【自己都合/会社都合】知らないと損する退職理由~失業手当の金額が大違い!

損する退職理由

転職や早期退職を考える会社員は、多いと思います。

退職理由」が2種類あることは、ご存じでしょうか?

退職理由は、自分で任意に決めることができません。

失業手当の金額は、退職理由で大きな差が生れます。

知っていると得しますが、知らないと大きく損します!

退職前に必ず確認しておきましょう。

この記事のお勧め
  • 退職を検討している人
  • 失業保険の金額を知りたい人
  • 失業保険をお得にもらいたい人

退職理由

会社都合で辞めるのが得策です!

失業手当の金額が2倍以上変わります。

退職すると、会社から離職票りしょくひょうを受け取ります。

離職票の提出先は、下記の通り

・転職する人→新しい勤務先へ雇用保険被保険者証と併せて提出。
失業手当を受ける人→ハローワークへ提出。

離職票には、退職理由が記載されています。

自己都合」か「会社都合」のどちらかです。

会社都合で辞めるのが、お得です!

自己都合退職

自己都合

一身上の都合による退職、転職、結婚、出産、病気、介護など。

「自己都合」とは、労働者に帰すべき事由による退職です

会社都合退職

会社都合

倒産解雇(自己の責めに帰すべき事由を除く)、早期退職制度、会社規定など。

「会社都合」とは、労働者の意思とは関係なく、会社の業績や経営状態に起因する退職です。

私の勤めていた会社の規定では、55歳まで働くと無条件で「会社都合」で退職できました。私は、54歳で早期退職しましたので「自己都合」で退職しました。

失業手当の金額

失業手当の日数

失業手当をもらえる日数です。

退職理由と被保険者期間(就労していた期間)で決定します。

失業手当の受給日数早見表
自己都合と会社都合の受給日数早見表

20年以上で大きく差が開きます。

自己都合=150日

会社都合=330日

失業手当の日額

1日当たりの基本手当日額です。

離職日の直前6か月に、毎月支払われた賃金合計(除く賞与)を、180で割って算出した「賃金日額」の50~80%(60~64歳は45~80%)です。賃金の低い人ほど、補償率が高くなります。

基本手当日額は、上限額が定められています。

会社員時代に高収入であっても、基本手当日額を超える支給はありません。

年齢基本手当日額
30歳未満6,760円
30歳以上45歳未満7,510円
45歳以上60歳未満8,265円
60歳以上65歳未満7,096円

日額には、上限があることに注意です。

失業手当の総額

失業手当の総額=日数×日額

<例>賃金日額2万円で勤続20年以上の50歳
自己都合=8,265円×150日=1,239,750円
会社都合=8,265円×330日=2,727,450円

自己都合会社都合倍以上の差額です!

不正受給

最後に、これだけは知っておきましょう。

不正行為で手当を受けたり、受けようとした場合、以後の手当を受けることが出来なくなるばかりか、すでに受けた金額の返還を命じられます。

さらに、すでに受給した金額の2倍相当の納付を命じられます。

いわゆる3倍返しです。

不正受給すると3倍返しです。

まとめ

失業手当は、誰でも貰えるわけではありません。

また、退職理由で、失業手当の金額に大きな差が開きます。

少しでも得するには、会社都合で退職すること。

退職前に、会社規定を確認しておきましょう。

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