こんな四字熟語があります。
【酔生夢死】何も有意義なことをせずに遊んでばかりいて、無駄に一生を過ごすこと。
会社員生活も晩年に差し掛かった中高年。
定年退職までに、少しでも後悔しない人生を選んでおきたいものです。
「人生で失ったものは何か?」
「後悔していることは何か?」
「何歳に戻りたいか?」
「自分の半生を振り返って、つまらない人生だったと思うか?」
50代以上のシニアから得たアンケート結果を紹介します。
人生で失ったものベスト7
人生で失ったもの
人生の後悔で必ず上位にくる「お金」の問題。
- 副収入を得ようとして、結局お金と時間を使ってしまった。
- 出世を目指して資格を取得したが、役に立たなかった。
- 資格のテキストを大量に購入したが、無駄になった。
- 酒とタバコに消えた。
- ギャンブルにのめりこんだ。
お金の執着は必要だと思うか?
- とても必要 20%
- どちらかというと必要 64%
- どちらかというと無駄 13%
- とても無駄 3%
いくらあれば幸せだと思うか?
- 0円 11%
- 1万円 1%
- 10万円 2%
- 100万円 7%
- 1,000万円 40%
- 1億円 39%
人生の後悔ベスト5
1位は「出世競争」を無駄に感じています。
以下、アンケート結果から抜粋。
- 出世をチラつかされ、ひたすら仕事を押し付けられた。
- 出世のチャンスを掴むため、朝から晩までがむしゃらに働いた。
- 実績は、上司の手柄にされた。
- 上司を肥やすためのサービス残業は無駄だった。
- あの時間は無駄ではなかったと、自己暗示をかけている。
- 実績より、飲み会の参加率が出世する社風だった。
2位は「受験競争」。
- 「なぜ受験するのか」という本質を理解できていなかった。
- 別の大学へ行けばよかった。
- 受験より、働いてお金を稼いだ方がよかった。
- 受験だけの努力は無駄だった。
- 今になって、学ぶことがどういうことか痛感している。
- 成績は「記録」にすぎず、人生で使える「知識」ではなかった。
3位「結婚」、4位「恋愛」と続きます。
- 相手を観る目がなかった。
- 一緒に過ごした時間を考えるだけで腹が立つ。
- 思い出はすべて無駄。
- 結婚式の出費は無駄だった。
- 記念写真を撮るだけにすればよかった。
- 配偶者や、その親の借金を面倒見たのに離婚した。
何歳に戻りたいか
人生をやり直せるなら何歳に戻りたいか?
戻りたい年齢は、10代~20代が圧倒的多数でした。
若々しく、価値観が定着する前の自分に戻りたいという願望でしょうか。
無駄の多い人生だったか?
- とても「無駄の多い」人生だった 11%
- どちらかというと「無駄の多い」人生だった 35%
- どちらかというと「無駄の少ない」人生だった 40%
- とても「無駄の少ない」人生だった 14%
後悔の原因は何か?
1位は「自分のプライドの高さ」でした。
- 仲間を作るより、勝つことを優先してしまった。
- くだらないことに固執してしまった。
- 他人と比較してしまった。
- 友人に自慢したいがため、見た目で配偶者を選んでしまった。
- 大学名だけで受験してしまった。
無駄ではなかった人生
最後に「無駄ではなかった」と回答した意見を拾いました。
人生のヒントになるかもしれません。
- 思い残すことはない。
- 人生において無駄なことはない。
- 無駄と思えるものは、自分の血肉に変えてきた。
- 役職や地位にしがみつかなかった。
- 過度な上昇志向がなかった。
- その時々の結果で判断しなかった。
- プライドを捨てる。
- エゴを通す。
- 自らリスクを取る。
- 無駄も大切にして生きてきた。
- 無駄な飲み会には参加しなかった。
- 自分の甘い部分も受け入れて生きてきた。
※出典:PRESIDENT誌
あとがき
人生で失った一番大きなものは、お金。
最大の原因は、プライドだと読み取れます。
「人生において無駄なことはない」と回答するシニアもいました。
悔いのない人生を、歩んでこられたことに感嘆します。
参考に著名人の名言を引用しておきます。
「長い目で見れば、人生には無駄がない」 (本田宗一郎 : HONDA創業者)
「一番大切なことは、誰か他人のために善きことを行うにしても、やってしまったことを償うにしても、人生に無駄なことはない。すべての行いに意味がある。」 (カーネルサンダース:KFC創業者)