いや…、その言葉は失礼じゃない?
そう思ったことはないだろうか。
タチが悪いのは、本人に悪気がないこと。
当の本人は、丁寧に話したつもり。
叱るのは大人げないし、
あえて指摘するのも面倒くさい。
大野萌子氏の著書「言いかえ図鑑」から、
会社員あるある言葉10選を紹介しよう。
あなたは、知らずに嫌われていないだろうか?
言いかえ10選
ご苦労さまです
お疲れさまです
「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人に使う表現。
上司に使った場合、高い確率で、出来の悪い部下の烙印を押される。
ご存じないと思いますが
ご存じかもしれませんが
わざわざ相手を否定して、見くだす表現は必要ない。
100%知らない話しでも、相手をたてて話すのが礼儀。
うそでしょう?
本当ですか?
疑われると嫌なもの。肯定形で聞くと話しも続けやすい。
「マジすか」は幼稚で、ビジネス会話に向かない。
はいはい
はい、わかりました
二つ返事は、適当で投げやりな印象を与える。
返事は1回が鉄則。
なるほどですね
よくわかりました
「なるほど」を相づち代わりに多用すると、他人ごとに聞こえる。
口癖になっている場合は「そうなんですね」と言いかえるとよい。
すみません
申し訳ございません
目上の人にお詫びする際、軽い言葉は失礼にあたる。
「申し訳ございません」が、オフィシャルな言い回し。
させていただきます
いたします
一見正解なようだが、過分な表現で恩着せがましい。
自分の行為を伝える場合は「○○いたします」で充分。
了解しました
かしこまりました
「了解」には対等の意味が含まれ、ビジネスには不適切。
目上の人には「承知いたしました」のように謙譲語を使う。
バタバタしていて
遅れて申し訳ありません
落ち着きがなく、段取りの悪い人と思われるだけ。
いさぎよく、お詫びしよう。
来週、お詫びに伺います
本日、お時間いただけますか?
トラブルが起これば、何をおいても真っ先に誠意を見せる。
謝罪対応のスピードが、2次クレームを防ぐ。
あとがき
どうだろうか?
思い当たる言葉がないだろうか?
上司や取引先には、頑固で面倒な人がいるものだ。
ご機嫌を損ねないよう、間違いのない敬語を使いたい。