. 扉に番号札をかける。
五. 小さな風呂で貸切。
六. 次の順番者は待合所で待機。
七. 熱ければ、自分で温度調節。

靴を脱ぐ。さっそく間違えて土足で進入すると、スピーカーから「靴を脱いでください」と注意を受けました。どこかにカメラが設置されているのでしょう。

つぼ湯の特徴

つぼ湯のなかと白濁した温泉

温泉は乳白色ですが、湯の色が一日に7回変化することから「七色の湯」とも呼ばれる神秘的な色です。

93度の源泉が湧き出ていますので、水道水で調整しながら入浴します。天然岩をくりぬいた淵から急勾配になっており、奥まで進むと胸元まで浸かる深さになりました。

石鹸は使用できませんが、あとで公衆浴場の一般湯か薬湯のどちらかに入浴できます。

泉質:硫黄、炭酸水素塩
効能:リウマチ、神経痛、糖尿病等

温泉たまご

温泉街

湯気が立ち上る、小さな温泉街の風景。多くの人が、温泉たまご作りに夢中になっています。

お土産物屋で卵を購入

生玉子は2個100円から購入できます。良心的な価格ではないでしょうか。玉子を買うと、塩とガラ入れ袋をもらえます。作った温泉たまごが、その場で食べられるのが嬉しいポイント。

温泉たまごつくり

私も温泉たまご作りに挑戦。店員さんから、湯筒の源泉で11分茹でるように教わりました。

ゆで上がった温泉卵

早速、出来上がった温泉たまごを食べてみます。玉子が熱すぎて、ひどい剥き方になりなりましたが、塩加減が絶妙の美味しい半熟玉子に仕上がっていました。

駐車場とアクセス情報

湯の峰温泉街に差し掛かると、田辺市の公共駐車場があり、20台程度が無料で駐停車できます。

清潔な公衆トイレも併設されていますので、入浴せずとも街を散策するだけでも楽しいでしょう。