
mont-bell 立山ベースキャンプに2連泊した。
日本百名山の立山連峰に登山する目的と、立山黒部アルペンルートを巡る目的だった。過去形なのは、北陸地方に大雨警報が出るなど、天候不良でどちらの目的も達成できなかったから。
残念ながら、雨の富山観光だけに終わってしまったが、これはこれで有りかなとも思った。
というのも「mont-bell 立山ベースキャンプ」は、キャンプや登山の用途だけでなく、観光拠点としてもアクセスがよく、思いのほか快適に非日常空間を楽しめたからだ。
mont-bell立山ベースキャンプ

北陸新幹線が開通してから、富山駅周辺のホテル料金は高くなった。土日のビジネスホテル最安値は1万円以上もする。それならば、大自然を満喫できるキャンプ場は如何だろうか。正統派キャンパーだけでなく、予算や人数に応じて昔ながらのロッジか新設のコテージを選ぶことができる。ショップが併設されているので、忘れ物があっても心配はいらない。

・テント4,000円~
・ロッジ9,000円~
・コテージ18,000円~
・大人ひとり500円
今回は3連休にロッジに宿泊したが、一泊9,000円+大人ふたり1,000円だった。シャワー室は狭かったので、併設の「吉峰温泉ゆ~ランド」を利用した。通常700円のところ、宿泊者は1割引きの630円で温泉に入れる。

キャンプ場は、「立山グリーンパーク吉峰」の敷地内にあり、アスレチックやパークゴルフが併設されているので1日中遊べる。夜は童心にかえって線香花火をしてみた。クワガタも捕まえることができた。子供がいれば、きっと喜んだだろう。

ロッジでリーズナブルな自炊

今回宿泊したロッジには、冷蔵庫やポット、トースターのほかに、炊飯器、フライパン、鍋、包丁、洗剤など自炊道具が一式揃っている。食材と食器だけ持参すれば、自宅で料理する環境と変わらない。

雨のなか食事に出かけるより、時間も有効活用できる。炊き込みご飯に牛肉を焼いて、リーズナブルな食事で満腹になった。
もちろん晴れていれば、焚き火やグリルで自慢の料理を楽しんでもよい。

最近のmont-bellは、古いキャンプ場をmont-bellらしくリニューアルして、クライマーとキャンパーの集客に力を入れているようだ。登山とキャンプの顧客層は違うと思われるが、確かに親和性がありそうだ。
有名なキャンプ予約サイト「なっぷ」などからは予約できず、「mont-bell公式サイト」のみ予約が可能だ。まだ認知度が低いためか、土日でも予約が取り易いので穴場だと思う。以前宿泊した「mont-bell 大山キャンプサイト(鳥取県)」も素敵な施設だったので、きっとリピートすると思う。
富山市内観光

mont-bell 立山ベースキャンプの立地は、富山駅にも立山駅にも車で20分。
富山地方鉄道立山駅は、立山黒部アルペンルートの起点駅であり、室堂から立山連峰を目指して登山もできる。
JR富山駅は、古い路面電車とスタイリッシュなポートラムが交錯し、市内の観光名所にアクセスがよい。

隈研吾氏が建築した「富山市ガラス美術館」がランドマークになっていた。天井まで吹き抜けになった美術館の空間を覗いてみるだけでも価値があると思う。
mont-bell 立山ベースキャンプの様子は、動画に残しています。