先日、日経新聞の記事が興味深かった。
年収1000万円以上は、
クレーマーの比率が高いらしい。
会社員にせよ、企業オーナーにせよ、
日頃のストレスの捌け口にしているようだ。
思い当たる節は、おおいにある。
会社員時代、
ある事件で有閑マダムに呼び出された…
失礼な手紙をよこした謝罪をせよ
私は、債権回収部門に在籍していた。
返済日に入金が確認できない場合、
手紙が全国一斉に発送される。
いわゆる、延滞督促状である。
当時、責任者だった私の名前が記載してあり、
失礼な手紙をよこしたお詫びに来いという。
担当者が電話で対応してくれたが、
まったく納得する様子がない。
相手は、高級ステータスカードのホルダー。
やむなく、担当者を連れて高級住宅街へ足を運ぶ…
高級住宅街の超高級マンション
そこは、驚くような超高級マンション。
なんと、コンシェルジュが常駐している。
富裕層の住人たちが、執事のように扱うのだろう。
来賓室に案内され、マダムの到着を待つ。
きらびやかな空間に、空気が重くのしかかる…
出身大学を聞くマダム
ほどなくして、初老のマダムが到着した。
開口いちばん、
「あなたの出身大学はどこか？」ときく。
？？？
（あなたの延滞と、私の大学になんの関係が？）
…会社の看板を思い出した私は、
学校名を素直に答えた。
しかし、
国立大学出身の部下は、
回答を拒否した。
（気持ちはわかる！ わかるけど…）
その後、部下は出入り禁止となった。
理不尽なクレーマーたち
延滞したのは、こちらの案内が悪いからだという。
失礼な手紙で、バカにされたと激昂している。
？？？
庶民の私には、理屈がよくわからない。
無意味な長い時間を、我慢するしかなかった。
たしかに、
大企業の御曹司や、誰もが知る有名人たちも
無理難題、言いたい放題、やりたい放題だった。
高級外車や百貨店外商の上位顧客にも
クレーマーが多いと聞いたことがある。
みんな暇なのだろうか…？
寂しいのかもしれないな。
周りの人も疎ましく思うだろうし。
それにしても、
庶民をつかまえて、ストレス発散は辞めてほしい。