![大沢温泉の外観](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5543-1-289x300-1-145x150.jpg)
大沢温泉で、プチ湯治を楽しんできました。
この記事では、大沢温泉の湯治について紹介します。
湯治について
日本において、湯治という行為は、数百年の歴史があります。
現存する湯治場は、古来より続く温泉地ばかりなので、泉質の良さにも期待できます。
酸ヶ湯温泉(青森県)、鉄輪温泉(大分県)など数多く現存します。
温泉旅館と違い、娯楽施設が無く山間僻地の質素な療養施設が多いです。
長期滞在を基本とするため、自炊場があり寝具の持ち込みも可能。
各々の病状による食事制限を、自ら自炊することで解決できるほか、普段と同じ食事をすることで心身を落ち着かせる効果もあります。
大沢温泉自炊部湯治屋
自炊部湯治屋
![駐車場から見た大沢温泉](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5541-rotated-1-113x150.jpg)
大沢温泉自炊部湯治屋。
200年の歴史が残る有名な湯治宿です。
第3駐車場まで無料、車のアクセスも安心。
![大沢温泉看板](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5545-1-rotated-1-113x150.jpg)
自炊部湯治屋は、その名の通り炊事場で自炊できます。
大沢温泉の看板も、年季を感じますね。
![大沢温泉の館内](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5562-1-105x150.jpg)
玄関に入ると、昭和の時間が止まったようなレトロな空間。
![レトロな公衆電話](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5554-150x147.jpg)
久しぶりに、緑の公衆電話を見ました。
泉質と効能
・泉質
アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
単純泉とは、様々な成分が溶け込み突出した成分がないこと。・効能
神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、痔疾、冷え性、うちみ、くじき、疲労回復、健康増進。・禁忌症
急性疾患、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、高度の貧血、病勢進行中の疾患、妊娠中の方は入浴に注意が必要。・入浴方法
一日あたり2~3回までが適当。入浴時間は、3~10分程度とし、慣れるに従い延長してもよい。食事前後、飲酒の入浴は避けた方がよい。
宮沢賢治ゆかりの宿
![宮沢賢治の幼少期の写真](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5559-1-117x150.jpg)
宮沢賢治が愛した宿としても有名。
宮沢賢治の少年時代の写真が残っていました。学生時代に悪ふざけをして、湯を汲み上げる水車を止めてしまい、風呂場が大騒ぎになったという逸話が残されてます。
![居間の扇風機やタンス](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5557-1-107x150.jpg)
待合室も、昔懐かしい演出でいっぱい。
客室
![階段](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5553-1-rotated-1-113x150.jpg)
かなり傾きのある階段。
本館は3階建て、フロアに8部屋あります。
![廊下](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5547-1-113x150.jpg)
私達の部屋は、3階の長い廊下を抜けた一番奥の部屋。
![和室の客室](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5576-1-rotated-1-113x150.jpg)
6畳和室。
- 部屋の広さは充分。
- 障子に鍵は、掛かりません。
- 廊下の足音がよく聞こえます。
- 土壁なので、隣人の声もよく聞こえます。
- エアコンは無く、扇風機のレンタルがあります。
- 寝具や浴衣は、オプション。
- コンセントは、1箇所だけ。
- フリーWi-Fi です!
![コンセント](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5589-124x150.jpg)
大きな部屋にコンンセントが1箇所。
すでにTVと冷蔵庫で2口ふさがっています。
フリーWi-Fiは、助かります。
200年前には、考えられないサービスですね。
![廊下から見る豊沢川](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5549-113x150.jpg)
廊下から豊沢川の眺望。
あいにくの悪天候ですが、天気が良ければ清流です。
共同炊事場
![共同炊事場](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5550-rotated-1-113x150.jpg)
長期滞在者は、自炊可能。
簡易な炊事場と、大きな共同炊事場がありました。
![電子レンジ](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5551-131x150.jpg)
電子レンジは無料、ガスは有料です。
![共同炊事場](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5564-1-122x150.jpg)
共同炊事場は、学校の調理室の雰囲気。
若者達が調理していましたので、団体で楽しい使い方もできそうです。
共同トイレと洗面所
![トイレ](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5552-rotated-1-113x150.jpg)
ワンフロアに、洋式トイレが1個しかありません。
8部屋の宿泊者が、男女で共同利用するには心もとない。
風呂場にもトイレがありますので、私はそちらを利用しました。
また、洗面所はありませんので、炊事場で洗顔することになります。
売店
![品揃え豊富な売店の様子](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5561-rotated-1-113x150.jpg)
お土産から食材まで揃う売店があります。
営業時間は、7:00~21:00。
長期滞在者のために、予約すれば肉や魚も取り寄せてくれるそうです。
ビールも良心的なお値段でした。
遊歩道
![勝手口](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5573-1-rotated-1-113x150.jpg)
ギャラリー菊水館への遊歩道。
![橋と川](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5572-1-rotated-1-113x150.jpg)
外は雨。豊沢川が増水していました。
![流れる豊沢川](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5568-1-rotated-1-113x150.jpg)
写真左下に露天風呂があります。
丸見えでお見せできません。
![風車](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5574-rotated-1-113x150.jpg)
古びた水車。
宮沢賢治が悪戯で止めた水車でしょうか?
混浴露天風呂
![大沢温泉の階段](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5563-125x150.jpg)
廊下の奥に、「大沢の湯」があります。
豊沢川の自然に溶け込む混浴露天風呂です。
もちろん男女入替制です。
![露天風呂の入り口](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5565-rotated-1-113x150.jpg)
露天風呂の入口。
![露天風呂の扉](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5584-1-116x150.jpg)
脱衣場は野外にあります。
![露天風呂から見える橋](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5582-1-rotated-1-113x150.jpg)
露天風呂からの景色。
さきほどの橋から完全に丸見え(笑)
シャワーも石鹸もありませんが、豊沢川の自然を満喫できます。
温泉は、”あつめ”と”ぬるめ”に分かれていました。
![流れる川と露天風呂](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5580-rotated-1-113x150.jpg)
石垣をのぞくと、豊沢川が流れています。
今日は、濁流で残念。
- 大沢の湯…豊沢川に面する混浴露店風呂。
- 薬師の湯…シャワー、石鹸が完備されている小振りな風呂。
- かわべの湯…女性専用露天風呂。
- 豊沢の湯…隣接する「山水館」の近代的な風呂。
- 南部の湯…休館中。
大沢温泉自炊部湯治屋には、5つのお風呂がありました。
お食事処やはぎ
![やはぎの看板](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5575-1-122x150.jpg)
自炊しない方には、お食事処やはぎ。
営業時間は、7:30~21:30。
居酒屋そのもので、メニューも豊富でした。
![蕎麦](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5587-1-110x150.jpg)
私達夫婦は、「朝食+夜の蕎麦付プラン」で宿泊しました。
蕎麦は、更科蕎麦と田舎蕎麦から選べます。
![天婦羅セット](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5586-rotated-1-113x150.jpg)
天婦羅を追加注文しました。
![朝食](https://halohalohalo.org/wp-content/uploads/2024/05/IMG_5592-1-150x129.jpg)
こちらは、朝食。
ご飯のおかわり自由で、充分なボリュームでした。
大沢温泉のアクセス
岩手県手県花巻市湯口字大沢181
▶いわて花巻空港から車30分
▶東北自動車道 花巻南I.Cから車15分
▶JR東北本線 花巻駅からバス30分
▶東北新幹線 新花巻駅からタクシー35分
花巻駅と新花巻駅から、無料送迎バスがあります。
あとがき
大沢温泉自炊部湯治屋は、朝夕食事・寝具付きで、ひとり4,870円でした。
ビジネスホテル並みのお値段で、露天風呂の湯巡りを堪能できます。
近代的な温泉旅館を求める方には、隣接する「山水館」がおすすめ。
温泉だけ楽しみたい方は、日帰り入浴(大人700円)も可能です。
楽天トラベルで予約しました。
ただ、現地決済は現金のみですからご注意を。