FIREを夢みる会社員が多くなりました。
貯蓄に励む人。
投資を始める人。
副業に挑戦する人。
ところで、FIREそのものが、人生の目標になっていないでしょうか?
FIREを達成したあとは?
人生100年時代。
どうやら、生きがいを見つけておかないと、後悔するようです。
今回は、退職後の時間について考えます。
- 幸せなFIREに興味がある人
- 余暇の過ごし方に興味がある人
- FIRE後の生きがいを探している人
自由時間
人生の自由時間
こんな試算があります。
■会社員が65歳まで勤め、余暇が平日3時間、週末12時間。
⇒自由時間は、8.7万時間
■65歳以降の老後を90歳まで生き、余暇が毎日12時間。
⇒自由時間は、10.9万時間
改めて老後の自由時間の多さに驚きますね。
長い会社員時代より、短い老後の自由時間が多いですね。
FIRE後の自由時間
それでは、本当にFIREを達成したら、どれぐらいの時間が手に入るでしょうか?
■55歳でFIRE達成したら?
⇒自由時間は、15.3万時間
■45歳でFIREできたら?
⇒自由時間は、19.7万時間!
会社員の2倍の自由時間が手に入ります!
日本人の余暇の過ごし方
日本人の余暇
会社員なら、GWや年末年始、夏休みの長期休暇は嬉しいものですよね。
休暇の前日からそわそわ、終業時間が待ち遠しいものです。
ところが、日本人は余暇の使い方が下手なことで有名。
旅行に出かけても、観光地を次々移動し、名所の外観だけで満足します。
私の海外旅行中、ネイティブから「何日滞在するのか?」と質問されたことがあります。
「1泊」と返答すると、
「クレイジー!」と呆れた顔が戻ってきました。
一方、まとまった休暇を手に入れても何をしてよいか分からず、夕方のお酒が待ちきれない人も多いことでしょう。
内閣府の世論調査
余暇の過ごし方について、内閣府が世論調査しました(複数回答)
平日の余暇の過ごし方
- テレビ、ラジオ、新聞、雑誌…62.7%
- 何もしない…31.1%
- 家族と団らん…29.6%
- 趣味、娯楽、麻雀、パチンコ等…23.4%
- 友人等との交際…21.7%
休日の余暇の過ごし方
- テレビ、ラジオ、新聞、雑誌…43.5%
- 家族と団らん…32.9%
- 何もしない…26.9%
- 趣味、娯楽、麻雀、パチンコ等…24.7%
- 友人等との交際…22.7%
3日以上の連休の過ごし方
- テレビ、ラジオ、新聞、雑誌…31.0%
- 1泊2日の旅行…22.2%
- 何もしない…20.7%
- 家族と団らん…20.4%
年齢別の余暇の過ごし方
年齢別で最も多かった回答です。
- 60歳以降…「何もしない」
- 40~50歳代…「趣味、娯楽」
- 30歳代…「家族と団らん」
- 20歳代…「旅行」
予想はできましたが「何もしない」日本人が多いことに悲しくなりました…
FIRE後の生きがい探し
「生きがい」というと大袈裟に聞こえますが、現役時代から真剣に考えておく必要があります。
それでなくても「何もしない」日本人。
何のためにFIREするのか考えておかないと、単なる仕事からの逃避で終わりです。
生きがい探しのヒントを3つ紹介します。
①8個の趣味
まず、趣味を持つことをおすすめします。
8個の趣味があれば、FIRE後も心配いりません。
❶終わりがある趣味と続けられる趣味
❷お金がかかる趣味とかからない趣味
❸ひとりの趣味と大勢の趣味
❹インドアの趣味とアウトドアの趣味
お遍路の旅には終着がありますが、世界遺産の旅に終わりはありません。ペットと暮らす趣味は別れが来ますが、園芸は一生続けられます。
ゴルフはお金がかかる趣味ですが、トレッキングにお金はかかりません。
ひとりで読書や映画鑑賞できますし、気の合う仲間と料理や麻雀ができます。
家でヨガや筋トレができますし、外でスポーツやキャンプができます。
起業して働き続けることも、趣味と言えるでしょう。
②ボランティア活動
人との交流。社会貢献する喜び。
ボランティア活動で、新たな生きがいを発見できるかもしれません。
- 募金活動…個人や法人に対しお金を募る活動
- 健康・医療サービス…献血活動、巡回医療、検診、健康診断
- 自然環境保護…道路・公園の清掃、海浜美化、植林、野鳥保護
- 国際交流…難民救援、砂漠の緑化、食料支援、留学生交換
- 多文化共生…外国人の子供サポート、医療相談、生活支援
- 社会福祉活動…高齢者、子供との交流、給食サービス
- 障害者支援…身障者学校誘導、レクリエーション、介護サービス
- 安全生活活動…通学路の安全確保、交通安全運動、危険区域巡回
- 防災・災害支援…救援物資の確保、輸送、炊き出し、瓦礫撤去
- 町づくり活動…街の美化、村おこし
- スポーツ文化芸術振興…スポーツ教室、大会運営、警備
- 乳幼児児童育成…赤ちゃん支援、児童保育、いじめ相談
③あきらめていた夢
よく勉強して大学に進学し、大きな会社へ就職する。自分で決めた人生でしょうか?
あきらめていた夢。
挑戦すらしなかったこと。
一度きりの人生です。
あとがき
FIREを目指すことが、仕事のモチベーションに繋がっていることは良いと思います。
一方、FIRE後の生きがいを考えておかないと、こんな筈じゃなかったと成りかねません。
FIRE後に再就職する人が多いのも、日本人の性分なのでしょう。
当サイトでは、中高年の「Side FIRE」を応援しています。
FIRE(早期リタイア)ランキング
コメントをどうぞ
ハロハロさん
初めまして。私はもうすぐ54歳なので同じくらいの年齢と思います。
相当の給与収入を得ておられたと思いますが、何をもって、思い切って
FIRE生活に突入されましたか?
私は経済的にはFIREしても大丈夫なところまで来ているのですが、
「会社を辞めて、腑抜けた人間にならないだろうか?」と言うのが
最大の不安材料です。他にも色々ありますが。
FIREを真剣に考えるまでは、毎日当たり前の様に出勤していましたが、
今は、「自分が一体何をするのが好きなのか?何をしたいのか?」を
考えるようになりました。答えは出ていません。
ご経験から何かアドバイスを頂けると幸いです。
勘定奉行様
コメント有難うございます。
昨日まで旅行で、お返事が遅れて申し訳ございません。
FIREを志したきっかけは、恥ずかしながら出世競争に敗れたためです。
ブログ「毎日が日曜日」の記事で語っております。
もともと、学校や会社組織など、集団行動には向いていませんでした。
自分の価値観が認めてもらえないなら、
自分のやりたいように生きて行こうと決めた次第です。
何ひとつ拠り所も後ろ盾もありませんでしたが、
何とかなると前向きに考えて行動した結果、
不動産で食べていけるようになりました。
ただ、会社を辞めてやりたい事が決まっていないのであれば、
早期退職はお勧めできません。
家族や友人がいたとしても、
別の意味で孤独感を味わうことになるかもしれません。
とはいえ、一度きりしかない人生。
好きなように生きていければ幸せなことだと思います。
勘定奉行様の、幸せな未来をお祈りしております。
ハロハロさん
ありがとうございました。色々と悩むところです。
「子供の時になりたかったものを思い出せばよい」
と言うアドバイスを読んだことがあります。
野球選手、社長、農業、大学教授、新聞記者・・・
に憧れた時もありましたね・・・。
引き続きブログ読ませて頂きます。