2024年版、移住したい都道府県ランキングが発表されました。
長野県が、18年連続の1位でした。
避暑地としての信州ブランドは、依然として絶大な人気を誇ります。
2位:北海道、3位:沖縄県、4位:静岡県、5位:山梨県と続きます。
この記事では、「住みたい市町村ランキング」を紹介し、温泉地の田舎暮らしについて移住者の声を集めました。最後に、田舎暮らしの所感を添えています。
住みたい市町村ランキング
アンケートに回答した自治体は、587市町村。以下の項目を総合的に点数化したものです。
・移住者の受け入れ実績
・移住者歓迎度
・定住促進の広報活動
・都市住民との交流
・住宅支援
・日常生活
・交通
・医療
・自然の豊かさ
・伝統的景観
・文化保全など
人口20万人以上の市町村
松山市は、人口50万人、平均気温16.8度の温暖な街。松山城を中心に海・山・島が揃い、多様なライフスタイルが実現できます。
順位 | 住みたい市町村 | 前年 |
---|---|---|
1位 | 松山市(愛媛県) | 8位↗ |
2位 | 下関市(山口県) | 3位↗ |
3位 | 静岡市(静岡県) | 2位↘ |
4位 | 秋田市(秋田県) | 1位↘ |
5位 | 福島市(福島県) | 5位→ |
6位 | 大分市(大分県) | 4位↘ |
7位 | 岡山市(岡山県) | 12位↗ |
8位 | 宇都宮市(栃木県) | 9位↗ |
9位 | 長野市(長野県) | 13位↗ |
10位 | 山形市(山形県) | 17位↗ |
11位 | 鹿児島市(鹿児島県) | 14位↗ |
12位 | 豊田市(愛知県) | 6位↘ |
13位 | 熊本市(熊本県) | 19位↗ |
14位 | 佐世保市(長崎県) | 15位↗ |
15位 | 倉敷市(岡山県) | 圏外↗ |
人口10~20万人の市町村
今治市は、人口15万人、平均気温16.0度。2年連続の首位。18歳までの子育て支援が充実し、空き家バンクの登録も多い。
順位 | 住みたい市町村 | 前年 |
---|---|---|
1位 | 今治市(愛媛県) | 1位→ |
2位 | 西条市(愛媛県) | 2位→ |
3位 | 山口市(山口県) | 11位↗ |
4位 | 一関市(岩手県) | 6位↗ |
5位 | 霧島市(鹿児島県) | 9位↗ |
6位 | 宇部市(山口県) | 3位↘ |
7位 | 栃木市(栃木県) | 5位↘ |
8位 | 足利市(栃木県) | 14位↗ |
9位 | 新居浜市(愛媛県) | 7位↘ |
10位 | 鶴岡市(山形県) | 4位↘ |
11位 | 鳥取市(鳥取県) | 8位↘ |
12位 | 白山市(石川県) | 10位↘ |
13位 | 桐生市(群馬県) | 圏外↗ |
14位 | 都城市(宮崎県) | 13位↘ |
15位 | 会津若松市(福島県) | 圏外↗ |
16位 | 弘前市(青森県) | 19位↗ |
17位 | 藤枝市(静岡県) | 12位↘ |
18位 | 上越市(新潟県) | 17位↘ |
19位 | 大崎市(宮城県) | 15位↘ |
20位 | 上田市(長野県) | 圏外↗ |
人口5~10万人の市町村
栗原市は、人口6万人、平均気温11.3度。10の町村が合併した宮城県北部の高原都市。米と地酒が有名な近年注目されています。
順位 | 住みたい市町村 | 前年 |
---|---|---|
1位 | 栗原市(宮城県) | 圏外↗ |
2位 | 宇佐市(大分県) | 2位→ |
3位 | 南相馬市(福島県) | 8位↗ |
4位 | 飯田市(長野県) | 1位↘ |
5位 | 三条市(新潟県) | 13位↗ |
6位 | 伊那市(長野県) | 4位↘ |
7位 | 中津川市(岐阜県) | 3位↘ |
8位 | 気仙沼市(宮城県) | 5位↘ |
9位 | 茅野市(長野県) | 7位↘ |
10位 | 由利本荘市(秋田県) | 圏外↗ |
11位 | 佐久市(長野県) | 圏外↗ |
12位 | 三原市(広島県) | 12位→ |
13位 | 豊岡市(兵庫県) | 9位↘ |
14位 | 酒田市(山形県) | 18位↗ |
15位 | 薩摩川内市(鹿児島県) | 19位↗ |
16位 | 舞鶴市(京都府) | 6位↘ |
17位 | 日田市(大分県) | 10位↘ |
18位 | 高山市(岐阜県) | 15位↘ |
19位 | 坂井市(福井県) | 14位↘ |
20位 | 伊賀市(三重県) | 20位→ |
温泉地の暮らし
温泉地へ移住した人の声
温泉地へ移住した人々の声を集めました。
- 休日は混雑するが、平日の空いた時間に楽しめるのは地元住民だけ。
- 毎日、違う泉質の温泉を楽しめる。
- 療養を兼ねて湯治湯を楽しめる。
- 肌がツルツルになる。
- 好きな泉質を探す楽しみがある。
- 新緑や紅葉をスポットで眺めるのではなく、四季の移り変わりを感じる。
温泉地へ移住した人の住まい
①古民家の借家
温泉地に近い古民家を賃借。
毎日のように温泉を満喫する移住者が多数。
田舎の家賃は安価で、2万円ほどから探すことも可能。
②古民家の購入
古民家を買い取り、源泉を引き込む。
永住の地として、古民家を購入してリノベーションします。
購入価格も固定資産税も安価なもの。
空き家バンクや、みんなの0円物件など、無料の譲渡物件を探す手段もあります。
③温泉旅館の買い取り
古い温泉旅館を買い取り、宿泊業を営む。
難易度は上がりますが、挑戦する強者もいます。
初期費用が必要ですが、起業者支援の低金利融資を実行する自治体も存在します。
田舎暮らしの一長一短
私は、シニア部門5~10万人にランクインする市町村の出身です。先日、田舎に帰省したところ、河川に架かる新しい橋の工事が進んでいました。昨今の地震や津波を考慮し、田舎の防波堤や橋梁にも、災害対策が検討されているようです。田舎出身の筆者が、田舎暮らしの一長一短を添えておきます。
田舎暮らしの長所
- 心が穏やかになる
- 時間の流れが緩やか
- 空気が澄んでいる
- 星空が綺麗
- 水が美味しい
- 海・山・川など自然が豊か
- 地域住民との触れ合い
- 駐車スペースが豊富
- 渋滞が無い
- 信号機が少なく燃費がよい
- 家や庭が大きい
- 家賃や固定資産税が安い
- 大音量で音楽を聴ける
- 園芸や菜園は自由自在
- 自給栽培の野菜や果物が旨い
- 庭でBBQや焚き火ができる
- 庭で花火ができる
- 暖炉や薪ストーブを使用できる
田舎暮らしの短所
- 過疎化の懸念
- 冠婚葬祭など近所付き合い
- 地域活動(老人会・婦人会・子供会)
- 全員が顔見知り
- すぐに噂話が広がる
- 車が必須
- 買い物が不便
- コンビニが少ない(もしくは無い)
- 繁華街が無い
- 病院や福祉施設が少ない
- 汽車やバスの本数が少ない
- 国際空港が無い
- 劇場やコンサートホールが無い
- 通勤通学に不便
- プロパンガスは割高
- 家が広くて冷暖房費が割高
- 田や畑が広すぎて手入れが大変
あとがき
全国1,419市町村のうち、885の市町村で過疎化が進んでいるそうです。
宝島社のアンケートでは、全国587市町村から回答を得ています。アンケートに回答する前向きな姿勢は、まだまだ市町村に元気が残っている証拠でしょう。
コロナ後に都心回帰の兆しも見えますが、田舎暮らしを夢見る会社員も多いようです。
全国の自治体が、積極的な移住者支援を打ち出していますので、気になる市町村があれば、HPを参照してみてはどうでしょうか。