フリーダムマインドという言葉を知っているだろうか。
それは、お金ではなく、自由が最も重要だとういう考え方のこと。
その対義語として、欠乏マインドという言葉がある。
時間と健康を犠牲にしてでも、お金を手に入れるという考え方だ。
両者の決定的な違いは、最終の目的地。
自由は手に入れると達成するが、お金には目標の際限がない。
この記事では、会社員が自由を手に入れるための4%ルールを紹介する。
4%ルール
4%ルールは、1998年に米トリニティ大学の論文で発表された。資産の4%未満を切り崩している限り、30年後に資産が尽きている確率は低いというもの。
アメリカに、このような統計が残っている。
退職者100人が4%ルールを実践し、そのポートフォリオの推移を調査した結果、最初の元本を割り込んだ者は5%未満だった。
言い換えれば、95人は元本に手を付けることなく、自由を手に入れたといえる。
働かずに暮らせる必要資産
これが、働かずに暮らせる資産の計算式だ。
年間生活費×25倍=必要資産
年間生活費 400万円×25倍=資産1億円
年間生活費 200万円×25倍=資産5000万円
※生活費に税金と社会保険を含む。
年間400万円で暮らせる人は、資産1億円で充分だ。
そして、資産1億円を、毎年4%で運用する。
米国株式と米国債券で運用すれば、実現可能だ。
根拠は、アメリカ100年の歴史が証明している。
将来のインフレが心配な人もいるだろう。
しかし、それは杞憂だ。
インフレになれば、同時にEPS(1株当たりの利益)も上がるので株価も上がる。
不動産やゴールドも、インフレに強い資産だ。
最も痛手を被るのは、資産100%を現金で保有している場合だけ。
早期リタイアまでの必要資産
早期リタイアの条件は、年収に左右されるのではない。
最も重要なのは、貯蓄率である。
年収1000万円の人が、生活費に1000万円使えば、永遠に自由は来ない。
年収1000万円の人が、収入の半分を貯蓄すれば、20年で1億円貯まる。
実際は、65歳から年金がもらえるので、1億円も貯める必要はない。
(年間生活費-年間収入)×25倍=必要資産
当ブログで推奨するサイドFIREなら、かなり現実味の高い目標になるだろう。
問題は、現在の暮らしの質を落として、蓄財できるかどうかだ。
繰上返済の分岐点
最後に、借金の繰り上げ返済について。
借金のある人は、蓄財している場合ではない。
借金してよいのは、元金を増やせる人に限られる。
家や車など耐久消費財は、現金一括で購入するのが望ましい。
負債になる持ち家は、無理して購入する必要もない。
そこで、繰り上げ返済するべき分岐点とは?
それは、ずばり実質金利4%。
繰上返済の分岐点=実質金利4%
4%を超えるローンは、今すぐ繰上げ返済しよう。
・消費者ローン
・カードローン
・リボルビング払い
・割賦販売
・自動車ローン
・不動産投資ローン
・事業貸付
・スマホの分割払い
・TVショッピング分割払い
解約時に違約金が発生する貸付(不動産投資ローンなど)は、最初から手を出さないことだ。
スマホや、TVショッピングにも注意したい。
手数料無料を宣伝する商品は、価格に手数料が転嫁されている。
あとがき
実際に、4%ルールを享受できる資産を蓄えるのは、かなり難しいかもしれない。
しかし、サイドFIREなら、わずかな資産で自由が手に入る。
雇われない生き方、好きな仕事で暮らしていければ、幸せだと思う。
これからサイドFIREを目指す中高年を、応援しています。