NHK連続テレビ小説「舞い上がれ！」
視聴して感激された方も、多いのではないでしょうか。
私もそのひとり、いつかは五島列島の景色を見たいと思っていました。
今回、トラピックスツアーに参加しましたので、感想をお伝えします。
阪急交通社ツアー
▶1日目
JALで博多空港経由、博多港へ。
九州郵船ジェットホイル「ヴィーナス2号」に乗船します。
ジェットホイルは、全席指定。
博多空港で買っておいた、博多廊の明太子弁当。外海は揺れますので、早めに食べておきましょう。
対馬
対馬は、九州最北端に位置し、韓国まで49.5kmという国境の島。大陸から青銅器文化、稲作、仏教、漢字が伝わる窓口になった。固有種のツシマヤマネコや対馬馬が生息する。
2時間で対馬厳原港へ。対馬は釜山まで約50km、韓国との国境にある島。日本で3番目に大きい島でもあります（1位：佐渡島、2位：奄美大島）
失礼ながら、街は意外にも近代的で驚きました。
阪急交通社から、対馬紅茶と藻塩のプレゼントを頂きました。
①日本三大墓所・万松院
最初の観光は、万松院。
対馬藩を治めた宗家の菩提寺で、日本三大墓地（金沢＝前田藩、萩＝毛利藩）のひとつ。
樹齢1,000年杉を横目に、132段の石段を登ります。
朝鮮王国より奉納された三具足は、国宝になってもよいほどの逸品らしい。
②上見坂公園
上見坂公園は、明治期の要塞跡や兵舎跡が残っています。ロシア攻防の要でしたが、使用されずに役目を修了しました。
③万関橋
万関橋は、船の通り道として人工的に造られた運河。この運河により、対馬が南北に分断されています。車窓からの見学となります。
④烏帽子岳
烏帽子岳に登ると、リアス式海岸の絶景が望めました。
ここで、本日のツアー終了。夕食は各自フリー。
夕食はGoogle検索し、海風商事 (google評価4.2) で海鮮バーベキューをいただきました。大阪の海鮮物産展にも出展されているそう。
2軒目に、山ちゃん (google評価3.3) 対馬名物の黄金アナゴのフライがおいしかった。刺身の2点盛り（ひらす・やず）も甘くて新鮮でした。
1日目…10,000歩・7km（階段多い）
▶2日目
2日目。東横INNの朝食会場は、あいにく満席。部屋に持ち帰って食べました。
港までマイクロバスの送迎付き。ちなみに某旅行会社のツアーは、港まで1.2kmを歩いていました。
壱岐
壱岐は、「神々の島」と呼ばれ、古事記の世界にも登場する。神社密度が日本一の島で、月讀神社の総本社が祀られてる。2023年は、壱岐ウルトラマラソン開催。
九州郵船フェリー「ちくし」に乗船。対馬から壱岐芦辺港まで、2時間の船旅。
二等客室の雑魚寝部屋。対馬海峡は、時化で3mの高波。大きな揺れでまともに歩けない状態で、少し船酔いしました。
鬼凧のプリントが格好いい観光バスで、壱岐ツアー開始。
昼食は、うに飯と壱岐牛陶板焼き。質素な昼食を想像していましたが、予想に反してボリュームがあり、壱岐牛もおいしかった。
窓から、壱岐の「松島」と称される絶景。松島とは、少々盛りすぎのような気もしますが…
①猿岩・黒崎砲台跡
猿岩は、高さ45mの玄武岩。皆の第一声は大きい!! 確かに、猿の横顔に見えます。
こちらは、黒崎砲台跡。地下7階の深さがある砲台。幸い使用されることなく解体されました。
②月讀神社
月讀神社は、壱岐随一のパワースポット。天照大御神の次に産まれた、月讀命が祀られています。全国に点在する月讀神社の総本社です。
③左京鼻
左京鼻は、壱岐の景勝地。観音柱と呼ばれる玄武岩が、海の中から突き出しています。
④はらほげ地蔵
はらほげ地蔵は、満潮時に海の中に沈むお地蔵さん。いつ、何のために作られたのか定かではないようです。
可愛らしいお地蔵さんのお腹に穴が空いているます。「はらほげ」とは、腹に穴を開けるという方言。
⑤小島神社
こちらは、干潮時になると歩いて渡ることができる小島神社。壱岐の「モンサンミッシェル」と称されるそう。これもまた大きくでたな…
ツアーに時間の余裕があるらしく、地酒の蔵を見学することになりました。おそらく規定コースなのでしょう。皆さん、たくさんの地酒を買い込んおられました。
港に戻り、本日2回目のフェリーに乗船。朝の船酔いが残っていて、少々憂鬱。二等客室で、2時間30分の船旅。
20:30 博多港に戻ってきました。
夜行フェリーは、23:45出航。出航まで3時間あるので、ターミナル隣接の温浴施設で汗を流すことにした。波葉の湯（大人950円、土日祝1,050円）。
2日目…8,000歩・5km
フェリー太古
本日、3回目のフェリー。
野母商船のフェリー太古は、博多～五島列島を結ぶ定期フェリー。所要時間は、片道8時間30分のロングクルーズで、快適な船旅が楽しめます。名前から想像する古びた船舶ではなく、近代的な旅客フェリーでした。
五島列島
五島列島は、200以上の島々からなる。五島市の福江島が政治経済の中心地。世界遺産を構成する4つのキリシタン集落が含まれる。五島牛、五島うどん、ミズイカ、かんころ餅など、グルメやスイーツが豊富。バラモン凧、サンゴの民芸品や、椿油の特産品が有名。
▶3日目
3日目、福江港に入港。
五島市の人口は、現在約35,000人。毎年200人の移住者がいる近年人気の島。
早速、漁師食堂で朝食。新鮮なアジの刺身とキビナの味噌汁が美味しい。さすがに漁師食堂。
朝食会場で、クイズ大会。妻が当選し、Ontsubakiスキンケアを頂きました。
玉之浦椿は、五島の固有種です。
①井持浦教会
井持浦協会は、日本最古のルルドを持つ協会。ルルドは南フランスの地名で、聖母マリアに聖水を示された少女がいたことから、カトリックの聖地になりました。ルルドの泉は奇跡の水と言われます。
井持浦協会のルルドは、125年前にフランスから寄贈されたもので、五島列島の見どころのひとつ。
②大瀬崎断崖
大瀬崎断崖は、東シナ海と大瀬崎灯台を一望できる展望台。
今回のツアーで、一番訪れたかった場所。舞ちゃんと貴司くんを思い出す。
九州で最も遅く夕日が沈む灯台。灯台麓まで徒歩で往復1時間かかるため、麓まで行けませんでした。
③高浜ビーチ
高浜ビーチは、日本一美しいとも称されるビーチ。透き通ったパステルグリーンのグラデーションが美しい。
昼食は、ふるさと物産館へ移動。五島豚しゃぶしゃぶと鬼鯖寿司。今回も豪華な食事に満足。
④堂崎天主堂
堂崎天主堂は、五島列島キリシタンの歴史を紹介する資料館。海に隣接するキリシタン庭園が見どころ。
⑤五島コンカナ王国
本日の宿は、島内で唯一の温泉があるコンカナ王国。リゾート感あふれるホテル。
敷地にある五島ワイナリー。
飲めないのに、ワインの試飲中。
鬼岳の展望所まで、トレッキングに挑戦してみました。展望所から、鬼岳を望む絶景に満足！
夕食は、豪華な懐石。はこふぐの味噌焼は五島の珍味。五島牛、五島うどん、五島三菜御飯など盛りだくさん。ツアーの食事の中で、この懐石が一番でした。
鬼岳の湯は、有馬温泉と同じ泉質。天然露天風呂とサウナが最高でしたよ。
3日目…10,000歩・7km（展望所は自由行動）
▶4日目
翌日の朝食は、ホテルのビュッフェ。品揃えも豊富で、朝から食べ過ぎました。
⑥鬼岳
鬼岳は、福江島のシンボル。昨日の自由時間に登山しましたが、本日も天気がよくて素晴らしい眺望。
⑦鐙瀬溶岩海岸
鐙瀬溶岩海岸は、火山活動で造られた複雑な海岸の景勝地。
いよいよ離島ツアーも終了。
福江港から長崎港へ戻るため、九州商船フェリー椿に乗船。２等客室ですが、毛布は無料（ちなみに、九州郵船は毛布1枚50円でした）
阪急交通社より、あごスープと椿の飴のプレゼントを頂きました。
4日目…6,000歩・4Km
あとがき
ツアーの基本旅費は、大人ひとり＠100,000円。今回は、旅行支援「長崎しま旅助成金」＠14,500円が差し引かれ、＠85,500円でした。最後にツアーの感想です。
＜良い点＞
- 個人で移動することを考えると、お手軽でリーズナブル。
- 船に5回乗船しますので、船旅が好きな人におすすめ。
- フリー時間、フリー食が多く、団体行動が苦手な人もOK。
＜残念な点＞
- 対馬は国境の島。釜山が見える島北部に訪れない。
- 五島列島は世界遺産の島。構成資産にひとつも訪れない。
- 大瀬崎灯台麓まで往復1時間。時間の都合で見下ろすだけ。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産は、以下の通り。五島列島の世界遺産は、また日を改めて挑戦したいと思います。
〇大浦天主堂（長崎市）
〇外海の出津集落（長崎市）
〇外海の大野集落（長崎市）
〇黒島の集落（佐世保市）
〇原城跡（島原市）
〇平戸の聖地と集落（春日集落と安満岳）（平戸市）
〇平戸の聖地と集落（中江ノ島）（平戸市）
〇野崎島の集落跡（五島列島）
〇頭ヶ島の集落（五島列島）
〇奈留島の江上集落（五島列島）
〇久賀島の集落（五島列島）
〇天草の崎津集落（熊本県）