
「宝くじで1億円当たった人の末路」の鈴木信之氏と、人間心理に詳しいEAP総研の川西由美子所長の対談を紹介します。
電車で「中ほど」まで進まない人の末路。
一見、些細なお題ですが、衝撃的な結論でした。
・将来の見通しは暗い。
・企業社会での成功は困難。
記事の最後で、座席のどこに座るのが正解か紹介しています。
- 満員電車に乗る人
- 電車の扉で立ち止まる人
- 電車の座席に迷う人
満員電車

会社員にとって、通勤ラッシュは、辛くて過酷なものです。
会社に到着する頃には、精根尽き果てている方も多いことでしょう。
とりわけストレスを感じるのは「電車のドア付近で立ち止まって、中ほどまで進まない人々」。
すぐ降りるわけでもないのに、ドア付近で立ち止まって混雑に拍車をかけます。
奥まで進めば、自分も楽なのに…
単に気が利かないのか?
周りが見えていないのか?
何かトラウマがあるのか?
EAP総研の川西由美子所長は、こう分析しています。
心理的観点から3つのパターン
電車のドアで立ち止まる人は、3つのパターンに分類されます。
①気が利かない。
②周囲が見えていない。
③技がない。
①気が利かない
単純明快に「気が利かない」人です。
心理学的に言えば、「ドア付近にいたら、乗り降りする人に迷惑だな」という思考回路が、脳に作られていません。
ドア両脇のシートにもたれかかる人も、「自分の背負っているリュックや髪の毛が、座っている人の頭に当たって不快に思われる」と想像するすることができません。
「気を利かせる」という能力は、後天的に身に付くもの。
脳が形成される幼少期に、「気を利かせることは良いことなんだ」という経験が不足しています。
核家族化で、祖父母や両親が誉めてあげる機会が減り、子育て環境が整備されていないのが要因。
②周囲が見えていない
ビジュアルフィールドが、狭い人です。
物理的には見えているけれど、その視覚情報を有効に認知・活用できていません。
まずは、ストレス。
次に、幼少期の経験不足で、知覚した環境情報を認知できないというものです。
有効なのは、5歳頃から集団スポーツや習い事を学ばせること。
環境や周囲とバランスを取ることで、認知して把握する能力が磨かれます。
③技が無い
技がない人です。
満員電車で、奥へ行くには技術が必要です。
特に大切なのが、コミュニケーション能力。
皆が苛立っている殺伐とした車内。
「すみません」のひとことだけで、奥まで行くのは難しいといえます。
「もう少し奥へ詰めて頂けますか?」「ありがとうございます」「助かりました」など、トラブルにならないようなコミュニケーション能力が必要です。
電車で中ほどまで進まない人の末路

電車で「中ほど」まで進まない人の末路です。
・将来の見通しは暗い。
・企業社会での成功は困難。
「気を利かせる」とは、周囲の状況変化を想像し、他人を思いやり、全体の最適化を考える力。
これからの時代、社会で成功するには「機転が利く」ことが極めて重要です。
また、ビジュアルフィールドが広い人は、観察力と情報収集力が高いといえます。
企業のなかで、評価に差がつく要因にもなります。
電車の座席選び
最後に、電車の座席選びについて紹介します。
座席選びにも「気が利く」かどうか、その人の性格が表れます。
Q.気が利く人はどこに座る?
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ |
A.①③⑤⑦に座るのが正解です。
👤 | ② | 👤 | ④ | 👤 | ⑥ | 👤 |
①③⑤⑦に座れば、最大4人までゆったり座ることができます。
②④⑥に座ってしまうと、4人がゆったり座ることはできません。
更にいうと①⑦は、ドア付近に立ち止まる人のリュックを、ぶつけられるかもしれません。
本当に危機予測意識や、先を見通す力のある人は、③⑤を選ぶことになります。
あとがき

なんとも大袈裟な結論になりましたが、理にかなっています。
満員電車で、他にも似た経験をしたことがありませんか?
- ひとりで、2つの吊革を握る人。
- 濡れた傘が、他人の迷惑になっていることに気付かない人。
- 車内で飲み食いする人。
- 平気で化粧する人。
「機転を利かせる」とは、第三者の評価もありますので、大変難しいスキルといえます。
それでも、他人を思いやる気持ちがあるだけで、随分と違うものです。
今日も満員電車で「中ほどまでお進みください」のアナウンスが聞こえてきます。
貴方は、電車のどこに乗りますか?
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