人生の取捨選択〜やらないことを決める。

やらないことを決める

年始に立てた目標の80%は2月までに消滅する。アメリカの心理学の研究結果です。

理由は、本気で目標を立てていないから。無理矢理10個の目標を立てても本気になれません。夢や目標は偶然降ってくるものなのでしょう。

私は、48歳で黄昏研修を受けて、会社を辞めるという目標を立てました。当初の目標は4年で辞めることでしたが、結局のところ6年を費やしました。転勤や養育など、予想外のことは起きるものです。

52歳で地方転勤を命じられた際には、退職のタイミングだと思いましたが、養育のこともあり、あと2年頑張ることにしました。まさか、この年齢で単身赴任するとは思いもよりませんでしたけどね。

しかし、転勤先で出会った仲間とは、今でも友好な関係が続いていますので、人生何が起こるかわからないものです。

目標を達成するためには、すべてを上手くやる必要はないと考えます。まず、やらないことを決めてみてはどうでしょうか。

中高年が捨てればよいと思うことを考えました。

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やらないこと

アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、こう言いました。

スティーブジョブズ

やらないことを決める。それが経営だ。

人生にも同じことが言えるでしょう。

「やりたくないけど、生活のためにやらないといけない」そう思っている人が、ほとんどなのではないでしょうか。

すぐやる人は「やらないこと」を明確にしています。もし、会社が嫌なら、辞めればいいだけのことです。もちろん、生きていくための別の目標を立てる必要があります。

経済学者のピーター・ドラッカーもこう言っています。

ピータードラッカー

まず、やらないことを決めよ!

夢や目標を持つためには、まず決めることが大切なのでしょう。行動してみないことには、何も始まりません。

捨てること

私は、過去に空き巣被害にあいました。

大切にディスプレイに飾ってあったフィギュアやミニカー。宝石や時計にブランド品のバッグ。盗まれた当時は、悔しくて悲しくて仕方がありませんでした。

しかし、盗まれて買い戻したものは、ゴルフのドライバーだけでした。お金を出してでも本当に欲しいもの、本当に必要なものは、そう多くはないことを身に染みて感じています。

着るかもしれないから捨てない服。着たいから着るのではなく、持っているから着る服がないでしょうか。

読むかもしれないから置いてある本。本当に必要だからではなく、そこにあるから使うものがないでしょうか。

欧州のエレベーターは「」ボタンが有っても、「」ボタンが無いことが多い。

せっかちな日本人には、驚きを隠せません。そういえば、エレベーターに乗ったらすぐに「閉」ボタンを連打する、せっかちな同僚がいましたね。

電車が定刻通りに到着する国は、日本以外で見たことがありません。1分1秒を大切にする勤勉で真面目な日本人の美徳でしょうが、生き急いで息が詰まり、幸福度の低い国になっていることも事実でしょう。

本当に必要なものかどうか、改めて考えてみてはどうでしょうか。

意識しないこと

結果を意識しない。

長く生きていると、報われないことが多いと感じるものです。でも、心配する必要はありません。成功しているように見える人でも、皆すべからく劣等感を持っているものです。最後まで勝ち続ける人なんて、この世には存在しません。

結果を出すことを意識するより、精一杯の力を出した結果を受け入れることが大切です。100点を目指す必要もありませんし、そもそも世の中に正解があるのかどうかも疑わしいものです。

締切の期限を守るにしても、無理な期限に立派な作品が完済するはずもありません。自分の判断で、やるかやらないかを決めたいものです。

10個の捨てたいもの

捨てたいもの

最後に、中高年の会社員が捨てたらよいと思うものです。不要なものを整理しておくと、退職後の生活がスッキリし、気持ちよく新しい生活をスタートできます。

1. 使わない衣類や仕事着

仕事に関するスーツや制服、ドレスコードに合わせた服装など、退職後に不要なものは思い切って処分しましょう。代わりに、退職後に着たいカジュアルな服やスポーツウェアを揃えてみてはどうでしょうか。

2. 職場で得た名刺や書類

退職後に使わない名刺や古い書類は、個人情報を守るためにも処分しておくと安心です。必要なものだけを残し、スキャンしてデジタル化しておくのもよいでしょう。

3. 古い電子機器やガジェット

仕事で使っていた古いパソコンやスマートフォン、ガジェットなども、使わないのであれば処分を考えましょう。必要ならデータを整理し、再利用する予定がなければリサイクルに出すことをおすすめします。

4. 不要な書籍や業界資料

仕事で使っていた専門書や資料、自己啓発書なども、必要でないものは整理するとスッキリします。手元に残したいものだけ厳選し、それ以外はリサイクルや寄付に出すと良いでしょう。会社で評価された資格やスキルで、退職後に役立つものは少ないものです。

5. 趣味に関する不要品

以前に興味があった趣味の道具やコレクション、もう使わないのであれば、思い切って捨てましょう。置いてあるだけの大きな運動器具を廃棄すれば、新しい空間が広がります。そのスペースを、夢中になれる新しい趣味に使いましょう。

6. 健康に悪い習慣

体力や健康を維持するためにも、たばこや過剰なアルコールなど、健康に悪影響を与えるものはこの機会に手放すのがおすすめです。時間と健康とお金が手に入ります。退職後も健康的に楽しめる生活を考え、無理のない範囲で改善すると良いでしょう。

7. ローンやクレジットカード

利用頻度が低く、退職後も必要のないクレジットカードや、負担になっているローンがあれば見直しましょう。退職する前に、シンプルな家計管理ができるようにしておくと安心です。

8. 余分な家具やインテリア

部屋にある使っていない家具やインテリア。子供たちが巣立ったあとは、大切な思い出の品だけを残し、必要最低限の家具に厳選しましょう。毎日の掃除が楽になり、生活スペースを快適に保てます。

9. 無駄なこだわりや古い価値観

「こうあるべき」という固定観念やこだわりを手放すと良いかもしれません。退職後は自由な生活が始まります。新しい考え方や視点を楽しむためにも、古い価値観を少しずつ手放すと、リフレッシュした気持ちで新しい生活を迎えやすくなります。

10.根拠のないプライド

高いプライドが邪魔をして、他人からのアドバイスや新しい考え方を受け入れにくくなるのは残念です。プライドを手放すことで、何ごとも謙虚に学べるようになり、成長の機会が広がります。肩書きや役職といったプレッシャーから解放され、失敗できないというストレスも無くなるのですから。

当ブログでは、中高年のサイドFIREを応援しています。