バブルが弾けて、日本の国力が下がり続けています。
海外の安価な労働力を引き寄せた日本の優位性は、30年前に失われました。
いまや、日本人が海外へ出稼ぎに出る時代。
アメリカの飲食店やガソリンスタンドで、年収1,000万円を稼ぐことは珍しくありません。
この記事では、世界の年収中央値と幸福度ランキング、最後に人気の移住先を紹介します。
・海外の平均年収を知りたい人
・幸福度ランキングを知りたい人
・海外移住に興味がある人
世界と日本の年収
世界年収ランキング
順位 | 国名 | 年収(万円) |
---|---|---|
1位 | アメリカ | 765.5 |
2位 | アイスランド | 744.5 |
3位 | ルクセンブルク | 726.4 |
4位 | スイス | 715.1 |
5位 | オランダ | 648.9 |
6位 | デンマーク | 644.5 |
7位 | ノルウェイ | 615.3 |
8位 | カナダ | 610.5 |
9位 | オーストラリア | 609.0 |
10位 | ベルギー | 599.3 |
11位 | ドイツ | 592.9 |
12位 | オーストリア | 586.1 |
13位 | アイルランド | 545.7 |
14位 | イギリス | 520.1 |
15位 | スウェーデン | 518.7 |
16位 | フィンランド | 510.0 |
17位 | フランス | 502.8 |
18位 | ニュージーランド | 499.4 |
19位 | 韓国 | 462.9 |
20位 | スロベニア | 457.2 |
21位 | イスラエル | 433.8 |
22位 | 日本 | 424.9 |
23位 | スペイン | 418.3 |
24位 | イタリア | 416.6 |
25位 | ポーランド | 358.8 |
26位 | リストニア | 350.9 |
27位 | エストニア | 338.9 |
28位 | チェコ | 329.7 |
29位 | ラトビア | 329.6 |
30位 | ポルトガル | 313.4 |
31位 | ギリシャ | 300.1 |
32位 | チリ | 294.8 |
33位 | ハンガリー | 280.3 |
34位 | スロバキア | 260.5 |
35位 | メキシコ | 179.0 |
日本の給料の上昇率
1997~2020年の23年間で、給料の上昇率はわずか0.3%。
給料だけではありません。ワークライフバランス、子供の教育環境は、なんと最下位です。
韓国や東南アジア諸国より、魅力のない国になってしまいました。
日本とアメリカの時給
▶日本の最低賃金=853円(九州など)~1,072円(東京)
▶アメリカの最低賃金=$7.25(ジョージア州など)~$15.20(ワシントン州)
アメリカは、最低賃金を、$15.0(1ドル150円換算で2,250円)に引き上げる運動が活発化しています。2022年11月現在、アメリカの平均時給は、前年同月比5.1%増。背景として、トランプ政権が移民を排除、ベビーブーマー世代がコロナを機に早期退職、サービス業の人手不足に拍車がかかったためです。
アメリカの時給は、日本の約2倍です。
世界と日本の幸福度
次に、世界の幸福度ランキング。
世界幸福度ランキング
日本の幸福度ランキングは 54位!
2022年順位 | 国名 | 2021年順位 |
---|---|---|
1位 → | フィンランド | 1位 |
2位 → | デンマーク | 2位 |
3位 ↗ | アイスランド | 4位 |
4位 ↘ | スイス | 3位 |
5位 → | オランダ | 5位 |
6位 ↗ | ルクセンブルク | 8位 |
7位 → | スウェーデン | 7位 |
8位 ↘ | ノルウェー | 6位 |
9位 ↗ | イスラエル | 12位 |
10位 ↘ | ニュージーランド | 9位 |
11位 ↘ | オーストリア | 10位 |
12位 ↘ | オーストラリア | 11位 |
13位 ↗ | アイルランド | 15位 |
14位 ↘ | ドイツ | 13位 |
15位 ↘ | カナダ | 14位 |
16位 ↗ | 米国 | 19位 |
17位 → | イギリス | 17位 |
18位 → | チェコ | 18位 |
19位 ↗ | ベルギー | 20位 |
20位 ↗ | フランス | 21位 |
21位 ↗ | バーレーン | 22位 |
22位 ↗ | スロベニア | 29位 |
23位 ↘ | コスタリカ | 16位 |
24位 ↗ | アラブ首長国連邦 | 25位 |
25位 ↗ | サウジアラビア | 26位 |
26位 ↘ | 台湾 | 24位 |
27位 ↗ | シンガポール | 32位 |
28位 ↗ | ルーマニア | 46位 |
29位 ↘ | スペイン | 27位 |
30位 ↗ | ウルグアイ | 31位 |
31位 ↘ | イタリア | 28位 |
32位 ↗ | コソボ | 33位 |
33位 ↘ | マルタ | 23位 |
34位 ↗ | リトアニア | 38位 |
35位 ↘ | スロバキア | 34位 |
36位 ↗ | エストニア | 40位 |
37位 ↗ | パナマ | 41位 |
38位 ↘ | ブラジル | 35位 |
39位 ↘ | グアテマラ | 30位 |
40位 ↗ | カザフスタン | 45位 |
41位 ↘ | キプロス | 39位 |
42位 ↗ | ラトビア | 51位 |
43位 ↗ | セルビア | 48位 |
44位 ↘ | チリ | 43位 |
45位 ↗ | ニカラグア | 55位 |
46位 ↘ | メキシコ | 36位 |
47位 ↗ | クロアチア | 60位 |
48位 ↘ | ポーランド | 44位 |
49位 → | エルサルバドル | 49位 |
50位 ↘ | クウェート | 47位 |
51位 ↗ | ハンガリー | 53位 |
52位 ↘ | モーリシャス | 50位 |
53位 ↘ | ウズベキスタン | 42位 |
54位 ↗ | 日本 | 56位 |
55位 ↗ | ホンジュラス | 59位 |
56位 ↗ | ポルトガル | 58位 |
57位 → | アルゼンチン | 57位 |
58位 ↗ | ギリシャ | 68位 |
59位 ↗ | 大韓民国 | 62位 |
60位 ↗ | フィリピン | 61位 |
61位 ↘ | タイ | 54位 |
62位 ↗ | モルドバ | 65位 |
63位 ↘ | ジャマイカ | 37位 |
64位 ↗ | キルギス | 67位 |
65位 ↗ | ベラルーシ | 75位 |
66位 ↘ | コロンビア | 52位 |
67位 ↘ | ボスニアヘルツェゴビナ | 64位 |
68位 ↗ | モンゴル | 70位 |
69位 ↗ | ドミニカ共和国 | 73位 |
70位 ↗ | マレーシア | 81位 |
71位 ↘ | ボリビア | 69位 |
72位 ↗ | 中国 | 84位 |
73位 ↘ | パラグアイ | 71位 |
74位 ↘ | ペルー | 63位 |
75位 ↘ | モンテネグロ | 72位 |
76位 ↘ | エクアドル | 66位 |
77位 ↗ | ベトナム | 79位 |
78位 ↗ | トルクメニスタン | 97位 |
80位 ↘ | ロシア | 76位 |
81位 ↘ | 香港 | 77位 |
82位 ↗ | アルメニア | 86位 |
83位 ↘ | タジキスタン | 78位 |
84位 ↗ | ネパール | 87位 |
85位 ↗ | ブルガリア | 88位 |
86位 ↘ | リビア | 80位 |
87位 ↘ | インドネシア | 82位 |
88位 ↘ | コートジボワール | 85位 |
89位 ↗ | 北マケドニア | 94位 |
90位 ↗ | アルバニア | 93位 |
91位 ↗ | 南アフリカ | 103位 |
92位 ↘ | アゼルバイジャン | 90位 |
93位 ↗ | ガンビア | 98位 |
94位 ↗ | バングラデシュ | 101位 |
95位 ↗ | ラオス | 100位 |
96位 ↗ | アルジェリア | 109位 |
97位 ↗ | リベリア | 120位 |
98位 ↗ | ウクライナ | 110位 |
99位 ↘ | コンゴ | 83位 |
100位 ↗ | モロッコ | 106位 |
101位 ↗ | モザンビーク | 115位 |
102位 ↘ | カメルーン | 91位 |
103位 ↘ | セネガル | 92位 |
104位 ↘ | ニジェール | 96位 |
105位 ↗ | ジョージア | 108位 |
106位 ↘ | ガボン | 112位 |
107位 ↗ | イラク | 111位 |
108位 ↘ | ベネズエラ | 107位 |
109位 ↘ | ギニア | 102位 |
110位 ↗ | イラン | 118位 |
111位 ↘ | ガーナ | 95位 |
112位 ↘ | トルコ | 104位 |
113位 → | ブルキナファソ | 113位 |
114位 → | カンボジア | 114位 |
115位 ↘ | ベナン | 99位 |
116位 ↗ | コモロ | 131位 |
117位 ↗ | ウガンダ | 119位 |
118位 ↘ | ナイジェリア | 116位 |
119位 ↗ | ケニア | 121位 |
120位 ↗ | チュニジア | 122位 |
121位 ↘ | パキスタン | 105位 |
122位 ↗ | パレスチナ | 125位 |
123位 ↘ | マリ | 117位 |
124位 → | ナミビア | 124位 |
125位 ↗ | エスワティニ王国 | 130位 |
126位 → | ミャンマー | 126位 |
127位 ↘ | スリランカ | 129位 |
128位 ↗ | マダガスカル | 135位 |
129位 ↗ | エジプト | 132位 |
130位 ↘ | チャド | 128位 |
131位 ↗ | エチオピア | 133位 |
132位 ↗ | イエメン | 141位 |
133位 ↗ | モーリタニア | 134位 |
134位 ↘ | ヨルダン | 127位 |
135位 ↗ | トーゴ | 136位 |
136位 ↗ | インド | 139位 |
137位 → | ザンビア | 137位 |
138位 ↗ | マラウイ | 144位 |
139位 ↗ | タンザニア | 142位 |
140位 ↘ | シエラレオネ | 138位 |
141位 ↗ | レソト | 145位 |
142位 ↗ | ボツワナ | 146位 |
143位 ↗ | ルワンダ | 147位 |
144位 ↗ | ジンバブエ | 148位 |
145位 ↘ | レバノン | 123位 |
146位 ↗ | アフガニスタン | 149位 |
幸福度は、社会的支援の充実度や人生の自由度など自己評価値を集計したものです。
・一人当たり国内総生産(GDP)
・健康寿命社会的支援人生の選択自由度
・他者への寛容さ
・国への信頼度(汚職や腐敗の程度)
・他国との違い
・相対評価
日本の順位
日本の順位は、60位→56位→54位。
年々わずかに上昇しています。しかし、先進国のなかでは最も低く、GDPの低い南米や東欧諸国にも見劣りします。GDPと健康寿命でポイントを稼いだ以外、全てのスコアが低調でした。
お金と健康を手に入れても、幸福度の低い日本人です。
強い北欧諸国
上位を、北欧5ヶ国が独占。
フィンランドは、5年連続1位。仕事と生活のバランスが良好で、教育や医療の無償提供などが、高い幸福度をもたらしています。
北欧諸国は、税金が高くても、社会福祉が充実しています。
パンデミックの影響
世界各国で、寛容性のスコアが、パンデミック前に比べて平均25%好転しました。
・正当な目的のために寄付する。
・見知らぬ人を助ける。
・ボランティアに参加する。
パンデミックは、痛みと苦しみだけでなく、社会的支援と慈悲の心をもたらしました。ところが、日本の寛容性スコアは、他国と比べて顕著に低いものでした。
政情不安の影響
政情不安な、アフガニスタンが最下位。
経済危機と政情不安定な、アフガニスタンやレバノンは、やはり幸福度も低いものです。世の中には、絶えず命の危険と隣り合わせの国々が存在します。ちなみに2022年度版は、ロシア・ウクライナ戦争前に集計されたものです。
幸福度の低い日本人
お金と健康を手に入れても、幸福度の低い日本人。「国民一人あたりのGDP」「健康寿命」で高得点だったものの、「他者への寛容性」がほとんど見られませんでした。
世界のあらゆる地域で、寛容性が高まっています。
「慈善団体に寄付」「見知らぬ人を助ける」「ボランティア活動を行う」割合が増加。パンデミック前に比べて、25%増加するという興味深い内容です。
毎日が忙しい日本人は、自分のことだけで精一杯なのでしょうか。自己評価ですから、全てを鵜呑みにすることはできませんが、とても悲しい結果です。
日本人は可哀そうと思うだけで、行動が伴いません。
外資系企業へ転職する方法
年収の低い日本人が、年収をUPさせる方法。有力な候補は、外資系企業へ転職することです。
① 勤務先で海外勤務を希望。
② 外資系転職エージェントへ登録。
③ アメリカの転職サイトをチェック。
④ 留学カウンセラーを受ける。
①勤務先で海外勤務を希望
私の勤めていた会社では、欧米に駐在所がありました。社内公募で選抜された人材が派遣されるのですが、1年後にほとんどの社員が転職します。海外勤務経験をステップアップにして、外資系企業へ転籍していくのです。貴方が勤める会社に海外派遣制度があるなら、それを利用することが安全で賢明な手段です。
②外資系転職エージェントへ登録
GAFAMやIT業界など、外資系企業へ転職することです。海外本社、あるいは支社へ赴任します。日本にいながらにして、転職活動できることが最大のメリットです。
③外資系の転職サイトをチェック
直接、外資系の転職サイトをチェックします。語学力が前提となりますが、英語圏外の就職も選択肢に入ります。
④留学カウンセラーを受ける
現実問題として、海外移住は難しいもの。アメリカを例に取ると、就労ビザや永住権が必要です。アメリカ移住の条件は以下の通りです。
・アメリカ在住の親族が保証人になる。
・アメリカ国籍の配偶者と結婚する。
・年1回、永住権の抽選に当選する。
・アメリカ企業に直接雇用してもらう。
医師や看護師、優秀なプログラマーなど直接雇用の可能性はあります。しかし、ビザの規定は厳しいもの。そこで、留学カウンセラーを受けることが選択肢のひとつになります。まず、学生ビザで入国し、就職活動しながら就労ビザの取得を目指すものです。語学力を高めながら、海外でアルバイト経験を積むのもよいでしょう。
ハードルは高いですが、可能性ゼロではありません。
人気の海外移住先ベスト5
最後に、日本人に人気の高い海外移住先ベスト5を紹介します。
1位 マレーシア
・物価が安く治安が良い。
・年齢制限なく、最長10年の滞在が可能。
・50歳未満は、財産1,400万円必要。
・最低渡航費用1,400万円~
2位 タイ
・日本と遜色ない環境で人気が高い。
・1年滞在可能なビザを取得可能。
・年齢50歳以上は、財産80万バーツ必要。
・最低渡航費用320万円~
3位 ハワイ
・リゾート地で移住先としても人気。
・円安で物価が高いのが難点。
・雇用促進地域に、50万ドルの投資必須。
・最低渡航費用6,500万円~
4位 フィリピン
・特にセブ島は、英語圏で留学先として人気。
・治安や衛生面に不安が残る。
・50歳未満は、財産2万ドル必要。
・最低渡航費用260万円~
5位 オーストラリア
・シドニーやメルボルンが人気。
・気候が安定し、治安や生活水準も高い。
・年齢制限があるなど、ビザ取得要件は厳しい。
・最低渡航費用50万円~
※出典:一般財団法人ロングステイ財団「ロングステイ希望国・地域」
あとがき
現在すでに、海外赴任中の会社員も多いと思います。
日本企業で働き続けるより、現地で転職するほうが、給料UPを目指せるかもしれません。
もしかすると、夢の海外移住に繋がるかもしれませんね。
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